パウロ・コエーリョのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分の人生を生きたい人に力を与えてくれる本。
キリスト教色がつよくて
少し難しくも感じるが困難と再建の物語として
生きるヒントがちりばめられている。
ストーリー…
混乱したイスラエルで
イゼベルが王妃に即位すると、
主の信仰(イスラエル信仰)から
レバノンの神々への信仰(バアル信仰)に
変えるように迫った。
そんな折、エリヤは天使の言葉をきく。
「イスラエルの神は生きている。
私の言葉が守られない間は、
雨も露も一滴の水も降らないであろう」
この預言を王に伝えると、王妃イゼベルは
改宗に従わない者を処刑し始めた。
エリヤは殺されるはずだったが
弓矢が逸れて助かることに。
逃れた砂漠でどうにか命を繋ぎ
預言者として生きることを覚悟すると
また天使の声をきく。
ザレパテに行くようにと。
天使の言葉どおり
信じる神の異なるザレパテ(アクバル)へ行き
やもめ女に養われる。
商業国であるアクバルは、いつの日か
イゼベルとの高額な交渉材料にできる
と考え、エリヤを受け入れる。
しかし、やもめ女の息子が死ぬ。
災いをもたらしたとして
神の火が彼を処罰するように
エリヤを第五の山に登らせる。
火がふりかかることはなく
山ではまた、天使の声を聞く。
神の御威光として、
息子を生き返らせる奇跡を授かる。
息子を生き返らせ、市民に受け入れられ
アクバルに馴染み暮らしていくが…。
神からの命令、忠実に従うエリヤ。
それに報いるどころか非情な試練。
これを繰り返していく。
この上ない試練を与えられ
エリヤはついに神と決別を宣言し
新たな自覚を持って自身の命を生きていく。
感想…
物語を全体を通して描かれるのは
・人生の目的には自らの意志で向き合う
・時には神に挑むことも必要
・困難は自己の再建のチャンス
など。
災害や病や死別など
立ち上がれないほどの困難に
見舞われることは誰しもある。
そこでもう一度
立ち上がる方法を見せてくれる本。
崩壊→再建の際、
自分が生まれ変わるための
新たな名前をつけるというのが
すごく印象的だった。
神はあまりに厳しいが、慈愛もまた深い。
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Posted by ブクログ
人は生きている間中、自分の意思ではなく、他人と共存していくことにほぼ力を注いでいる。やりたいことを存分にやり遂げたと言える人は、果たしてどのくらい居るのだろうか?
自分の意志と他人からの期待との狭間に生まれる軋轢の火花の大きさが狂気を生み出してしまうのだとしたら、望みを叶えることにも他人を思いやることも、どちらにも生き方の答えを見出すことはできない。
最後の数ページのどんでん返しには、してやられた。謎の医者、イゴール博士の実験の意味も最後にようやくわかった。
ベロニカの迫りくる死の瞬間に、息を詰まらせながら読んでいたが、読後感は素晴らしい本だと感じ、最初とは別の目で、もう一度読み返したいと思った。 -
Posted by ブクログ
あの『アルケミスト』のコエーリョが?と、ずっと気になっていた本は、その名も『不倫』。
出版当初に賛否両論の的となったこのタイトルから、内容も大きく外れはしない。
しかし、主題は恋愛などではない。
曰く「世界でも有数の安全な国」に暮らすリンダは、ジャーナリストとして有力新聞社に所属。
聡明な彼女には二人の子供と、国内でも指折りの資産家である夫が居る。
夫は結婚から十年が経過した今でもリンダを情熱的に愛しており、二人は常に世間の羨望を集めていた。
しかしリンダは、とあるインタビュイー(解説によるとコエーリョ自身が投影されている)の一言から、現状を疑問視し始める。
日々、増していく倦怠感。
そんな折に再会したティーン時代の恋人は、彼女の衝動を刺激してー。
女性特有の閉塞感が描かれた本作には、同性として、先行きの微かな不安を見出してしまう。
一見『アルケミスト』と掛け離れている様に思えて、随所に散りばめられたメタファーは共通していた。
スピリチュアルな要素も又、然り。
一つの不倫のドラマは終わりを迎えたが、そこから尚、彼女の問わず語りは続く。
それは決して終焉ではなく、確かに拓かれた末に幕を閉じた。 -
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武道の中では、人気の上がってきている弓道。アニメやドラマ、映画にも登場することがあったからか、毎年入部希望者が増えてきているように思う。そんな弓道の見た目の格好良さだけでなく、心の在り方を教えてくれるのがこの作品だと感じた。
ただ、弓道をやったことがある人には学ぶことが多いと思うが、やったことがなければさらっと読んで終わりになってしまいそう。
弓の精神性は、言葉にするのは難しいし、あたりを求めるとつい疎かになる点でもある。あたればいいんでしょ?という気持ちで引いている人は、射形が美しくない。難しいテーマであるが、この作品を読むことで自分の心の在り方を振り返ることができたら、良い弓引きとなれるのではないか、そんなふうに思った。 -
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題名の『11分間』の意味は?
この小説の主人公は、ブラジルの若い女の子。
ひょんなきっかけからスイスに渡り、売春婦になる。
1年だけ。1年だけと決めて彼女は売春婦を続けるうち恋をしてしまう。
その恋の結末はイコール小説の結末なので書くのを控えるが、『11分間』というタイトルの意味は書こう。
その売春婦をしている彼女は言う。
一晩の彼女の相場は350スイスフラン。
いや、一晩は正しくない。一人のお客で350スイスフラン。
一晩というのは大袈裟だ。実際は45分で350スイスフラン。
服を脱いだり、親しげなそぶりをしてみせたり、他愛もないことを話したり、また服を着たりする時間を差し引けば正味の時間は11分くらい。11分で350スイスフラン。
11分。世界は、わずか11分しか、かからない出来事を中心として、そのまわりをぐるぐる回っているのだ(文中より引用)
この本の主題 それは、まさにセックスと愛なのだが、娼婦のような職業が彼女のような生温い態度で勤まるのかどうか疑問だし、簡単に足を洗える環境と本人の強い意志があるのかどうかもわからない。
けれど、コエーリョは、主人公を理知的な向学心のある女性として描こうとしているし、彼女は特殊な売春婦だったのかもしれない。
11分というのは、個人差があり、性差によっても意見は異なるのかもしれないが、
「11分の出来事を中心として世界は回っている」と書ききるコエーリョは潔い。
売春婦という職業は人の最古の職業のひとつとされている。
このブラジル娘は就業期間が短く高級娼館で働いているので、職業的悲壮感はあまり伝わってこない。
そのあたりコエーリョのペンの力なのだが、
この小説は、主人公の日記と挿入された文章によって構成され、その文章の方が日記のように感じるのはなぜだろう。
どちらにしても『11分間』という斬新な発想がこの小説の主題を貫いていることには間違いなく、愛の実在感は俗なるものを聖なる手触りに変化させる必然性をコエーリョは描きたかったのか。 -
Posted by ブクログ
ブラジル人女性のマリーアが、11分間の営みから時間の使い方と自身の本当の欲望、本来の姿や愛について学んでいくお話。
主人公がアルケミストに影響されてるw
自分から進んで人生のジェットコースターに乗っていること、機械は制御されて安全を確保されているものということ。
魂の緊張を解きほぐす
ターミネーター型 自分の欲望に忠実で自意識過剰
プリティウーマン型 欲望を内に抑えつけている表面いい人
ゴッドファーザー型 フラットで線引きされたやりとり
純真な少女、運命の悪女、慈愛の聖母
本当のセックスとは
自分のことしか考えていない、世間のこうあるべき姿に従うだけ、誰かのために自分を犠牲にする、ただの性欲のはけ口、
本来はお金を払わなくても得られるもの
お互いを所有せず、自由に基づいて互いを捧げあう、ただの愛。
男性も、女性も関係なく、誰もが自身を探している。
本当の自分を知るためには一度無を知る必要があるのかもしれない。
暗闇の中の食事は五感を研ぎ澄まされるというが、それと似たものかもしれない。
考えずに感じる。
求めていたものに出会う
惹かれ、褒め称え、同じ時を過ごす
しかし自由で孤高な存在に恐れを覚える
いつか私を置いていくのではないかと
自分の届かない所まで行ってしまうのではないかと
恐れから孤独が生まれ、嫉妬し、束縛する
私だけのものであれと
そして愛するものに閉じ込められる悲劇
手に入れ、そして関心を失っていく
囚われた方も人生の意味を奪われやつれていく
なぜ惹かれたのか
それはありのままの姿に対するもの
その体ではなく、発されるエネルギー
閉じ込め、所有すると奪われる自由
いつでも帰ってこられるように、ただ手放す
すると自由な姿にまた惹かれる
目が見ないものを心は感じとる
所有されながら、所有しないでいる。
俗を知り、聖を知る
世の中は表裏一体
またも今の私に必要な本だった
アルケミストより難しかったけど
マリーアの言うことにわかりみしかない。
自分の欲望の実現の後回しよりも、大半を占めている中身の話が私にとっては重要だった。
私にとっては、すでにその罠から抜け出している話だったから。自分の時間は買い戻せない。
ある大きな決断をした時から、私はやめる必要がある時に切り上げられてきてる気がしてるのだけど、切り上げ時は思ってた以上に難しいことなのかもしれない。
意外と外国も性についての扱いは日本と大差ないところがあるのかもしれない。
11:11などエンジェルナンバーが続いていたが、やはりツインレイの魂のセックスの話だった。
女性は自分の思うままに突き抜けて行動していいのだ。
あともう少しで見えそうな世界。