富野由悠季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ガンダムを一つの歴史としてとらえるならば、この作品は福井晴敏という作家によるその歴史への答えだと思う。
基本的に宇宙世紀のガンダムシリーズは、社会のシステムやエゴに飲み込まれ、時に大義のために、時に平和のためにと殺しあうオールドタイプに、人と人の分かりあえる可能性を示すニュータイプが一筋の光を指し示す、という流れが基軸となっている。
分かりあえるはずなのに分かりあえず流れる血。
そして時が経てば繰り返される戦争。
そのような閉じた円環の繰り返しの果ての物語が、このユニコーンだった。
よって、それまでに紡がれてきたガンダム史への理解、すなわちガンダム・リテラシーがあればあるほど、また人生が苦い -
Posted by ブクログ
待望の19巻が発売された。今か今かと思って半年待った新刊だ。
当然、内容はおおむね理解しているが、私が知っているガンダムとの違いを楽しみにしている。
今回の違いで気になったのは、マグネットコーティングを開発したDr.モスク・ハンだ。ガンダムを乗りこなしつつあるアムロレイの悩みは、今のガンダムの反応が遅すぎて、撃墜の危機さらされていることだ。アムロの戦闘データは、逐次中央に送られていることから今回Dr.モスク・ハンがホワイトベースに贈られてきたことになっている。私の記憶では、おおむねストーリーに違いはないが、Dr.モスク・ハン(?)はインテリでメガネをかけた人だったと記憶している。しかし、今回 -
Posted by ブクログ
待望の20巻をやっと読んだ。今回もTVシリーズより詳しい内容にで描かれて、とても楽しく読むことが出来た。
今回の内容は、連邦軍がソロモンを攻撃し、攻め落とす内容だ。前半は、戦場で戦う兵士の目線で描かれ、弾丸の流れ、爆発の勢いなどが映像で見るようで圧倒された。安彦氏の絵は、見るだけでドキドキするほど素晴らしい表現力で、いつもながら感激する。後半はソロモン攻略後、次の一手を思案する連邦軍の上層部ととジオン公国の上昇部が描かれている。このあたりは、TVシリーズには描かれていなかった内容がたくさんある。そして、ラァラーとアムロが戦場で再開するシーンに移っていく。
次回21巻の発売は7月頃の -