隈研吾のレビュー一覧

  • 日本人はどう死ぬべきか?

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    死をテーマにしているが、どこか他人事で飄々としとしている二人。タイトルほど死について語っているだけではなく、森羅万象なんにでも話は及ぶ。つまりは人の死は宗教から離れたところではすべてどうでも良いことだらけである、というなんだか適当なところに話は落ち着き、それでいいんじゃないかとどこか安心できる。他人の死は悼むことができるけれども自分の死は悼みようがない。そんな根本的な諦観が意外に楽に生きられる秘訣なのかもしれない。

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    2015年04月07日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    割と最近の著、有名なお二方の対談は
    視点も面白くメカラウロコ、、、たびたび。

    どうも、一生懸命な日本人は
    なんでもやりすぎる嫌いがあるらしい。。。
    傾斜度の大きな山肌、
    国産の木を伐採して使った後
    どうせ使うからと原生林を杉や檜に全て変えてしまった。
    傾斜度の大きな山肌は
    その土地にあった原生林を構成する木であるならば
    大雨が降ろうと、崖崩れも早々起こらない
    ところが根っこが粘らない杉や檜を
    そんな土地に均一に植えてしまうと
    あっという間に土砂災害が。。。

    また風光明媚な海岸線に一斉に走らせた道路。
    そんな道路をただただ眺めがいいと作ったおかげで
    海岸線が破壊され砂浜が消えてしまうことも。

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    2015年02月09日
  • 僕の場所

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    人間は日記を書いたり、写真を撮ったり、ツイートしたり、昔から痕跡を残すことに必死になる生物なのです 人間の身体は床に触れないわけにはいかない。人間には質量があり、質量には重力がかかる 確かに靴を変えると、自分と世界が変わったような気分になります

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    2014年06月07日
  • 新・都市論TOKYO

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     成熟期の都市にはどんな都市計画がふさわしいのか。都市計画がいるのか否か。汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田の5つの街をとりあげ、それぞれの開発経緯と特徴をまとめる。それらの事例から都市開発手法を概観し、「逆向きの都市計画」「草の根のスローな都市計画」の時代であることを示唆する。

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    2013年07月24日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    20世紀は分断の世紀であった。高層ビルは、人間を土地を分断する装置であった。土地から遊離した人間は、その土地に住む人間同士の絆をつむぐことができず、無縁社会と呼ばれるような現状を作った。
    21世紀は融合の世紀である。もう一度、人間が土地と融合し、住民同士の絆を創出する必要がある。しかし、これは「三丁目の夕日」の時代に帰るということではない。
    21世紀にふさわしい、多様性を認めるコミュニティを本書では「ムラ」と表現する。
    下北沢、高円寺、秋葉原など、都内にもムラはある。そして小布施などのムラが地方にもある。
    東京の生きづらさ、働きづらさを解消するヒントがここにある。

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    2012年08月28日
  • 新・都市論TOKYO

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    東京という街が今後、どう発展し、変化していくべきかという問いからこの本を読んだ。著者は日本を代表する建築家、隈研吾氏。
    最も興味深かったのは、都市がテーマパーク化しているという件。日本には統一された様式の都市はない。そこで日本人が求めたのは、海外の街並み。ヨーロッパの街並みを見るために海外旅行をした。そして、もう一つがテーマパーク。統一感のあるディズニーランドでバーチャルな街並みを楽しんだ。
    しかし、いま再開発などで新しく作られる街並みは、このテーマパークの様式だという。
    本物の街に似せて作ったテーマパーク。逆にそれを真似て、本物の街を作るという矛盾。
    そもそも都市とはカオスである。統一されて

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    2012年08月25日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    養老さんと隈さんの、ともだおれ対談が書籍になったもの。
    だましだまし生きていこう、というコンセプトは重要。何でも綺麗に行くわけでもなく、完璧ではなくても、状況を見ながらやっていこうというもの。復興にもそういう考え方は必要だろう。
    理系的なものが、文系的なマーケティングに翻弄される、というのはありがちなことだろう。文系を否定するのではないだろうが、売らんかなが強すぎると、本来の姿を歪めてしまうということか。
    復興のための、サラリーマンのサバティカル、ボランティアタウンづくりとうのは非常に共感できる。

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    2012年08月05日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    日本の建築士がサラリーマンで占められていることの問題点を指摘されていたが、現代日本人の志向が全般的にそういう方向にあるということの結果が就業の形式をサラリーマンにしているのではないかと思っている。サラリーマンという形式によって面白みが無くなる傾向は否めないが、決して皆が自己を殺して表現しているということもなかろうし、面白みよりも「安く」かつ高い品質を求める需要先を考えれば、資材等の集中購買化等も避けて通れない選択なのだと思う。また、何よりサラリーマン建築士でも個性的な良い建物の設計を追究していることは間違いなく、成果があげられたときにはそういった建築物にも正当な評価を与えて欲しいと願っている。

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    2012年07月21日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    下北沢、高円寺、秋葉原、小布施に着目して対談方式の文章である。
    ムラ論と言う面白い視点から各場所をみている。それぞれの場所の成り立ちを歴史を通して述べられているのは勉強になる。

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    2012年06月09日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    養老先生、隈さんの視点が随所に記載されており、面白かった。震災後の日本人の暮らし方、価値観が記載され、特に、養老先生の田舎と都市の参勤交代のライフスタイルの提案に興味を惹かれた。これは、以前お会いしたロハスを進める日大工学部の機械科先生と共通するところがあった。

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    2012年05月30日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    これからの『都市計画』と『住む』という事をしっかりと考えていくことが、これからの日本の復興への鍵へとなるのではないかと考えます。家への価値観を少し変わりました。

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    2012年05月07日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    一律の基準ではなく、現場の「だましだまし」でやっていく知恵が大事。

    逆にいうと、儲けの構造が変えたことのすさまじさ、ということかも。

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    2013年02月23日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    隈さんの新書の2冊目。

     今度は、ムラ論らしい。

     都市計画について、雑談していておもしろい言葉。

    (1)都市計画というのは一種の運動神経だと僕は思うんですよね。永遠に正しくあり続けられる都市計画というのはないわけで、ある時期に何をやったか、後でどう効くか、ということなんです。(p33)

    (2)先ほど、都市計画というのは「闘い」のことだ、って言いましたけど、利害が反する相手の立場がよくわかって闘ったときに初めて、豊かな結果を生むんだよね。(p63)

    (3)日本って、中心部はひどく空虚だということ。中心にいるエリートは馬鹿ばっかりだっていうこと。(笑)その虚ろな中心の周りにある場所の輝

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    2012年03月13日
  • 新・都市論TOKYO

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      隈さんの以前読んだ本がおもしろかったので、最近の新書を買って読んでみた。

     隈さんと清野さんが、東京都心の大規模開発、汐留、丸の内、六本木ヒルズ、ミッドタウンと、郊外の町田をみながら、放談をしている。

     その放談を読みながら、思ったこと。

    (1)汐留の乱雑な建築設計をみて、マスターアーキテクトがいなことを理由としており、さらに、マスターアーキテクトがあれほどの大規模な開発だと政治的にも受け入れられないと話が進んでいる。

     そうだろうか。今、復興計画の対象となる高台団地などは、マスターアーキテクトが、復興という緊急事態だから入り込めるのだろうか。是非、自然を生かした設計を全体を通して

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    2012年03月05日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    会社で借りた本。
    第一弾の、「新都市論Tokyo」を読まずに臨んだが、面白かった!

    都市計画の今後について、「ムラ(村に近いが、少し異なる概念」を視点に、下北沢、高円寺、秋葉原、小布施を題材として語る対談。隈研吾は、根津美術館等をてがけた建築家。

    隈さんの考えにはおもしろいものがある。そして、町を歩きながら語るやり方もおもしろい。

    ただ、根底にあるのは、20世紀型社会が崩壊し、再開発も大型できれいであればよいていう中で、都市はどうあるべきか。

    本書ではあまり触れられていないが、少子高齢化、財政悪化も交えながら議論するとおもしろいだろうな。

    第一弾のほうも読んでみます。

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    2012年02月19日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    三浦展共著『三低主義』でも感じたのは、隈氏は優れた建築家でありながら(であるがゆえに)、身を屈めて低い位置から社会や人間の行動特性を鋭利に観察できる批評家でもあるということ。文中の数々の指摘に逐一賛意。

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    2012年01月04日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    隈研吾秋葉原を歩く!!

    21世紀におけるムラの発生要因とその重要性を説いたもの。彼の建築と、理論は少しかけ離れたところにある。ここでも然り。この先の彼の動向に期待。

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    2011年11月06日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    村(前近代)→都市(近代)→ムラ(現代未来)という、雑多な要素をざっくりと分類して明快に話を進めておきながらも、特に目指すべき社会を謳ってるものでもなく、二人の観察者が実際の都市を例に今の時代こういう都市もありだよねというスタンスで軽くおしゃべりしてる会話録みたいな本。

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    2011年08月16日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    全ての村が都市化を目指して閉塞感を感じている日本に於いて、その次にくる「ムラ」のありようを取材する。下北沢、高円寺、秋葉原、小布施と、それぞれに特徴のあるエリアでどのような問題と可能性があるかを建築家隈研吾の目を通して炙り出す。中でも地元の有志による意識的な改革を成功させた小布施のケースが興味深かった。

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    2011年08月07日
  • 新・都市論TOKYO

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    東京の都市計画の不条理をくまさんがきり込む本。スカイスクレーパーのデザインとか考えたことないけど意匠より、規制、マスタープランの重要性が問われるのかな?まだまだ勉強不足だ。

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    2010年12月16日