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ある日、ベロニカは自殺を決意し、睡眠薬を大量に飲んだ。だが目覚めるとそこは精神病院の中。後遺症で残りわずかとなった人生を狂人たちと過ごすことになった彼女に奇跡が訪れる。
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Posted by ブクログ
元々、パウロコエーリョがスピってるのは知っていたので、そんな驚きもしなかった。最後の種明かしも、メッセージ性も、想像を超えたものではなかった。ただ全体的なセリフのポエジーが良かった。また、それ以上にベロニカの心情に強烈な共感を覚えた。何ってわけではない。ただ何となく何かが足りなくて、死にたい。鬱って...続きを読む暗い描写が多いと思われがちだが、このような鬱の形もあり、同時に共感者はこっちの方が多いだろう。私はベロニカだった。
初パウロ・コエーリョ 神話だったのかな。 ふとしたところに「こんな議論したかった」(でもイマドキ誰もしないってーあははー)って思うような言葉や話題が詰まってる。 例えば・・ 規則正しく秩序を守り、人にやさしく、思いやりを持ち、上司には笑顔で応え、部下の面倒をよく見・・家庭では笑顔を絶やさず、失敗を...続きを読む笑わず、もちろん怒らず感謝感謝で生きてます~って余裕かましてる風を装って生活できる、そんなやつのほうがよっぽど狂ってるだろ?っていう問題提起でもあるような。 宝物決定。また読みたい。 聖書とかを重んじる世界の人が描きがちなストーリー展開だなーとか読みながらぼんやり思った。 展開は面白くて一気読みできる。 「アルケミスト」をポチった
人は何故うつ病になるのか?自殺未遂のあと、精神病院で「狂人とされる」人たちと過ごすことになったベロニカ。後遺症のため数日後に死が迫るなか、彼女の中で何かが変わっていく。 これは泣ける。自殺未遂に至るまでの過程が少しずつ明かされ、その決定的な理由に心を打たれた。 彼女と交流する「狂人」たちの物語にも、...続きを読む誰しも共感するものがあると思う。鬱病になる人やそこから自殺を選んでしまう人の気持ちがわずかに理解できたような気がした。 ベロニカの心の変化は、読んでいる私たちにも生きる意味を問いかけてくる。様々な人生のヒントが詰まった感動作。
“正しい人は、それがただ一番強い人ってだけなんだ。この場合、矛盾してるが、臆病な人ほど勇ましくなって、彼らは他の人たちみんなにその考えを押し付けてしまおうとするのさ”
これは何年も前に途中まで読んで放り出したままになっていた本。 今度はなぜかすんなりと、むしろ夢中になって読めました。 以前にギブアップした理由のひとつが、自殺未遂をしたベロニカの心情描写やその変化に共感できてしまうがゆえに読むのがしんどいということでした。生生しいのです。俯瞰的に読むようにしないとつ...続きを読むらかったです。 そして、だからこそ、彼女が自分自身に希望を見出し立ち直っていく過程にまた勇気づけられました。 好きな本のひとつになりました。
面白かった。が、正直ここに何を書きたいのか、分からない。一般的な精神病院というものはこの本に書かれているような方法で治療をするところなのだろうか。私には分からない。 私たちは本当にいろんな部分で狂っていて、でもそれを隠すために普通を装っている。普通を装って日々淡々と暮らしていることも、実はとても狂っ...続きを読むていると思う。 ベロニカがヴィレットに来たことで、他の人物が変わっていく。みな動き出した。ベロニカが何をしたわけではない。でもそのように水の波紋や波のように干渉し合うのだろう。ベロニカの問題は母と娘の問題でもあった。それを押し殺していたベロニカ自身も狂っていた。 いろんなところに散りばめられた人生の本質、生きる意味みたいなものが、時折染み入ってくる。 『尊厳って何なの?人に良く思われたいってことでしょ。行儀よくて、隣人への愛に溢れる人みたいに。少しは自然に敬意を払いなさいよ。動物の映画かなんか観て、自分のスペースのために戦ってる姿を見てみなさいよ。』p.121 『基本的に、私の人生で起きている全てのことが自分たちのせいで、誰のものでもないの。』p.184 『きちんとした行動のマニュアルに従うのでなく、自分の人生、欲望、冒険を発見して“生きろ“って教えてやるの。』p.184
※精神的に不安定となっている方は、読まないか一気に全部読んでしまうことをおすすめします。 施設の職員が患者たちに寄り添っているような寄り添っていないようなところが安心して読めました。ベロニカだけではなくて、他の人物の過去が描かれているのも良かったなと思います。
人は狂うという贅沢を、そうできる立場にいる時だけ許す。→狂っているという状態を人が当たり前に持ち合わせているものだとしたら、それは正常かもしれない。我々は人の目を気にして狂気を隠して生きているという事だろう。法、常識、倫理の元私たちは制限されている。欲望のままに行動することは現代では不可能なのかもし...続きを読むれない。 人は幸せであるほど、不幸せなんだ。幸せの基準が上がると求める基準も上がる。終わりなき欲求に終止符を打つものは何なんだろうか。生き甲斐とかだろうか。
10年くらい前少し心が病んでたときに読んだ。 病んでる主人公に母親が言った言葉。 「人生はそんなに複雑じゃない」 私はその言葉にけっこう救われた。 自分が考える程、けっこういろんな事って複雑じゃない。とりこし苦労って事が案外多い。 自分で物事を複雑にしないように。 うまく生きる術はそのことに尽き...続きを読むるのではないかとこの本を読んで思った。
人は生きている間中、自分の意思ではなく、他人と共存していくことにほぼ力を注いでいる。やりたいことを存分にやり遂げたと言える人は、果たしてどのくらい居るのだろうか? 自分の意志と他人からの期待との狭間に生まれる軋轢の火花の大きさが狂気を生み出してしまうのだとしたら、望みを叶えることにも他人を思いや...続きを読むることも、どちらにも生き方の答えを見出すことはできない。 最後の数ページのどんでん返しには、してやられた。謎の医者、イゴール博士の実験の意味も最後にようやくわかった。 ベロニカの迫りくる死の瞬間に、息を詰まらせながら読んでいたが、読後感は素晴らしい本だと感じ、最初とは別の目で、もう一度読み返したいと思った。
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ベロニカは死ぬことにした
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パウロ・コエーリョ
江口研一
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