押見修造のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレわあ、ええ、そんな…と一人で声をあげながら読んだ。本はいつも無言で読むので、自分にとってかなり珍しいことで、それだけ心が動かされたのだと思う。
ママの短い前髪や幼い口調が年齢に似合わず子どもじみていて、本当に生まれ直したみたいに可愛くキラキラ目を輝かせて、グロテスクだった。
母の一挙一動が全部ものすごい殺傷力。刃物でザクザク切り刻み続けているようで、静一の気持ちに寄り添って読んでいたから痛くて痛くて仕方なかった。
・私は子供を作るべきじゃなかった。産まないほうがよかった=あなたは存在しないほうがよかった。
・産んだ後もずっと産まない方がよかったんかなって思ってた=実際に産まれて一緒に十余年 -
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二人
静一の視点でもありのままの静子が映るようになった。
あの猫は静一の記憶かと思っていたが、二人の精神の象徴だったのか?
見捨てることもできたのに、最期まで介護することを選んだ静一。
怒りも憎しみも消滅したのだろうか?
今の静子から何かが得られる気はしないのだが・・・。
蛇足にならないことを祈りつつ・・・。 -
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吹石さんも巻き込んで……
危うい関係性は終始一貫していますね。
学校では吹石さんときちんと話し合う機会もあり、交際を開始するんですが、母親が案の定、そこも干渉してきますね。
吹石さんの両親も離婚しているようなので、もしかしたら彼女もそれなりに家庭の問題を抱えているのかも知れません。
放課後デートをしていたら主人公の母親は2人を執拗に探しまわって追いかけてきて、吹石さんは気丈に立ち向かっていてそこは良いんですが、母親、いわゆる独親というか、何らかの問題点を抱えていて、闇に押しつぶされてしまっているようにも感じますね。 -
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精神に変調をきたいしている?
あまりそういうふうには見えていませんでしたが、主人公が両親の夫婦喧嘩を覗いて見てしまった感じだと、母親は以前からだいぶ精神を病んでいたのを必死に隠していたのかも、と感じますね。
父親と一緒にお見舞いに行ったしげる君は、記憶障害が残ってしまっているようです。
主人公もショックがあってでしょう、吃音がひどくなっていますね。
吹石さんは主人公をかなり好いていますが、ママがいるから、と断られるのも辛いでしょうね。彼女もどうなってしまうのか?
母子だけになってなぜ?と問い詰めようとしても、もう既に一線を越えて、2人ともおかしくなってしまっているような……ふきだしが少なくてすぐ読めますが、丁寧に絵 -
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危うい共犯関係と……
母親の過干渉と、近親姦的な愛情もあるのでしょうかね。非常に危ういものを感じる作品で、母親の精神状態も極めて危ういです。
いわゆる代理ミュンヒハウゼン症候群的なものを感じますね、実際は主人公の母親がしげる君を崖から突き落としたわけですが……。
主人公はそんな母親と口裏を合わせてしまいますので、既にもう共犯関係が成立していますよね。
突き落とされた少年、手術して一命は取り留めましたが、予断を許さない状態ですしね。
主人公を好いている吹石さんも危ういのでは?としか思えませんよね。実際、精魂込めて書いた恋文、親子で破っているんですからね。 -
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母の過去
ようやく語られる静子の過去。
あまりにも非現実的な壮絶さ、ではなく、リアリティのある精神的な虐待と疎外感。
離人感、といっていいのだろうか。あの義姉がいなければあそこまでの事態には
至らなかったのか、それともやはり時間の問題であったのか。
静一から見る静子はやはり美しいまま。いつ現実とすり合わせられるのか。
静一に救いが訪れるのか。