押見修造のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ作者自身が吃音症に悩んでいたにも関わらず、それを題材にし、吃音の症状をこれだけしっかりと描写できるのはすごいと感じました。
志乃…あどけない一人の少女が、あんなに顔を歪めずとも、もっとソフトに、綺麗に描くことは可能だったと思います。
ですが敢えてそれをしないことで、吃音症患者の苦しみや情けなさ、恥ずかしさ、悔しさがひりひりと伝わってきました。
惡の華愛読中なのでもっと暗い話になるかと思いましたが、救いのある青春ものとして、ややテンポは早いものの一冊に上手くまとまっていました。
作者の後書きも必要不可欠でした。
惡の華とは違う方法で、誰かを救える作品なのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
このマンガがすごい!最新版でも20位以内に
ランクインしていましたが、
一巻の「クソムシが」の表紙で有名なマンガ。
こういう、話題になるひとことがある本なり漫画なりってやっぱすごいなーと思います。
このマンガすごい!では2011年に10位だったみたいです。
というわけで、もはや定番でしょうが今さら。
主人公のさえない中学生・春日が、片思いするクラスのアイドル・佐伯さんの体操着を出来心で盗んでしまう。
その様子を目撃した謎の同級生・仲村さんと奇妙な契約関係がはじまり…
まともな自分と変態性の間で揺らぐ、主人公の葛藤のストーリー。
仲村さんの春日に対する脅しが、
普通に考えたら理不尽で理屈が -
Posted by ブクログ
生きているからこそ歩んでもいい道が描かれた第9巻。
惡の華を握りつぶすは生者の手。中学生のあの時、仲村さんに手を放された時から春日の時は止まっていました。そんな幽霊な生活のなか出会った自分を救ってくれる物語を書いてくれた女性。壊したことは事実のまま、それでも生きているからこそ自分の惡の華を握りつぶした春日がとても良かった。自分の罪を認めて、それでもなお前に進めることができる。思春期からの卒業としては素晴らしいの一言。
しかし、ここからが。ここからこそが本当の惡の華なのではないかと思います。過去と真正面から向き合うっていうのは正直本当に嫌で嫌で苦しいものですが、それでもやらなきゃいけな
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