パウロ・コエーリョのレビュー一覧

  • 弓を引く人
    難しかった。

    読み終えて最初の感想は「難しかった」です。集中力を欠くと内容が頭に入ってこず、集中し、かつ行間を、これまでの人生経験で得た知識を総動員しながら読む必要がありました。難しかったけど、著書のパウロ氏が伝えたかった何かは伝わってきた気がします。

    本の装丁が個人的に好きです。余白の使い方や...続きを読む
  • 第五の山
    旧約聖書に出てくる預言者エリヤの話。パウロ・コエーリョが、彼の想像で物語を膨らませている。神託を受け、アクバルという町を訪れたエリヤ。苦難や絶望を乗り越え、自らの使命を果たそうと奮闘する話。本当にあった話のように、よくできたストーリーである。宗教色の強い小説ではあるが、信仰が必要かどうかというより、...続きを読む
  • 11分間
    売春婦の恋の物語。性的な表現が多いため好き嫌いが分かれそうな作品であるが、個人的には非常に楽しませてもらった。主人公である女性の心の機微をここまでリアルに描いている(ように思われる)パウロ・コエーリョに感嘆してしまったことが、この本の第一印象である。また、決して俗悪な話ではなく、精神性の高い女性の生...続きを読む
  • 弓を引く人
    弓道を通じてパウロ・コエーリョの心を震わせた、精神の安寧を獲得するための生き方を表現した絵本。クリストフ・二ーマンによる挿絵は、幾分か哲学的な雰囲気ですが、文章の方は想像力を増幅する言葉の多重放射が弓道の心得を通じて語られる。翻訳の文章が断定的な言葉使いなので、達見した感じを与え、そこから人生訓のよ...続きを読む
  • 星の巡礼
    パウロ・コエーリョのデビュー作品。自らの剣を見つけるため、巡礼の旅をする話。滝を登ったり、十字架を立てたり、悪魔と闘ったりと、数々の苦難や神秘的な体験をする。剣を見つけるための巡礼だが、何のために剣を見つけるのか、その目的を見出だすための旅であった。私たちも、何のためにやっているのか、何のために生き...続きを読む
  • 星の巡礼 Anniversary Edition
    巡礼と自分の生き方を問いかける。キリスト教と宗教の思想は日本人と少し違いがあるけど、大事なことを見つけることは並大抵ではないのはどの世界も一緒。
    ゆっくりでも挑戦すること。
  • 弓を引く人
    武道の中では、人気の上がってきている弓道。アニメやドラマ、映画にも登場することがあったからか、毎年入部希望者が増えてきているように思う。そんな弓道の見た目の格好良さだけでなく、心の在り方を教えてくれるのがこの作品だと感じた。

    ただ、弓道をやったことがある人には学ぶことが多いと思うが、やったことがな...続きを読む
  • ベロニカは死ぬことにした
    不幸ではないのになんだか心が満たされない、そんな日々はないだろうか。なに不自由なく暮らしていた若くて美しいベロニカは、ある時自殺を試みる。理由は、老いて下り坂になる今後の人生に悲嘆したこと、不条理な世の中に対してなにもできない無力感に襲われたこと。しかし彼女の自殺は失敗し、精神病院へ幽閉されてしまう...続きを読む
  • パウロ・コエーリョ 賢人の視点
    コエーリョの本は読むといつも「やることやんなきゃ」と思う。立ち上がるきっかけというか、背中をぽんと押された感じになる。ちょっとした隣人との諍いや、くだらない悩みで堂々巡りすることもありだね、と。
  • 弓を引く人
    弓の道を詩的、哲学的に描き、古典文学のよう。ブラジル人が書いてるとは思えません。弓道もう一度やりたくなりました。
  • 11分間
    題名の『11分間』の意味は?

    この小説の主人公は、ブラジルの若い女の子。
    ひょんなきっかけからスイスに渡り、売春婦になる。
    1年だけ。1年だけと決めて彼女は売春婦を続けるうち恋をしてしまう。
    その恋の結末はイコール小説の結末なので書くのを控えるが、『11分間』というタイトルの意味は書こう。

    その...続きを読む
  • ベロニカは死ぬことにした
    自殺未遂の女の子が精神病棟に入れられそこでで会う患者に影響され影響を与えたりで自分を取り戻していく素晴らしい話
    生きることの情熱を呼び覚まさせることができる内容
    細かいことはよくわからんが人生は素晴らしいってこと‼️
  • ベロニカは死ぬことにした
    p.252
    “死を意識することで、より密度の濃い人生を送るよう力づけられることがある”

    BUMP OF CHICKENのsupernovaの歌詞や傾物語の扇ちゃんの信号の話を思い出しました。
    二日酔いで苦しんで二度と酒は飲まないと誓っても、喉元過ぎれば熱さ忘れ、再びアルコールに走ってしまう。過ちを...続きを読む
  • ベロニカは死ぬことにした
    全てを手に入れた若き女性が、自殺をすることにして、睡眠薬を大量摂取するが、精神病院で目覚めてその中の狂人達と過ごすという話。
    裏表紙に「そんな彼女の前に、人生の秘密が姿を現そうとしていたーー。」
    って書いてあって、めっちゃ期待してたんですが、一応オチらしきものはあったんですが、そこに至るまでの話がわ...続きを読む
  • ベロニカは死ぬことにした
    タイトル通り、ベロニカは日常に何の刺激も感じずそれが嫌になり、ある日死ぬことを決意する。しかし、その思いとは裏腹に生き長らえてしまう。気づけば妙な施設に入院させられ、担当医師からは心臓に大きなダメージを受けており、(望み通り)直ぐに死ぬことを告げられる。しかし、いざ死に直面した時、ベロニカは怖くなり...続きを読む
  • ベロニカは死ぬことにした
    ただの恋愛小説でした。結局のところ何も始まってないし何も終わらなかったけど、そこに意味を見出していく人々たちとそのきっかけとなる主人公の物語です。新しい考え方を学べます。
  • ベロニカは死ぬことにした
    原題 Veronika decide mirror

    満ち足りた生活を送っていると、それを失うかもしれないその後の人生を悲観して、死を選ぶ。とても安易だ。

    見せかけの自分を演じていることに気付いて嫌気がさし、素の自分に準じて生きようとするよね。けっこう難しいけど。

    精神科病棟で、余命何日かという...続きを読む
  • 11分間
    ブラジル人女性のマリーアが、11分間の営みから時間の使い方と自身の本当の欲望、本来の姿や愛について学んでいくお話。

    主人公がアルケミストに影響されてるw

    自分から進んで人生のジェットコースターに乗っていること、機械は制御されて安全を確保されているものということ。

    魂の緊張を解きほぐす

    ターミ...続きを読む
  • ベロニカは死ぬことにした
    自分も彼女のような時があった。鬱におかされ、未来に何の希望も抱けず、これから一生続くであろうつまらない時間の長さに絶望したりもした。でも彼女が思ったのと同じく、今では私も思う。絶望的な今は結局何かのせいではなく自分自身がここまで選んで流されてきた「結果」だ。
    私の場合も、つまらないと思っていた時間は...続きを読む
  • 11分間
    たった11分間のこと。

    ただその11分間に人間は、振り回されている。
    のかもしれない...。

    日本では、セックスの話題について、
    オープンに話すのは、余り好まれないかもしれないが、
    多くの人間が、悩みを抱えているのではないか?

    秘密にしなければならない。
    人には言えない何か。

    僕の中では、読...続きを読む