パウロ・コエーリョのレビュー一覧

  • 星の巡礼

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    韓国のスペイン合宿で聖地巡礼していた若者が読んでいた。漠然と聖地を目指して無心で歩き続けることが羨ましく、とりあえず同じ本を読んでみようと手に取った。

    スピリチュアル要素が強くてびっくり。
    もっと「歩くことの精神史」的な内容かと思ったのに。。そもそも聖地=宗教だからしょうがないか。

    アパラチアン・トレイルとか、この巡礼とか、歩くことにそそられるこの頃。。

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    2023年11月28日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    読みやすいわけではないしスッと内容が入ってくることもそんななかったけど、おもしろかった
    自殺、精神病患者、楽園のヴィジョンとかスピ系な内容で興味深かった
    翻訳通さず原作で理解できたらもっと面白かっただろうなぁと思う

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    2023年10月22日
  • 第五の山

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    旧約聖書をもとにイスラエルを追われた預言者の苦悩と再生を描いた物語。異教を信ずるイスラエル王妃を非難するような預言をしたために国を追われた預言者が、神に与えられた試練に悩み、苦しみ、時に神を呪いながらも、その試練の意味を知り、自分の意思で自分の人生を生きていく姿勢を勝ち取っていく。
    時に理不尽な神の振る舞いを、自然災害と置き換えれば日本人にも気持ちがわかるかもしれない。本作では場面によっては明確に神(主)や天使が姿を現すけれど、姿を現さずに彼の意思を預言者が読み取ろうとする姿、これが宗教の根源かなとも思う。

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    2023年08月26日
  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    スペインの片田舎で暮らす女性が、ずっと昔に都会へと出た幼馴染との再会するところから始まる物語。修道院に入り奇跡の癒し手として活躍する彼の導きで、神の女性性と自分の中に眠っていた愛の信仰心に目覚めてゆく姿と葛藤を描く。

    神の女性性が繰り返し語られる神秘性の強い作風で、"彼"はキリスト教が新たな段階へと至るために使わされた先駆け者であると幸島の猿の逸話(イモ洗い行動をする猿が一定数を超えると一気に全体の共有知識となった。とされるニューエイジ論)も引きながら語られる。そこが彼の苦悩の元でもあり最後の唐突な主人公の女性との立場逆転へとつながっていくのだが。
    まあ、宗教色を除けば幼

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    2023年11月06日
  • 星の巡礼

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    キリスト教秘密結社の最終試験に落第し魔法の剣を手にし損ねた主人公が、剣を手にするための追加試練としてスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を旅し、数々の神秘体験を経て真の教えに目覚めていくまでの物語。
    キリスト教の下地を持たない人間には越えられない壁も感じるが、本の中で語られるRAMの実習はメディテーションの類と思えるし、神秘体験の数々もアニミズムの側から見ればもっとしっくりくる気がする。と、頭(知識)中心で考えることを主人公は咎められてもいたのだが。。。
    自分自身でこの神性を感じないと自らの血肉にするのは難しいだろうが、ざっくりいうと大いなる意思と一体となり、自分の人生は自分が主人

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    2023年08月19日
  • 星の巡礼

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    長い間、積読していた本。ようやく読み終えたが、理解したとは程遠い。分かったようなつもりでいるけれど、私が簡単に理解できるような内容のはずかない、との思いもある。分かったような分からないような本だった。今は読むべき時ではなかったのか。私の読解力が追いついていないと実感した読書体験だった。

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    2023年07月30日
  • ヴァルキリーズ

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    主人公パウロが、守護天使に会うために妻と共に旅をする話。この作品もコエーリョ自身が実際に体験した宗教的な要素がたくさん反映されている。非日常的でスピリチュアルな表現が多いが、要は自分を縛っている保守的な考え方を解放し、一歩を踏み出そうということを語りかけているのだと思う。心が弱っている時、迷いがある時、何か物足りなさを感じている時などには、なにかヒントが得られる作品かもしれない。

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    2023年04月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    自殺した人を周りが思うのに
    その人はなんらかの理由があって、自殺を選んだと思うけど

    毎日の繰り返し、平凡な毎日
    それが自分にとって恐怖になるから死を選ぶ場合もあるんだなと。
    これといった理由じゃなく。

    ところどころ理解しにくいところもあったけど
    沁みる言葉もたくさんあった。

    おかしいとかおかしくないとか
    自分がはたして判断できるのか?
    自分がおかしい可能性だってあるんだって
    世の中の批判ばかりしてる人に読んでほしい。

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    2023年04月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    「普通に合わせるために生じるズレが憂鬱さを生み出す」という言葉が突き刺さった。
    狂ってる、普通じゃないと思われたくないし、周りの人の目を伺ってたりするときこそ、一番自分の心に負荷をかけているなと改めて思った。
    なかなかパウロの作品の中でも読み進めるのが難しかったが、自分も心の病の経験があるからこそ腑に落ちる物語だった。

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    2023年04月11日
  • ポルトベーロの魔女

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    『ポルトベーロの魔女』と呼ばれた、不思議な力を持つ女性アテナの半生を描いた作品。アテナを知る身近な人々の証言を元に構成されている。生みの親に捨てられ、満たされない心の空白を埋めるために、自分探しをはじめる。そして様々な人々との出会いの中で、ある‘’力‘’が覚醒することで、自らの人生の使命を見つける。魔女というか、現代でいう教祖のような存在だろうか。不思議な体験をする場面の克明な描写は、あたかも本当に体験したかのようなリアルなものであった。

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    2023年01月09日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    自殺未遂で精神病院に入院した若い女の話。死にたくなるような退屈や絶望、出会った精神病患者たち、たくさんのものが彼女の人生を変える。映画も気になる。

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    2023年01月01日
  • 不倫

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    ネタバレ

    ダイレクトすぎるタイトルに興味を惹かれて手に取った一冊。「アルケミスト」が好きで、今回もスピリチュアルな世界、心と向き合う精神世界が描かれている。堕ちるところまで堕ちる主人公、でも彼女は恵まれている。

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    2022年12月28日
  • ザ・スパイ

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    第一次大戦下で男達を魅了した女性スパイ、マタ・ハリの人生を描いた作品。史実に基づいた物語である。マタ・ハリは、フランスとドイツの二重スパイとして銃殺刑に処されてしまう。女性の尊厳を踏みにじられながらも、自由と自分らしさを求めて自らの姓を捨て、踊り子マタ・ハリの人生を演じきった。苦難に打ちひしがれることなく、自分を信じ果敢にチャレンジしてゆく彼女の姿に、私は感服した。彼女のような人こそ、最期は報われてほしかったと切に願うが、生きた時代が悪かったのだろうか。

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    2022年12月11日
  • 悪魔とプリン嬢

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    田舎町に訪れた旅人が、住民の一人を殺せば、一生豊かな生活ができるほどの金塊を譲ろうと提案する話。旅人と住民一人ひとりが、各々の内にある善と悪に耳を傾けながら葛藤するという、人間の生臭ささを描いている。舞台と設定はとてもユニークで興味をそそられたが、個人的には終わり方はあっけない感じを受けた。

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    2022年11月03日
  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    自身が無神論者だからなのか、またキリスト教に関しても不勉強なため、理解が難しい話だった。
    スピリチュアルな精神的な描写が多く、想像が至らず、物語を追うことはできたが、この本の本当に言いたいことは読み解けなかった。
    主人公と幼馴染の「彼」が急に愛し合うようになったりするが、そこへ行き着くまでの描写もあまりなく、ラブストーリーも置いてけぼり感が否めなかった。
    またプラトニックな愛(敬愛・博愛)がテーマかと思いきや、性愛もほんの少しだけ描写があり、、、突然すぎて頭が追いつかなかった。
    著者の「弓を引く人」の準備運動として本作を読んだが、単行本は買わず文庫を待とうと思う。

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    2022年10月29日
  • 星の巡礼 Anniversary Edition

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    ネタバレ

    剣を見つける旅にでる話し。
    スピリチュアル要素の強い話しで、
    体験をしながら、人生についてを学んでいく話し。

    剣でなすべきことを知る。
    その目的をどうして叶えたいのか、その目的ゴールにたどりついたら、どうなりたいのかを明確に分かっていれば、願い(剣)を見つける事ができるというところが大元の話しでした。

    この部分は、特に心に響きました。

    一緒に体験しながら必要な事を学べることのできる作品でした。

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    2022年08月09日
  • 弓を引く人

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    ネタバレ

    もう少し、物語的なものを想像していましたが、まるで哲学の本のような言葉の難しさを感じました。
    心の在り様や精神的なものを言葉にするのは、とても難しいので、訳するのは大変だったのではないかと思います。

    弓道教本にある、「礼記・射義」や「射法訓」「真善美」など、一度でも弓道を学んだ人なら、そこに結び付くような言葉がチラホラあるので、難しいながらも思いを馳せることが出来るのではないでしょうか。

    繰り返すことによって、一番良い形、良い力になれるという、繰り返すことの大切さが、とても分かりやすかったです。

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    2022年05月03日
  • 11分間

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    「セックス なんて11分間の問題だ。脱いだり着たり意味のない会話を除いた“正味’は11分間。世界はたった11分間しかかからない、そんな何かを中心に回っている(本文より)
     あの「アルケミスト」のパウル・コエーリョさんが、セックス というデリケートな問題について取り上げた。「性」の問題に合わせて、女性の生き方、人生の選択について問いかけているように思えた。
    ブラジル人の娘がスイスで娼婦となり、そこから様々な人の生き方を覗き内省する。そして、運命の出会いが・・・(性的表現多め)

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    2022年01月13日
  • ザ・スパイ

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    華麗な女スパイを想像していたのですが……うん、現実は……運のなかった女なのか、自分をドラマティックに魅せることに成功した女だったのか。 #マタハリ #ザスパイ #読書 #本

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    2021年12月11日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    狂ったとされる人が色々と出てきて、狂気とは何かを考えさせられる作品。

    舞台や登場人物が特殊なこともあり、後半の展開に期待しながら読み進めたが、個人的には消化不良だった。登場人物の誰かに共感できれば、また違った感想になったかもしれないが。

    とりあえず翻訳がわかりにくい(じゃぁ、お前はポルトガル語を訳せるのかと言われると、ごめんなさいと言うしかないが)。訳者あとがきを読むと、インシュリン・ショックと電気ショックを取り違えているところもあり(文庫四版)、訳者もこの作品が好きなわけではないのかな、と勘ぐってしまった。

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    2021年10月24日