隈研吾のレビュー一覧

  • 新・ムラ論TOKYO

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    ネタバレ

    ゾーニングという制度を見直さないと、都市という抱擁的存在は再生できないと思う
    →日本のゾーニングの配慮は女子供には向いておらず、商店街に破れた制服の女子高生のポスターが貼ってあるパチンコ屋さんがあってこどもに見せたくないなあと思う。そういうゾーニングのされ方は都市的議論にあがらないのだろうか。何が規制してくれるのだ?景観だと思うけども。

    日本社会独特のプレッシャーの中で、女性たちが生き残るために、男性には知られないところでひそかに磨き上げてきたものです。
    →隈研吾と清野由美の恐らくお互いにわかっていてスルーし合うジェンダー観が非常に日本社会的でもはや面白いなーと思った。

    すぐ読める。軽い本

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    2023年11月24日
  • 建築家になりたい君へ

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    2023.02.22

    高校生向けの本だけど、とてもわかりやすくて面白かった!良書でした。
    でも、中高生向けと言いつつ、けっこう読書が好きな子じゃないと読み切るのは難しい内容だったかも。
    何事も、独りよがりだとうまくいかないんだなあ。
    世界的建築のサヴォア邸や大阪万博のパビリオンを大否定しててちょっとびっくり。
    そういう天邪鬼というかひねくれた視点が大事だとこの中でも触れていたけど、結局は自分の信じた道を後悔なく一歩一歩歩いていくしかないんだな…。

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    2023年02月22日
  • 建築家になりたい君へ

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    14歳の長男に読ませたかったけど、子ども向けではなかったかな。でも今をときめく著名な建築家は、近寄りがたい天才肌の変人かと思ったけど、そうでもなさそう。

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    2023年02月02日
  • 建築家になりたい君へ

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    こういう子供向けだけど、大人も読めそうなものは、
    将来子どもが呼んでくれたらうれしいなぁ~ということで、
    少しずつストック。

    14歳だから、中学生向けかぁ。
    読んでみたけど、決して簡単ではない。
    建築家に興味のある中学生が読めば、
    ナルホドとなったり、この本を起点に
    色んな建築を見てみようとなるかもしれない。
    でも、建築って面白いんかな~って程度の
    中学生にとっては、この本を読んで建築家を目指すには
    ちょっと難しいかなぁという印象。

    個人的にもう少し深掘りして欲しかったのが、
    この人何やかんやで東大行ってるんですよね。。
    建築が大好きで、建築のことばっかり考えていたのは
    おそらく真実なんで

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    2022年10月30日
  • 建築家になりたい君へ

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    目指すのは神ではなく。

    建築家になりたい人は、どのようなきっかけで建築家を目指すのだろう。やはり何か惹きつけられる建築を見たからだろうか。とてもキャラクターの濃い建築家に出会って、あのような人になりたいと思ったからだろうか。隈研吾が語る「建築家になりたい君へ」のメッセージは、夢でも憧れでもなく、リアルな建築家になりたい人へのアドバイスである。

    隈研吾の半生を辿るかたちで話は進んでいく。人生の時々で出会った建築や建築家に対するコメントは、辛辣なようで尊敬と論理性にあふれている。

    自分のやりたいことを何が何でもやるような突っ走った建築家は求められていない。それぞれの時代に求められた建築があり

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    2022年08月09日
  • 全仕事

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    数々の隈研吾氏の建築関係の本や雑誌で読んでいると、ここで取り上げられたもののほとんどは見たことがあるものとなる。
    また本人(であろう)による説明書きは、良いことしか書かれていない。興醒めである。
    面白いのは、やはりこの方の章ごとに書かれた文章。視点が素晴らしい。本当に。

    そうなると建築の写真や説明ページは私にとって不要だなと思われた。
    そうなると4200円はかなり高い。

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    2022年07月26日
  • 建築家になりたい君へ

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     建築家になるには建築以外のことも含めて様々な体験をし他人の視点や自由な考えを持とう。

     友人から隈研吾という有名建築家の存在を知りその人物や作品が気になって本書を読むことにした。
     本人の行動力や建築家という仕事が自分のイメージしていたものとの違いにも驚いた。
     例えば学生時代にアフリカへ行く話。渡航実現のために企業や専門家に働きかけたり現地で無作為に集落に突撃していったり。個人的な建築家のイメージでは部屋の中で図面や設計の練習をひたすらしているものだったのでこれは驚き。
     建築の仕事の話としてはチームで動いたり現地の調査や職人との話し合いなど、以外と室内に篭りきりではない。
     
     
     

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    2022年03月19日
  • 日本人はどう死ぬべきか?

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    有名な二人の対談をまとめたもの。
    主題は表題の通りだったようだが、ふたを開けてみるとやはり建築の話に寄り道することが多かった。隈研吾氏の作品や、栄光学園時代のお話などは興味深いものではあるが、「日本人はどう死ぬべきか」という内容にはあまり関係のないものだった。

    特に4、5章は飛ばして読んでもそれほど問題にはならないだろうし、言ってしまえば1、6章を読めば両氏の考え方は概ね理解できる。

    隈研吾氏が舞台の重要性を主張していたのには共感できた。自分という存在が死んだあとでも精神的な存在として残り続けることが出来る場所の大切さ、それは都市化と共に空き家問題が顕在化している現在の日本に必要なものなの

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    2021年07月01日
  • なぜぼくが新国立競技場をつくるのか 建築家・隈研吾の覚悟

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    東京2020オリンピックメインスタジアムの新国立競技場の建築がザハ氏から隈氏に急遽変わった。東京1964オリンピック時の丹下氏の代々木体育館に憧れ建築家になった隈氏が、東京2020オリンピック新国立競技場を設計した。日本伝統の木造建築の良さを出した新国立競技場に対する思いを茂木氏と語る。

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    2021年04月03日
  • 東京 TOKYO

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    隈研吾による都市へのラブレターの写真集。

    ある都市で建築を設計すると言うのは、その都市に対してラブレターを書くことである。

    はじめに  で隈研吾は、そう書いている。

    隈研吾による東京での建築作品集には違いがない。
    しかし、ラブレターという切り口なので、
    建築写真を期待していると、肩すかしを喰らう。

    カメラマンは、独自の視線で建物を自己の感性で切り取っている。
    あるいは、建物を風景にはめ込んでいる。

    よって、本書は隈研吾の作品集であると同時に
    新津保 建秀の写真集にもなっている。

    二重構造の書籍と言える。

    ちょっとはぐらかされた感が、
    今風に言えば、半端ではない。

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    2020年09月26日
  • ひとの住処―1964-2020―(新潮新書)

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    ふたつのオリンピック。

    20世紀から、人は家を持てるようになった。
    チャーチル「建築信仰」 吉田茂へ
    オリンピック、新幹線、首都高速、代々木体育館

    万博
     スイス館 木のような入れないパビリオン

    武士道
    海外参入障壁、ミリ単位の精度の国産コンクリート建築
    抽象性、安藤忠雄

    ザハ
     オブジェクト指向
    コルビュジエ
     コンクリートと鉄とガラス 世界のどこでも手に入る

    新国立競技場
     世界の大御所しか応募できない

     大成建設 長岡市役所「土間」でコラボ

    木でスタジアムをつくる、木の明治神宮外苑に
    低い47.4m、地面を掘る
    新しい「国立」「国家」無数の小さく多様な物の集合
    人が庇でつな

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    2020年06月26日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    隈研吾は、家を私有することに対して、否定的な意見を述べる。
    しかし、その問題を解決する解を持っていない。
    コーポラブティブ住宅によって、みんなで作ろうとするが、
    結果私有であったために、それは失敗の要因だったとする。
    彼の頭の中には、サハラ砂漠の中での住居のように、
    簡単に建てられ、自然と境界線を置くことなく、私有しない
    原始共産制のようなユートピアが、あるのかも知れないが、
    現実的に 持ち家制度を 否定しても解決できない。
    夢の中での、住処を模索しながら、都市ではなく
    村ではない「ムラ」のイメージを掻き立てるが、
    そこでも私有制を否定することはできなかった。
    隈研吾は、自己矛盾に堕ちて、不満

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    2020年03月26日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    ・大御所二人の対談だが、思ったよりくだけた内容。学術的なものではない。
    ・隈さんが養老さんに気を使っている雰囲気が随所にあり。予定調和すぎてつまらなくなっている。
    ・全編「だましだまし」という共通のテーマで流れを作っている。
    ・隈さんはコルビュジエを批判しているような口調だったが、最後に海にちかい小さな小屋に住み、溺死したことに共感していたのはどうなのだろう?

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    2019年09月23日
  • 新・都市論TOKYO

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    約10年前の出版であり、現在の渋谷再開発等の最新情報は載っていないものの、都内で馴染みのあるエリアの再開発経緯や街並みの対比が成されている。私自身も体感した「汐留の建物の不統一感」「代官山の独特の雰囲気」「新宿副都心の無機質さや不便さ」等、筆者が実際に歩きながら、理由や背景をレポートする形式は興味深く読めた。

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    2019年09月14日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    日本のサラリーマン的な非合理性あるある、合成の誤謬などを2人がトーク。
    軽めの雑談。
    ・建築学会は津波の心配をしていなかった。計算できないリスクはないことにするという悪癖のせい。
    ・コンクリート建築をつくりたがるのは計算しやすいから。木造は計算が難しい、経験則の世界。
    ・大きなものを回せば雇用が確保できるというシステムが個人も会社も社会をも飲み込んでしまった。
    ・2人はイエズス会系高校の先輩後輩。

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    2019年06月28日
  • 建築家、走る

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    以前読んだ著者の対談集が興味深かったので。
    早くから中国とのビジネスをしている人の
    経験談として面白かった。

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    2016年05月29日
  • 僕の場所

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    『三低主義』に続けて読んだ。この本の中で語られていたエピソードの大元の部分がじっくり書かれている。
    物を作る人の、子供のころの経験、環境、かかわってきた人たちが
    直接間接に影響していることを知るのは面白い。
    同時に、建築の世界の概要を簡単に知ることもできる。
    隈研吾の手による建物を、いろいろと見に行ってみたい。

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    2016年02月11日
  • 建築家、走る

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    大震災以降に出版された建築家の本ではじめて読んだ。彼の弱さのありようはバベルの塔の合わせ鏡なのだ。そんな話をしているわけでないのは分かっているが、土地によった施工レベルといった話は旭化成の杭打ち、の絡みで読んでしまう。とんでもない話だが、信じられないようなことが別の場所では日常だったりすることは、よくあることで。

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    2015年10月31日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    養老先生と隈研吾氏の対談。
    同じ学校の先輩後輩とは知らなかったが、
    かなりシンパシーを感じあってる二人だと思った。

    面白かったけど、要所要所で理想論もあって、
    異論もたくさん起こりそうだった。

    コンクリ打ちっ放しの無機質な建築は好まないとは、
    あの方のことを言っているのかしら。

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    2015年07月16日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    全体的にはすごく面白いんだけど、男性原理・女性原理みたいな話を持ち出すこと自体が、今やとても「おっさん臭い」し、とはいえそれについてすごく勉強しているというわけでもなさそうなので、中途半端で直感的な思いつきに過ぎないもののように感じる。

    加えて、斜めからものを言ったりするのはもうやめたとこの本で言っておきながら、小布施での試みには結構斜に構えているように見える。自覚的なのかどうなのか(自覚的なら、「あえて皮肉めいたことを言うと」とでも言って欲しかった)。

    隈研吾さんは基本的に好きだし、話も態度も面白いと思って注視しているが、こういうところはいただけないと思う。

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    2015年05月29日