押見修造のレビュー一覧
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危うい共犯関係と……
母親の過干渉と、近親姦的な愛情もあるのでしょうかね。非常に危ういものを感じる作品で、母親の精神状態も極めて危ういです。
いわゆる代理ミュンヒハウゼン症候群的なものを感じますね、実際は主人公の母親がしげる君を崖から突き落としたわけですが……。
主人公はそんな母親と口裏を合わせてしまいますので、既にもう共犯関係が成立していますよね。
突き落とされた少年、手術して一命は取り留めましたが、予断を許さない状態ですしね。
主人公を好いている吹石さんも危ういのでは?としか思えませんよね。実際、精魂込めて書いた恋文、親子で破っているんですからね。 -
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母の過去
ようやく語られる静子の過去。
あまりにも非現実的な壮絶さ、ではなく、リアリティのある精神的な虐待と疎外感。
離人感、といっていいのだろうか。あの義姉がいなければあそこまでの事態には
至らなかったのか、それともやはり時間の問題であったのか。
静一から見る静子はやはり美しいまま。いつ現実とすり合わせられるのか。
静一に救いが訪れるのか。 -
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結末がどうなるかみたい…
異常な母親の過干渉というより、子供の自我まで許さない母親に精神を病みそうになる子供。従兄弟を殺しそうになった母親を見ているだけに、反抗することも躊躇するほど抑圧された子供の鬱憤は、いつか爆発する展開を予感してしまう。
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先が気になる
いとこが死ねず生き残り脳性まひの障害者になってしまい、
号泣する主人公の息子はショックで吃音になってしまう。。
溺愛していたお母さんも不満を父に打ちまけて徐々に壊れ始める
続きが気になる3巻だった -
Posted by ブクログ
"自分の名前が言えない"大島志乃。自己紹介など話すことが上手く出来ない大島志乃は、入学早々にどもり癖をネタにつまはじきにあう。歌が下手な加代とフォークデュオを組み、灰色の学園生活に光が差してくると思えたが。
作者の押見修造さんが実際に吃音に苦しんだだけに、大島志乃の自分の言いたいことを言葉に出来ない苦しみやもどかしさやせっかく出来た友達が他の友達と仲良くしているのを見て寂しく思った孤独感がリアルで、吃音の自分やそんな自分をバカにしている自分など認めたくない自分も含めたありのままの自分自身に向き合うことで新たな一歩を踏み出すラストは、勇気や力をくれる力強いものでした。 -
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狂気
冬の夜明け前にしげちゃんが家に来て、静一を山に誘ったのは、夢ではなく現実だったんですね。
母親がいかに静一の精神・心に棲みついているか、重く大きい存在であるかが痛々しい。
理想の白く輝くママの皮を剥がしたら
これまでの静一の主観の描写とは違う、
美しさが抜けた、普通の?美化されていない描写に変わる。
ママにしげちゃんを落とさせようとする静一が怖い。3歳の静一が歪んでいく様もまた怖い。頭がおかしくなるような怖さで。。
押見さんがすごすぎる
しげちゃんを突き落とした事件で鑑別所へ行くことになる。しげちゃんは結果的に亡くなってしまう(意外だった)
鑑別所の中でも、やは -
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再会
一時期心を通わせた相手との再会は短時間で終わり。心が動いたのを押し殺したのか、もうそこさえ動かなくなったのか。
そして、流されるままに静子との対面。終わっていない呪縛を表現する変わらないどころか若返ったかのような姿。最後に部屋を出るときの本来の姿は静一の目に映ったものなのか?やはり違うのか。
内面と向き合い、もう一歩先で母と向き合えるのだろうか。
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