隈研吾のレビュー一覧

  • 小さな建築

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    隈研吾の「小さな建築」の定義を確認したい用事があったのでざっくり読み直した。やはり、これには洋風に表現するところの「soft architecture」に通ずる物があり、本書は隈研吾の作品の解説以外にも建築史・建築論に関する非常に重要な考察が語られていると思う。

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    2021年06月25日
  • 建築家、走る

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    隈研吾さんの自伝的な仕事論。大変面白いし、彼の真摯で柔軟な、そしてパワフルな姿勢に感動する。
    海外に飛び出すんだ!という叱咤激励も身にしみる。
    そこにどうやって行くか、だと思う。

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    2021年01月15日
  • 小さな建築

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    「小さな建築」隈研吾(著)
    東日本大震災によって、建築物がいかに弱く、脆いものかを実感させられた。自然の猛威に破壊される。これまでの建築の考え方では通用しない。大きな災害が建築の世界を変えてきた。1666年ロンドン大火、1755年リスボン大地震、1871年シカゴ大火、1923年関東大震災、20世紀に入って、インドネシアの津波、アメリカのハリケーン、イタリア、中国、ハイチの大地震、そして東日本大震災。「強く、合理的で、大きく、高い建築」から「小さな建築」へ転換するときだ。
    大火による多数の死者が出たことで、木造建築から石やレンガに変わり、鉄とコンクリートによって高層ビルが作られるようになる。高さ

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    2020年12月13日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    栄光学園出身の2人が、現場主義、もしくは身体性といったことを基本にしながら、都市、建築、そして住まい方について論じる。
    東日本大震災の後の対談だったようだが、水害が頻発する今読むと、大事なのは建物ではなく、立地であることなど、メッセージがより際立つ。
    マイホームがファンタジーであるとの言い切り、だましだまし賃貸に住むことなど、励まされる。
    今後の住まいを考える出発点になる一冊。

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    2020年08月15日
  • 建築家、走る

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    ほら ご神体は「鏡」だし
    建物の材料は 全て「木」と「土」で
    できあがっているでしょう
    そうなんですよ
    最終的には 全てが自然に還っていく
    それが 本来の「神社」なのです

    と 知り合いの宮司さんから
    教えてもらった話を思い出した

    本書は何気なく手に取って
    さほど、思い入れもなく
    なにげなく読みだたのだけれど
    これが とてつもなく 面白い

    単なる「建築」の話にとどまらない
    その場所にどうあるべきか
    その時代にどうあるべきか
    それを どうとらえるのか
    それを どう考えるのか

    まるで 一人の哲学者のお話を
    聞かせてもらっているようでした

    反ハコ、反コンクリートの建物を
    なぜ そういうふうに

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    2020年05月01日
  • ひとの住処―1964-2020―(新潮新書)

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    前に読んだ2冊は対談の書き下ろしで、著書は初めて。ひとことで言うと面白い本だった(陳腐ですみません)。
    隈さんという人は、先人にすごく憧れたかと思ったら割と簡単に失望したりする。はっきりしてて良い。歴史的建築家の先輩方に毒を吐きながら、それは悪口を言ってるのではなく、自分の価値観をしっかり確かめながら生きてきたということだ。
    建築家や、建築が社会に与えた影響や、世界の建築行政などの歴史が、新書らしくきっちり書かれていて興味深かった。

    国立競技場で、ザハが却下されて隈さんに変わった時、国の御用学者だから選ばれたのかと思っていた。予算オーバーの物件を上手くスケールダウンする技能を買われたのかと。

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    2020年04月29日
  • 建築家、走る

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    安藤忠雄はあまりにも有名だが、ひとつ上の世代。それに対して隈さんはリアルタイムで活躍してる建築家である。
    とは言っても、初めて認識したのは太宰府のスタバなので、最近なんだけど。(そんなに建築家に興味が無かっただけです。すみません。)
    でも時々ネットやマスコミの記事でお見受けしてて、そうしていると、ザハで話題になった新国立競技場を設計されることに。一躍時の人になられて、どんな人物か気になってました。
    建築をアカデミックに学んだ戦後第4世代だからこその、反コンクリート志向。世界の国々や歴史と対峙しながら、ブランドに留まることなく、現場にこだわっておられる。バブル期の挫折があったからこそ、90年代の

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    2020年03月29日
  • 新・都市論TOKYO

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    東京の、それぞれの箇所の独特な雰囲気を言語化してくれる。建築に疎くてもへーってなる。
    隈研吾ってやっぱり面白い人なんだよなー

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    2020年03月28日
  • ひとの住処―1964-2020―(新潮新書)

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    隈研吾の 生い立ちから、建築家を目指し、
    そして、建築家とは何かを 問いながら、建築家として行動する。
    自分の中にある、真摯な心の叫びを 自分なりに受け止めながら現在の在りようを、真摯に認めて、どうあるべきかを問う。
    自分の中にある建築家としての自己矛盾。
    実に 思い切って、赤裸々に語る。その姿勢が尊いと思う。

    高度経済成長は、自動車産業や家電製品の急速な発展だけでなく、自分の家を持つという住宅産業とそれを後押しする政府の政策に成り立っていた。
    あまりそのように考えていなかったが、言われてみればそうだ。
    近代化、高度経済成長は、鉄とコンクリートによって、大きさと高さを目指した。
    しかし、それ

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    2020年03月25日
  • 点・線・面

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    ネタバレ

    ヴォリュームの建築ではなく点・線・面の建築へ。隈研吾さんがずっと挑戦し続けてきた概念が、近作も交えて更に深化する。建築を小さな部材の連なりでつくることで、人間の身体スケールに近づいたやさしく軽やかで、民主的で、持続可能な、動的平衡=生命的な建築が生まれる。

    ‪コンピュータの発展がこの微細なデザインを補助しているという記載も興味深い。もし時代が異なれば実現できなかったものもあるのだろう。運という流れを味方にしている点も面白い‬

    この本のデザインにも感動した。読み終わった後、線である文字が粒子化し、点になった。かと思いきや粒子化が進むと背景であった白が際立ちはじめ、面にも見えてくる。まさにこの

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    2020年02月16日
  • なぜぼくが新国立競技場をつくるのか 建築家・隈研吾の覚悟

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    もやもやとしていた霧が晴れた。
    アメリカは民間の寄付頼み。中国では必ず委員会が作られる。
    呼ばれたらやる。
    eyesore。

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    2016年12月27日
  • なぜぼくが新国立競技場をつくるのか 建築家・隈研吾の覚悟

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    ネタバレ

    日本人はどうも「妥協」という言葉をネガティヴにとらえがちですが、妥協とは大人が備えるべき高い能力のひとつであり、社会が必要とするのは、美しい妥協であるとぼくは考えています 木という素材は人々を調整する最高の道具です ヨーロッパ大陸は、ゲルマン的な価値観が支配する場所で、しぜんは制圧すべきものであり、崇拝の対象にはなりません ロジックでオレたち本当に幸せになれるかな なぜコンクリートのオフィスが必要だったかというと、柱のない大空間にたくさんの人を閉じ込めないと、効率的な仕事が出来なかったからです 里山資本主義 藻谷浩介 雲の上のホテル 日本人は、行間を読み合う人たちで、思考の強みは、茶道

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    2016年06月17日
  • 建築家、走る

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    某テレビ番組で、林先生が引用していたのが印象的で読む。
    超有名な建築家、時の人の自叙伝。
    普段、この手の話を読むと自慢たらしくて嫌になることもあるのですが、
    これがめちゃくちゃ面白い。
    日本人の問題、建築の問題、
    どれも「なるほど」とうなずいてしまうことばかりで、
    あっという間に読んでしまった。
    建築家に憧れる生徒はたくさんいるので、彼らにぜひ読んでほしいもんだ。

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    2016年01月08日
  • 建築家、走る

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    モダニズムに対峙して、優しい、場所や自然に溶け込み、生命のサイクルを感じさせるような建築に取り組んできた隈研吾のエッセイ。デザインを職業として真剣に取り組んでいる人の精気が満ちていて、元気が出る。
    世界の建築現場を見渡した時、意外に中国では環境負荷にフォーカスしているとか、韓国の建設ビジネスのアグレッシブな活躍ぶりとか、アメリカのディベート教育の不毛とか、組織の中での報告に求められる厳しさなど、面白い話題が満載。

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    2018年10月19日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    お二人共冴えてる。冴え渡っている。そんな対談が本になるとこうやってじっくりと聞けるわけで、本は大変よろしいもんです。

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    2015年04月26日
  • 僕の場所

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    ネタバレ

    月並みですが、子供のころ持っていた感覚を忘れず大事にしないとなあと思いました。

    「生物にとって、世界というのはまず地面であり、床だからです。… そのせいか、今でも人のはいてる靴が気になります。この人はどう世界とつながっているか、どう自然と接続しているかが、靴を通じてわかってしまうからです。…その意味で建築は靴に似ています。大地と身体を仲介するからです。」

    いつ行っても季節の匂いのする農家の「ジュンコちゃん家」いいなあ。

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    2014年08月17日
  • 新・都市論TOKYO

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    建築家隈研吾とジャーナリスト清野由美が東京の汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田と北京について議論を交わす。日本の都市、経済、建築における課題を語っている。

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    2013年07月19日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    震災後の対談は一部のようだけど、
    震災を経て加筆修正されて問題が鮮明になったようだ。
    考え方、視線の変え方、刺激のたくさんある本。
    建築家は土地の問題から離されている、
    コンクリートは信頼の上に成り立っている建築、
    全国一律で進もうとするところからくる歪み、
    サラリーマン感覚という頭の域を出ない怖さ、
    コンピューターで計算できる形へ修正されていく自分のアイディア、
    etc.etc...
    時間がかかっても、
    個別の事象に現場で体で対応していくことが、
    復興に向けた一番の解決策なのだと思う。

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    2013年06月05日
  • 小さな建築

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    聡明さ+真面目さ=創造性。という事を教えてくれる隈研吾の新書。彼は非常にモラリスティックで、そうした真面目さが凄く魅力的。建築の面白さを分かりやすく語ってくれた本です。

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    2013年02月07日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    原発事業、植林の山崩れも戦後のつけ。戦後は続いている。
    「家がプライベートな空間だと思ったときから、いろいろな間違いが始まったのではないかと僕は思っています。プライベートという思いがさらに進むと『私有』になる。自分の一生の財産であり、人生の目標だと思い込むと、ペンキのヒビ一本も許さなくなるでしょう。そうして、ヒビの入らないビニールクロス張りのマンションができあがり、サブプライム・ローンの破綻に行き着く。」
    「人工圧力設計」とエネルギー問題。
    「自分が快適に思える街ではなく、サラリーマンとしての自分の地位が保たれる街が、日本全国どこにでもできてしまっている。」
    「だましだましをやるには現場が必要

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    2012年07月10日