パウロ・コエーリョのレビュー一覧

  • アルケミスト 夢を旅した少年

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    希望を感じる作品

    偶然この作品を知って読んだが、おもしろくて一気に読んだ。ムスリムの人々の描き方にも好感が持てた。不思議な世界なので、読み返したらまた違う読後感があるかも知れない。

    #深い

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    2023年07月11日
  • 星の巡礼

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    目的と手段を履き違えてはいけないよ、という学びを教えてくれる本。
    オカルト的な表現や神秘的な体験があったりと、最初は宗教観についていく必要があるけれど、おそらく内容の要は主人公の目的の視点がどう変わるのかだと思う。

    いま漠然としている夢ややりたいことを「何のために?」と冷静にかつ俯瞰的に示してくれたような気がしている。

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    2023年04月27日
  • 第五の山

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    『アルケミスト』のパウロ・コエーリョによる、旧約聖書の預言者エリヤに題材をとった試練と再生の物語。

    寓話的な物語のなかに深い学びのある言葉の数々がしみるコエーリョの作風。しかし本作は、単純に物語として面白い。預言者ではあるがまだ若者のエリヤが過酷な運命に翻弄される姿は冒頭から目が離せない。絶望的な展開から、自己の再生のみならず、自分の住む世界の「再建」に挑む姿は勇気づけられる。そのとき、失われた愛と信仰が蘇る姿に感動した。聖書をまったく知らなくても、キリスト教に興味がなくても、この物語から汲み取れる学びは大きいものがあるだろう。

    青少年にはまず『アルケミスト』だが、大人には本作を強くオスス

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    2022年08月29日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    初パウロ・コエーリョ
    神話だったのかな。
    ふとしたところに「こんな議論したかった」(でもイマドキ誰もしないってーあははー)って思うような言葉や話題が詰まってる。

    例えば・・
    規則正しく秩序を守り、人にやさしく、思いやりを持ち、上司には笑顔で応え、部下の面倒をよく見・・家庭では笑顔を絶やさず、失敗を笑わず、もちろん怒らず感謝感謝で生きてます~って余裕かましてる風を装って生活できる、そんなやつのほうがよっぽど狂ってるだろ?っていう問題提起でもあるような。

    宝物決定。また読みたい。
    聖書とかを重んじる世界の人が描きがちなストーリー展開だなーとか読みながらぼんやり思った。
    展開は面白くて一気読みで

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    2022年05月09日
  • 弓を引く人

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    ネタバレ

    弓道を通じ、佇まいや心のあり方を粛々と説いてくれる。そんな本だと思った。ひとつひとつが深く、何度も繰り返し読んでいきたい本だと思った。宮本武蔵『五輪書』にも通じる、心や技をひたすら鍛錬し続ける、精神力を磨くための本だと思った。
    なんでこんな本が書けるのか、とも思った。
    ところが、エピローグにたどり着いた時、弓道を通して見ていたものはただ一部にすぎないことを知った。
    弓の道が人生そのものではなかった。人には必ず生死があり、精神を磨くことは、常に死と隣り合わせの人生を真っ直ぐに進むための手段でしかなかった。
    心が震えた。大切に生きたい、そう思う。

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    2022年02月11日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    作品を他の作品で例えています
    そう言うのが苦手な方は注意!!!

    あくまで私の感覚ですが
    これは『星の王子さま』in精神病院
    みたいな感じです。
    精神病院に入ったベロニカは
    そこで様々な人と出会い
    経験を積み
    気付きを得ていきます。
    私は全般性不安症だった頃にこれを読みましたが
    そう言った追い詰められた時にこそ
    響く作品のように感じます。 

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    2021年11月02日
  • 悪魔とプリン嬢

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    人間の本質は善か悪か。難しいテーマのように思えるが、設定がたくみで序盤から面白い。心の中にいる天使の輝きと悪魔のささやきに揺れる登場人物たち。信仰と犯罪、町に伝わる聖者の逸話などの間で様々な論議がかわされる。最後はうやむやにならず、明確な解答にすっきりした読後感だった。

    昔のアニメとかでよくあったアレ、
    主人公がよこしまな考えを抱いたときに横から登場する、
    悪魔「やっちゃえよ」
    天使「ダメだよ!」
    みたいなシーンを思い出しながら読んだ(笑)。

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    2021年08月28日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    人は何故うつ病になるのか?自殺未遂のあと、精神病院で「狂人とされる」人たちと過ごすことになったベロニカ。後遺症のため数日後に死が迫るなか、彼女の中で何かが変わっていく。
    これは泣ける。自殺未遂に至るまでの過程が少しずつ明かされ、その決定的な理由に心を打たれた。
    彼女と交流する「狂人」たちの物語にも、誰しも共感するものがあると思う。鬱病になる人やそこから自殺を選んでしまう人の気持ちがわずかに理解できたような気がした。
    ベロニカの心の変化は、読んでいる私たちにも生きる意味を問いかけてくる。様々な人生のヒントが詰まった感動作。

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    2021年08月26日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    “正しい人は、それがただ一番強い人ってだけなんだ。この場合、矛盾してるが、臆病な人ほど勇ましくなって、彼らは他の人たちみんなにその考えを押し付けてしまおうとするのさ”

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    2021年07月24日
  • 11分間

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    ネタバレ

    アルケミストにハマらなかっただけに衝撃を受けた。怒涛の読書体験で完全に圧倒された。全てが熱くて燃えている一冊だった。ああやってオープンに話せる人をパートナーにほしい。「当たり前」に疑問をもちそれについて話すことをためらわない人を。最初のペンのエピソードから、なにからなにまで魅了。

    最後は、あそこで途切れるから良いのにという思いが、特に私も「終」の文字のあとを想像してしまうからこそ、思ったけど、最高にhopeless romanticでもある。ロマンチックを信じている人だからこその作品。

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    2021年06月27日
  • 星の巡礼 Anniversary Edition

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    同著者の名作『アルケミスト』を読まれた方は、よりこの本を楽しむことができると思います。サンチャゴの巡礼から帰ったコエーリョは、自伝であるこの『星の巡礼』を描き、そのすぐ後に『アルケミスト』を描きます。サンチャゴへ向かう道の途中の描写は、アルケミストのあらゆる場面を彷彿とさせます。

    作者がこれほどまでに強い信仰心を持ち、自己の探求をしていたことに驚きました。序章にて剣を得て特別なものになろうとするパウロに、師が間違いを正し、『普通の人たちが行く普通の道』を諭すことから始まる物語は、特別なものになりたがる私たち人間のエゴをよく捉え、誰もが自分を省みるのではないでしょうか。そして、そのことで、自分

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    2021年06月23日
  • 11分間

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    ネタバレ

    2021.4.7 ノートから転記

    ほんとうに面白い作品だった。正直初めのほうは売春をするに至るまでの彼女にそこまで前のめりにならず、こつこつと読んでいったのだが、中盤で一人の画家に出会うところで惹かれはじめた。そしてなによりも痺れたのが、運命的な出会いを果たし主人公がそこから正の方向に導かれていくのかと思いきや、サドマゾという〈痛み〉の誘惑と出会って引きずり込まれそうになるところだ。確かに人ってそんなすぐに正解が正解だと理解して身を委ねられるものでないと思えた。恋、愛、セックスについて、例えばオナニーとセックスの快感は何が違うのかというのを誰にも伝わるように描いていると思った。アルケミス

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    2021年05月04日
  • 11分間

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    感想を書くのが難しい。

    描写の生々しさが伝えてくる情景や感情がすっとはまることもおおくて、あぁ、わかる、素敵、と思う場面がいくつかあった。
    時々のマリーアの日記からも、背伸びをして大人になっていっていると自分に言い聞かせて、自分を騙して深入りしないようにして、他人の期待と自分の夢との葛藤、理性を超える瞬間、新しい経験、二十歳前半の女の子ならではのむず痒さ。

    面白かった。

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    2020年11月11日
  • アルケミスト 夢を旅した少年

    購入済み

    Amazing

    This is amazing book I have ever read

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    2017年05月03日
  • 星の巡礼

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて手に取ったら、パウロ・コエーリョの本だった。
    読み始めたらぐんぐんと内容に惹かれていった。ファンタジーかと思ったら、パウロ自身の話しで、巡礼の話し。師と共に、剣を求めて巡礼路を旅する。
    巡礼なので宗教性、スピリチュアリティの話しが沢山あるが、深い話が多く、自然と内容を受け入られる。巡礼しながら、瞑想したり、冷酷さや悪魔と友達になること、愛の話し、歴史の話などどれも深く心に響いた。
    作者とともに巡礼の旅に付き合いながら、自分についてもいろいろ気付きが促される。また読み返したい本の1冊。

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    2016年01月25日
  • 悪魔とプリン嬢

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    パウロ・コエーリョ作品の中では訳文も比較的読みやすく、世界観も超俗的なスピリチュアル・メッセージを含むものというよりはむしろ限りなく人間の悪という俗世間に近い内容を描き出している。悪とはなにか、を知りたい人はぜひ。

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    2015年08月02日
  • 第五の山

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    "アルケミスト"で知られるブラジルの作家。豊富なキリシタン知識を盛り込みつつ、青年が夢を追うお話を語ります。

    古代イスラエル。フェニキアからやって来た王妃は時の王をたらしこみ、古来の信仰を捨ててフェニキアのバアル神を信仰するよう説き伏せる。やがて弾圧は下々にも及び、のちの預言者エリヤは首を狙われることに。

    支援者とともに馬小屋に潜むエリヤであったが、外からは他の信者たちの断末魔。想像の中で何回も死んだというエリヤはついに外に飛び出し…

    少年マンガならここで戦いになるところですが、キリシタン説話の世界では教訓が語られます。


    ○エリヤは自分の冷静さに驚いていた。馬小屋

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    2014年11月23日
  • 星の巡礼

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    「アルケミスト」を随分前に読んで、これは最近年末年始に読んだ。彼の作品の中でも宗教色が濃そうですけど、ほほー、と思ったことなど、メモ。
    ☆『十分にチームを信じていないファンは、すでに勝っている試合でさえも、負けさせてしまうことがある』
    ☆『人は、誰かが自分を待っている場所に、あるべきときに、必ず行きつくもの。すべてのことに偶然はない。』
    ☆『正しい決定を下すための唯一の方法は、誤った決定が何かを知ること。』
    ☆『努力は報酬に向けるものではない。報酬で何をすべきかを知り、そのために努力をする。
    ☆実は、自らの勝利や幸せの重荷を受け入れられる人はほとんどいない。大部分の人々は、夢が実現できるとわか

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    2014年08月25日
  • 11分間

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    パウロ・コエーリョはすごい。
    なんかいろいろ考えさせる。単純に言えば1人の女が幸せをつかむ物語なのに。
    本当の愛は思わぬところからやってくる。そして、硬くつながれる。そして、それが見えたり、見えなかったりするから不思議だ。

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    2014年08月24日
  • 11分間

    Posted by ブクログ

     これは何の時間かというと、一人の娼婦を買って、実際に性行為をする時間である。

     エロティックな話なのか?と言われると、どうだろうか。
     ポルノグラフィではないけれど、多分に性的なものを含む。

     緩やかに流れる時間というものを深く感じた。
     いやー。この話の出だしから、エンディングで驚かされたけど納得もした。すごい。(感想の最後が急に安っぽくなって台無し感が凄い)

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    2014年06月18日