パウロ・コエーリョのレビュー一覧

  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    神の女性性がテーマ。

    パウロ・コエーリョらしく
    決めつけていた自分の殻を打ちやぶっていく話。

    男性との間で変化がもたらされる愛もテーマ。

    変わってゆくことを怖がらずに
    飛び込んでゆく時に
    本当の自分や幸せが得られるというストーリー。
    断続的に読んだので理解が少し弱いかも…。

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    2024年02月05日
  • 第五の山

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    自分の人生を生きたい人に力を与えてくれる本。

    キリスト教色がつよくて
    少し難しくも感じるが困難と再建の物語として
    生きるヒントがちりばめられている。

    ストーリー…

    混乱したイスラエルで
    イゼベルが王妃に即位すると、
    主の信仰(イスラエル信仰)から
    レバノンの神々への信仰(バアル信仰)に
    変えるように迫った。

    そんな折、エリヤは天使の言葉をきく。
    「イスラエルの神は生きている。
    私の言葉が守られない間は、
    雨も露も一滴の水も降らないであろう」
    この預言を王に伝えると、王妃イゼベルは
    改宗に従わない者を処刑し始めた。

    エリヤは殺されるはずだったが
    弓矢が逸れて助かることに。
    逃れた砂漠で

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    2024年01月31日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    人は生きている間中、自分の意思ではなく、他人と共存していくことにほぼ力を注いでいる。やりたいことを存分にやり遂げたと言える人は、果たしてどのくらい居るのだろうか?

    自分の意志と他人からの期待との狭間に生まれる軋轢の火花の大きさが狂気を生み出してしまうのだとしたら、望みを叶えることにも他人を思いやることも、どちらにも生き方の答えを見出すことはできない。

    最後の数ページのどんでん返しには、してやられた。謎の医者、イゴール博士の実験の意味も最後にようやくわかった。

    ベロニカの迫りくる死の瞬間に、息を詰まらせながら読んでいたが、読後感は素晴らしい本だと感じ、最初とは別の目で、もう一度読み返した

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    2023年08月19日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    文章が(翻訳が?)少し私には読みにくかったけれど、最後まで読んだら、「あ。そういうこと!」となって、もう一度読みたくなって二度読んだ本。

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    2023年08月11日
  • 不倫

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    完璧な夫と子どもに恵まれたジャーナリストの女性が、激情に駆られ不倫をする話。満たされ安定した生活が約束された人生に意義を見いだせず鬱状態になってしまう。そこから自らの力で刺激ある人生を謳歌しようとする。刹那の欲望に溺れながら傷ついてく彼女は、ついに真実の愛に辿り着く。不倫という不貞を美しい物語に仕立て上げた側面は、多くの方から不評を買うかもしれない。その一方で、誰もが隠し持っている欲望や心の闇をつぶさに描き出すことにより、惹かれていく部分も否定できない。コエーリョにしては人間臭い作品であった。

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    2023年04月05日
  • 不倫

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    あの『アルケミスト』のコエーリョが?と、ずっと気になっていた本は、その名も『不倫』。
    出版当初に賛否両論の的となったこのタイトルから、内容も大きく外れはしない。
    しかし、主題は恋愛などではない。
     
     
     
    曰く「世界でも有数の安全な国」に暮らすリンダは、ジャーナリストとして有力新聞社に所属。
    聡明な彼女には二人の子供と、国内でも指折りの資産家である夫が居る。
    夫は結婚から十年が経過した今でもリンダを情熱的に愛しており、二人は常に世間の羨望を集めていた。
    しかしリンダは、とあるインタビュイー(解説によるとコエーリョ自身が投影されている)の一言から、現状を疑問視し始める。
    日々、増していく倦怠感

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    2023年03月26日
  • ザーヒル

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    失踪した妻を探し求め、真実の愛へとたどり着くある作家の話。『ザーヒル』とは、盲目的に意識が囚われてしまう存在のこと。この作家にとってのザーヒルは、彼の元を去った妻であった。しかし聖なる存在と交信できるという不思議な青年と出会うことによって、彼の心はだんだんと浄化されていく。コエーリョも経験したという宗教儀式や巡礼などがこの話の大事な骨格になっている。そのため、内容的にはすぐには受け入れがたい部分もあるが、著者独特の冒険仕立てのストーリーがこの話のスパイスとなっていると思われる。

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    2023年01月27日
  • 第五の山

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    旧約聖書に出てくる預言者エリヤの話。パウロ・コエーリョが、彼の想像で物語を膨らませている。神託を受け、アクバルという町を訪れたエリヤ。苦難や絶望を乗り越え、自らの使命を果たそうと奮闘する話。本当にあった話のように、よくできたストーリーである。宗教色の強い小説ではあるが、信仰が必要かどうかというより、自らの力によって人生を切り拓くことの大切さを教えてくれている。

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    2022年12月28日
  • 11分間

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    売春婦の恋の物語。性的な表現が多いため好き嫌いが分かれそうな作品であるが、個人的には非常に楽しませてもらった。主人公である女性の心の機微をここまでリアルに描いている(ように思われる)パウロ・コエーリョに感嘆してしまったことが、この本の第一印象である。また、決して俗悪な話ではなく、精神性の高い女性の生涯を高貴に描いているところが私好みであった。

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    2022年12月03日
  • 弓を引く人

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    弓道を通じてパウロ・コエーリョの心を震わせた、精神の安寧を獲得するための生き方を表現した絵本。クリストフ・二ーマンによる挿絵は、幾分か哲学的な雰囲気ですが、文章の方は想像力を増幅する言葉の多重放射が弓道の心得を通じて語られる。翻訳の文章が断定的な言葉使いなので、達見した感じを与え、そこから人生訓のような意味を見いだす人もいるのかもしれませんが、自分は弓道の動作、姿勢から思い出された、作者の経験との連想が淡々と綴られた散文詩のように受け止めました。読む人により感想の振れ幅は大きな本だと思います。

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    2022年09月11日
  • 星の巡礼

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    パウロ・コエーリョのデビュー作品。自らの剣を見つけるため、巡礼の旅をする話。滝を登ったり、十字架を立てたり、悪魔と闘ったりと、数々の苦難や神秘的な体験をする。剣を見つけるための巡礼だが、何のために剣を見つけるのか、その目的を見出だすための旅であった。私たちも、何のためにやっているのか、何のために生きているのか、目的や意義を見失うことも度々あるが、それが何よりも大事であるということを、この物語は教えてくれる。

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    2022年08月13日
  • 星の巡礼 Anniversary Edition

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    巡礼と自分の生き方を問いかける。キリスト教と宗教の思想は日本人と少し違いがあるけど、大事なことを見つけることは並大抵ではないのはどの世界も一緒。
    ゆっくりでも挑戦すること。

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    2022年03月26日
  • 弓を引く人

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    武道の中では、人気の上がってきている弓道。アニメやドラマ、映画にも登場することがあったからか、毎年入部希望者が増えてきているように思う。そんな弓道の見た目の格好良さだけでなく、心の在り方を教えてくれるのがこの作品だと感じた。

    ただ、弓道をやったことがある人には学ぶことが多いと思うが、やったことがなければさらっと読んで終わりになってしまいそう。

    弓の精神性は、言葉にするのは難しいし、あたりを求めるとつい疎かになる点でもある。あたればいいんでしょ?という気持ちで引いている人は、射形が美しくない。難しいテーマであるが、この作品を読むことで自分の心の在り方を振り返ることができたら、良い弓引きとなれ

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    2022年02月20日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    不幸ではないのになんだか心が満たされない、そんな日々はないだろうか。なに不自由なく暮らしていた若くて美しいベロニカは、ある時自殺を試みる。理由は、老いて下り坂になる今後の人生に悲嘆したこと、不条理な世の中に対してなにもできない無力感に襲われたこと。しかし彼女の自殺は失敗し、精神病院へ幽閉されてしまう。この物語は、「狂気」の世界と「普通」の世界の垣根を揺さぶり読者に疑問を投げかけてくる。そして、生への希望をも与えてくれる。『アルケミスト』とはちょっと味覚の異なる、心の探求書ではないだろうか。

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    2022年02月01日
  • パウロ・コエーリョ 賢人の視点

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    コエーリョの本は読むといつも「やることやんなきゃ」と思う。立ち上がるきっかけというか、背中をぽんと押された感じになる。ちょっとした隣人との諍いや、くだらない悩みで堂々巡りすることもありだね、と。

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    2022年01月18日
  • 弓を引く人

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    弓の道を詩的、哲学的に描き、古典文学のよう。ブラジル人が書いてるとは思えません。弓道もう一度やりたくなりました。

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    2022年01月12日
  • 11分間

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    題名の『11分間』の意味は?

    この小説の主人公は、ブラジルの若い女の子。
    ひょんなきっかけからスイスに渡り、売春婦になる。
    1年だけ。1年だけと決めて彼女は売春婦を続けるうち恋をしてしまう。
    その恋の結末はイコール小説の結末なので書くのを控えるが、『11分間』というタイトルの意味は書こう。

    その売春婦をしている彼女は言う。

    一晩の彼女の相場は350スイスフラン。
    いや、一晩は正しくない。一人のお客で350スイスフラン。
    一晩というのは大袈裟だ。実際は45分で350スイスフラン。
    服を脱いだり、親しげなそぶりをしてみせたり、他愛もないことを話したり、また服を着たりする時間を差し引けば正味の

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    2021年12月01日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    自殺未遂の女の子が精神病棟に入れられそこでで会う患者に影響され影響を与えたりで自分を取り戻していく素晴らしい話
    生きることの情熱を呼び覚まさせることができる内容
    細かいことはよくわからんが人生は素晴らしいってこと‼️

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    2021年07月07日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    p.252
    “死を意識することで、より密度の濃い人生を送るよう力づけられることがある”

    BUMP OF CHICKENのsupernovaの歌詞や傾物語の扇ちゃんの信号の話を思い出しました。
    二日酔いで苦しんで二度と酒は飲まないと誓っても、喉元過ぎれば熱さ忘れ、再びアルコールに走ってしまう。過ちを繰り返すのが人間の本質だと思いますが、ベロニカのその後はどうなったんでしょうかね?素敵な人生を歩んでくれたら嬉しいです。

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    2021年06月09日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    全てを手に入れた若き女性が、自殺をすることにして、睡眠薬を大量摂取するが、精神病院で目覚めてその中の狂人達と過ごすという話。
    裏表紙に「そんな彼女の前に、人生の秘密が姿を現そうとしていたーー。」
    って書いてあって、めっちゃ期待してたんですが、一応オチらしきものはあったんですが、そこに至るまでの話がわりと平坦だったので、ちょっと飽きてしまった。狂人なのか、狂人のふりをしているのかいまひとつ分からず、その辺見分けられると面白いかも。

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    2021年04月28日