山中朝晶のレビュー一覧
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真珠湾とミステリー、どう繋がるのか。
1940年代、ホノルル警察の刑事マグレディが
戦争に巻き込まれながら、国を越え、時を越え殺人事件の真実に迫っていく。
章が進むにつれ、来るぞ来るぞの開戦日、
まさかの事態に。これどうなるの?と絶対絶命の詰み状態。ハラハラドキドキがたまらなく面白かった。
アメリカ側から見た第二次世界大戦は、こうなのかと垣間見る事ができた。
ハワイ、香港、日本など当時の描写が味わい深い。特に日本の描かれ方については、著者の思い入れを感じる。美しく描いていただきありがとうと、同じ日本人女性として勝手に思っている。(似ても似つかぬタイプだが…)
ミステリーと歴史のコラボ。人間ドラマも相まって、読みごたえありの一冊となった。 -
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『ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン』に選ばれていたので読んでみました。
1941年11月。ホノルルで残虐な殺され方をした男女の死体が見つかった。一人は海軍提督の甥。もう一人は東洋人の若い女。犯人の足跡を辿り、ウェーク島へ。ウェーク島でさらに犯人の人物像に近づき香港へ。香港で犯人の居所を突き止めたところ太平洋戦争が勃発し…
ホノルル→ウェーク島→香港→東京、と場所を変え、殺人事件と戦争を絡めることで、ダイナミックで意外な展開になります。犯人と対面するシーンでは、思わず「今ここで!?」と言いたくなるほど。
だれが味方かだれが敵か予想がつきにくく、やけに真面目なロマンチックもあり、最後までドキドキして面白かったです。
すごく面白かったのですが、ドラマティックな演出のために空襲を利用して欲しくないという思いと、なんでこの家には使用人がいないの?という疑問が重なり、星は少なめです。
ちなみに原作の表紙は星1つです。がっかり過ぎ。 -
Posted by ブクログ
国家というか米国大統領について、道義とか倫理で採点する。
段階的には、意図、手段、結果についてどうだったか。
まあ、道義倫理といっても、米国人目線だから。
ウッドローウィルソンて、倉山満先生が、世界を地獄に叩き込んだ大悪魔って評してる人だよね。倫理全開にしてるけど。
フランクリンルーズベルト?
トルーマン?
日本の民間人のみの虐殺を狙った大空襲と、必要のない原爆落とした人たちだよね。
何言ってんの。
と思うところは大ながら、それが米国人の感覚なんだろう。
日本なんて、「真珠湾」と、米国が外国を「民主化」した稀有な実績くらいしか出てこないから。
大国でないのは辛いね。
米国大統領がどんなことやって来たかオサライするにはいい。 -
Posted by ブクログ
1941年11月ハワイ。刑事マグレディは白人男性と東洋人女性が惨殺された事件の捜査を始める。国際情勢が緊迫する中、容疑者が香港にいることを突き止めたマグレディは香港行きの飛行艇に乗るが、それは真珠湾攻撃の前日だった
3部構成なんだけど、1部が警察小説、2部がロマンス小説で3部がその合体版、みたいな印象。
太平洋戦争が絡むから読み応えがすごいし(特に2部はがっつり戦争中の描写)のめり込めるんだけど、ミステリだと思っていたので3部(謎解きパート)に拍子抜け。
この物語はミステリと思って読むとあかんやつ。
あと、これは多分ハードボイルド系だと思う。ハードボイルド&警察小説&歴史小説好きな方はハマるんじゃないかと。
あと、恋愛小説も。なんだかんだでマグレディと女性たちとの愛の物語なんだよなぁ。
(ハードボイルドと恋愛が苦手な私にはちょっとハマらなかったです……でも楽しく読み切れたので、お話としてはとても面白いと思う。
……私、チャンドラーの「長い別れ」を挫折しているので、当てにならない感想で申し訳ない)