あらすじ
神秘の扉を前に最後の試験に失敗し、奇跡の剣を手にできなかったパウロは、剣を見つけ出すため、スペイン北部を東西に横切る巡礼の道、「銀河の道」へ向かう。古来からの道を歩き、聖地サンチャゴを目指す長い旅路のなかで、パウロに幾多の試練が降りかかる。しかしそれは、オカルトや魔法に心を奪われていたパウロに、真のマスターへの道を示す偉大な旅だった。自らの体験を基に描いたデビュー作に、刊行当時、あえて本に入れなかった奇跡的な体験や巡礼路の言い伝え、旅をするときのアドバイスなどについて語った「まえがき」と「あとがき」などをくわえた、刊行25周年記念特装版!
【もくじ】
まえがき
プロローグ
第一章 到着
第二章 サン・ジャン・ピエ・ド・ポー
第三章 創造する者、創造されし者
第四章 自分に対する愛と寛容
第五章 メッセンジャー
第六章 愛
第七章 結婚
第八章 法悦
第九章 死
第十章 祈り
第十一章 征服
第十二章 狂気
第十三章 命令と服従
第十四章 トラディションの儀式
第十五章 エル・セブレロ
エピローグ:サンチャゴ・デ・コンポステーラ
あとがき
訳者あとがき
特装版への訳者あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
同著者の名作『アルケミスト』を読まれた方は、よりこの本を楽しむことができると思います。サンチャゴの巡礼から帰ったコエーリョは、自伝であるこの『星の巡礼』を描き、そのすぐ後に『アルケミスト』を描きます。サンチャゴへ向かう道の途中の描写は、アルケミストのあらゆる場面を彷彿とさせます。
作者がこれほどまでに強い信仰心を持ち、自己の探求をしていたことに驚きました。序章にて剣を得て特別なものになろうとするパウロに、師が間違いを正し、『普通の人たちが行く普通の道』を諭すことから始まる物語は、特別なものになりたがる私たち人間のエゴをよく捉え、誰もが自分を省みるのではないでしょうか。そして、そのことで、自分の物語として読み進むことが出来るでしょう。
自分自身の弱さと向き合い、己の剣を探す旅。パウロが最後に見つけたものは…
『アルケミスト』の感動が甦える、良書でした。そして、真の自分を見つけ、生きようとしている人々の背中を押す一冊になると思います。
Posted by ブクログ
巡礼と自分の生き方を問いかける。キリスト教と宗教の思想は日本人と少し違いがあるけど、大事なことを見つけることは並大抵ではないのはどの世界も一緒。
ゆっくりでも挑戦すること。
Posted by ブクログ
剣を見つける旅にでる話し。
スピリチュアル要素の強い話しで、
体験をしながら、人生についてを学んでいく話し。
剣でなすべきことを知る。
その目的をどうして叶えたいのか、その目的ゴールにたどりついたら、どうなりたいのかを明確に分かっていれば、願い(剣)を見つける事ができるというところが大元の話しでした。
この部分は、特に心に響きました。
一緒に体験しながら必要な事を学べることのできる作品でした。