隈研吾のレビュー一覧
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<汐留> 誰もリスクを負えないので分譲してコマギレとなった再開発
邪魔な電通本社ビルによって海風が通らないなど悪評高い
<丸の内> 働くだけの街ではなく住んだり遊んだりできるよう三菱が仕切った再開発
復元される三菱一号館
古いビルを壊して古いビルを作る矛盾
<六本木ヒルズ> 400人にも及ぶ地主を説得し用地を確保 貸しビル業の限界を強行突破した森ビルによる再開発
天才が発想した円環構造の街
<代官山> 大地主朝倉家と建築家槇文彦のタッグによる「余裕」の再開発
猿楽塚やHIGASGIYA 裏通りも魅力
<町田> リアリティのJRとファンタジーの交錯する街の再開発
郊外 -
Posted by ブクログ
建築家によくありがちな抽象的な話もあるけれど、都市開発の経済の面も書いてくれているから建築から遠く離れた私には興味深く読めました。
都市デザインの話も面白かったけれど、デベロッパーやゼネコンの思惑渦巻くところとかの話が面白かったです。
汐留、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、代官山、丸の内、そして町田。何故か町田。それぞれの土地の履歴書みたいな感じで。
町田にビビッと反応している隈さんだけれど、中国への接近を正当化するためのブラフかと。
建設業界の仕事をわけわけする体質が旧時代的だといわれているけれど、その体質が世界一の施工管理技術を守っているとも言えるので、
一番売りにできるところをスポ -
Posted by ブクログ
「村」というものを単に地方の小規模経済圏としてではなく、建築を初め、そこでの生活や社会構造といった観点から考察している。
そもそも、なぜ「村」を「ムラ」と表記しているのかだが、これは著者が戦前の都市化する社会以前から存在していた村に対し、戦後、村が都市化を経て、再び村化したものをムラと定義している。
ムラの事例として、
下北沢
高円寺
秋葉原
小布施
を挙げている。
アメリカ型の住宅政策で都市化してしまった日本社会は、未来に対して「再開発」という選択肢しか考えられなくなっているが、このシステムがすでに自壊してきていることに、誰もがうすうす気付いているはずである。
だが、誰もが見て見ぬふり -
Posted by ブクログ
シリーズというわけでなないのでしょうが、前書 『新・都市論TOKYO』があります。こちらは大規模開発の町がトピックであったので好みではなくざっと
目を通しただけでしたが、本書は下北、高円寺、秋葉原、子布施といった、住みやすそうな町ランキングにあがってきそうな町が語られていて好感でした。
エリートが計画する大規模開発にではなく、地に足が着いている人たちが主役になっている町特集でしょうか。
隈研吾がいう「ムラ」がどんなものか。成長し続ける町、TOKYOに求められているものは? とか、秋葉原をちょっと知りたい、という興味がある人はぜひ読んでみて。いろんなヒントがありそうです。 -
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Posted by ブクログ
★日本の都市計画の限界。それは分かっているのだが‥★隈研吾流れで。現代の日本の都市開発は巨額の資金を必要とするためにリスク管理が最大のポイントとなり、収益性を高めるために容積率を上げ都市としては成立しない、と指摘する。これを「経済的に開くと空間的には閉じる」と表現。その稀な反対例が、朝倉家が自身の資金だけで30年もの長い月日をかけ、優れた坊ちゃん建築家である槇文彦に設計させた代官山だという。これは「経済的に閉じる(自己資金で完結する)と空間的には開く」とする。ただそれも、そのユートピアが皮肉にも呼び水となって代官山アドレスのような巨大開発も引き込み、やはり街を凡庸にしてしまうとのこと。金融とデ
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
景気回復の実感はいまだ薄い。
にもかかわらず、東京では空前の大規模再開発が進行中だ。
林立する高層ビル、変貌する街の風景。
これは、本当に"東京の再生"につながるのだろうか?
「都市は失敗の集積にほかならない。
失敗を重ねた都市ほど偉大な都市だ」と語る建築家が、二一世紀TOKYOを象徴する、五つのスポットを巡った。
汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田。
そこに見えてきたのは、どんな「失敗」と「未来」の姿だったのか。
[ 目次 ]
都市開発の手法を概観する
第1回 汐留―悲しい「白鳥の歌」が響き渡る二一世紀の大再開発
第2回 丸の内―東京の超一等地に三菱