嶋戸悠祐のレビュー一覧
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ネタバレ予備知識なしでスラっと読んだら面白かった
<あらすじ>
ある日
妻・洋子のもとに 北海道の親戚から一通の手紙が届く。
思いつめた表情で手紙を広げていた洋子
私は妻に隠れてその手紙を読んでみる。
「―はじまりを告げるもの
それがまもなくお前の元に届きます
吉報を待ちます」
と意味不明の文章が書かれてあった。
しばらくして
洋子のもとに今度は荷物が届く。
その荷物を見て呆然と佇み血の気が引いた洋子
私が中身を聞いても教えてくれず、、、何故か急に
私の卒業アルバムを取り出してくる。
【北海道M市立大和小学校卒業アルバム】
それは私が過去を封印するために燃やしたはずのアルバムだった -
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Posted by ブクログ
話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la -
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ネタバレ同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。
現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。
法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は -
Posted by ブクログ
ショートショートというものを初めて読んだ。
なので、他シリーズは未読。
「新しい法律ができた」
最初の1行は全員一緒。
なんだそれ、面白い!!!
同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。
1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
が、作家によって内容は十人十色。
様々なバリエーションがあるのが面白かった。
しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。
塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた
シリア -
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これは実話を元に描くお仕事ミステリー!だそうで。帯にありましたが、一体どこまでがですか!!と突っ込みたくなるくらい、共感したり同情したりムカついたりしながら読みました。
面白かった!が、これは大半が脚色されていてほしい。
ところどころ、読点少し多いなと思ったけど、全体的に読みやすく、展開も気になって一気読みでした。
舞台は北海道の家電量販店。1人の女の子が主人公か…と思いきや、視点が変わっていろんなものが見えていきます。
どの辺がミステリーになるのかなー?と思いつつ結構進みますが、ただの家電量販店のお話で終わるわけがなかった。すっかりミステリーって単語に釣られて読んでいたことを忘れていた頃に -
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ネタバレ<あらすじ>
高い壁に囲まれた町『セカンドタウン』
セカンドタウンの住民は壁の外『外界』に出ることは法律で禁止されており
外界の人間はセカンドタウンの『自治体』の許可があれば入ることができる。
セカンドタウンの中心に高い塀で囲まれた『塀の中』と呼ばれる場所があり
そこには病院や学校、自治体の本部など、重要や施設がある。
セカンドタウンに住む戸丸は
ある日、郊外の肥溜めに落ちた高校の担任・中山先生を発見した。
自治体を呼んで無事助け、中山先生は塀の中の病院に入院することに。
そのときに、戸丸は中山先生から鼻無男という化け物に襲われた話を聞く。
後日、戸丸は外界に住む友人・祝詞に中山先生の話を