隈研吾のレビュー一覧

  • 新・都市論TOKYO
    金融手法の発達・外部経済環境の変化と街のデザインとの関係が興味深かった

    面白かったくだり
    ・証券化の発達により、創造性のある芸術家ではなく、リスクの少ないブランドとしてエスタブリッシュされた建築家が求められる
    →世界の大プロジェクトは少数のブランド建築家が独占、プロジェクトが大きくなるほどデザイン...続きを読む
  • 新・都市論TOKYO
    また東京ですけど。
    建築家隈研吾氏とジャーナリスト清野由美氏の街歩き中の対談を掲載した本。

    現在の東京の再開発地区(汐留、丸の内、六本木)を中心に代官山、町田、北京と飛んで話は展開されます。再開発に関する論考は、現在の経済事情、不動産と金融の関係、どうしてもテーマパーク化していく開発を、社会学的...続きを読む
  • 日本の建築
    (2024/04/23 2h)

    建築について全く無知なわたしが「建物ってこんな面白く作れるんだ〜!」という驚きとともに建築について知りたいと思うキッカケになったのが、隈研吾の設計した建築群でした。

    建築に関する本を読むのは初めてでしたが、分かりやすく興味深いです。新書なので気負わずにサラッと読め...続きを読む
  • 日本の建築
    建築家 隈研吾氏が、日本の建築について8年にわたり研究した成果をまとめたもの。日本の建築といってもブルーノ・タウトが訪日した1930年代以降を対象としており、主として藤井厚二、堀口捨巳、吉田五十八、村野藤吾、丹下健三らについて述べている。建築家同士の対立があり、建築史の変遷をある程度つかむことができ...続きを読む
  • 僕の場所
    建築の境界性の話から始まり、こだわり、反建築、など、場所にまつわるエピソードを通じて、隈研吾の哲学、原点に触れられる本。最後、隈研吾の建築には境界がない、と評される話に至るまで興味深い。

    傘を組み合わせたドームは見てみたいと思った。どんな構造になっているんだろう。建築には詳しくないけど、いろんな建...続きを読む
  • 建築家になりたい君へ
    隈研吾さんの本だからという理由で手に取った。
    この人は自分を持っている人だと思う。だから父親ににも、先生、クライアントにもプレゼンし、その場数を踏む中で自分の建築を見つけ、一つ一つ形にしてきたのではないか。

    著名で実績のある建築家、流行などを、客観的に見ておかしいことはおかしいと言う。自分のもった...続きを読む
  • 小さな建築
    東日本大震災を機に、建築の在り方を再考した隈さんがたどり着いたのが「小さな建築」。
    単にサイズが小さい建築ということではない。
    人間と世界のつながりを絶たず、衣服のように人を包み込むような建築。
    鉄筋コンクリートやガラスを素材とし、電気、ガスや水道などのインフラという大きな構造に依存しないと成り立た...続きを読む
  • 建築家、走る
    隈研吾を知らなくても、彼の設計した建物を目にした人は多いと思う。近い所では目黒のスタバ。凄い行列が出来てた。そして国立競技場、根津美術館。マスコミの寵児とされた安藤忠雄氏から遅れてるが凄い登場!
    楽しいだけでなく、どこの世界にも共通するぐじゃぐじゃした世界も垣間見た。
  • 変われ! 東京 自由で、ゆるくて、閉じない都市
    多くのことを学べて面白かった。
    東京における都市開発、都市再生たるものはなんなのか、高度経済成長期から現代にかけてのその概念やテーマというものの変貌を辿りながら、現代のこのコロナ禍を受け、その様子がどう変化しているのか、そのリアルな現状を隈研吾さんと清野さんの対話からわかりやすく理解することができた...続きを読む
  • 建築家、走る
    隈研吾という人が何故木にこだわっているのか
    少しだけわかった気がする。
    建築は詳しくないし好きーって訳でもないんだけど
    作品を見てまわりたくなるね。
  • 建築家になりたい君へ
    子供向けという感じではないが、しかし、背伸びして読みには寧ろ良いのだろうか。建築家の思考、発想、そこに至るまでの経験や仕事の妙味、人間模様など、非常に勉強になる。ある意味では自叙伝だが、自分自身をよく分析されていて、どんな体験が思考を作り上げたのか、関係性が分かりやすく語られる。

    建築界の大御所と...続きを読む
  • 建築家になりたい君へ
    また昨日からイッキ読み。めちゃくちゃ面白かった…。
    こちらも高校生の課題図書から興味がわいて読んだ。面白いわ。おすすめしたいけど、著者はわたしらより上の世代なので、今の10代にどこまで伝わるんやろうとは思った。伝わってほしいけど。

    個人的にはめちゃくちゃおすすめするな。
    読解力のある中高生も、大学...続きを読む
  • 全仕事
    小さな作品でも、そこになんらかのキャラクターが立上がり、
    新しい香りがかすかにでもすれば、
    世界はそこに敏感に反応し、見知らぬ場所、見知らぬ人からメールが届く。

    建築の基本 信用の積み重ね 不純物を含む→文章を書くことで建築の意味を発見
    村上春樹 機敏なヴィークル、思い切った実験の短編小説と 長編...続きを読む
  • 建築家になりたい君へ
     2020年東京オリンピックのメイン会場である国立競技場の設計に携わった 今ではその名を知らない人はいない「隈 研吾」さんの建築家になるまでと その後の生き方が書かれた本

     建築に限らず 幅広い知識の獲得や深掘りして興味関心を持つ姿勢 どうせ建築するならクライアントととことん腹を割って話せる間柄に...続きを読む
  • 建築家になりたい君へ
    当代一の有名建築家の自伝~三菱金属に勤める父と結婚した母の父親が建てた大岡山の平屋で生まれ田園調布の幼稚園にに通い,小学校4年時の東京オリンピックの丹下健三の国立競技場を見て建築家を目指し,大船の中高一貫ミッションスクールで学び,東京大学と大学院。アフリカに調査旅行に行って一月で論文を書き上げ,設計...続きを読む
  • 建築家になりたい君へ
    【読んだ理由】

    ・建築巡りが好きなので

    ・難解な文章が多い隈研吾さんが、
    学生向けにどんな文章を伝えるのか
    興味があったので



    【感想】

    課題図書コーナーを見ていたら発見しました!


    オリンピック国立競技場の隈研吾さんの自伝的一冊。

    元々建築巡りが好きですが、
    読んだら、
    建築熱がます...続きを読む
  • 新・建築入門 ──思想と歴史
    洞窟からポストモダンにいたるまで、「建築」は、どのような意味を担ってきたのか、設計者・デザイナーはどういう思想背景でそのデザインを生み出し、各時代の様式が形成されてきたのか、客観と主観、普遍性と多様性、構築と自然のせめぎあい、入れ替わりは歴史の中でどのように進んできたのかを、時間軸を下り、複雑混沌を...続きを読む
  • 建築家、走る
    2020.5.9


    隈研吾の自叙伝
    戦前から戦後、現在にかけて徐々にグローバル化した世界においての経済、文化、政治と建築の関係について隈研吾の思想が読み取れる。
    ここに出てきた建築家たちについてまた勉強したい。

    隈研吾は「コンクリート」「サラリーマン」を皮肉たっぷりに批評している。
    だが人間は自...続きを読む
  • 新・都市論TOKYO
    汐留、丸の内、六本木、代官山、町田について、それぞれの街の成り立ちや特徴が紹介されています。

    ・汐留は、不況期に切り売りされて統一感の無い街。
    ・丸の内は、働くだけでは街としての価値が上がらないので、仲通りの仕掛けで商業的に成功した街。三菱グループの力を感じる街。
    ・六本木は、森稔のアーバンニュー...続きを読む
  • 建築家になりたい君へ
    路地で畳針を操っていた職人さん
    鍋を治していた鋳掛屋さん
    庭先に井戸を掘ってくれた職人さん
    その人たちはその「技」と「姿」で
    一人前の仕事とは
    を無言で語ってくれていた
    今の日本で
    それらの貴重な「日本の技」を
    見受けることはほぼ無い

    明治以来
    欧米だけを手本にして
    道路、交通、建物を模倣して来て...続きを読む