山中朝晶のレビュー一覧

  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    アメリカの諜報組織の諜報員をさらに監視する機関に属する。日本でいうと公安?的な感じの話なのかと思ったら、そうではなく、その組織での仕事を終えてからの話だった。
    物語は、ホテルで女性が殺されたところから始まる。これからどのように話が展開されるのか?
    第二部で、サラセンがなぜテロリストになったのかが描かれる。1巻が第二部の途中までで、続きがとても気になる終わり方になった。
    最初のホテルで女性が殺された話とテロリストの話がどのように結びつくのかがまだまだ不明で、今後の展開が気になる。

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    2025年01月13日
  • KGBから来た男

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    ネタバレ

    昔ながらのハードボイルド小説だと思ったーースーパーマンではない主人公が愚直に、ボロボロになりながらも忠義や信念を貫き通し、時には良い関係になれるのではと期待された「女」とも別れ、「子」とも人生が交わりながら深く関わることなく、孤独の中でただ生きていく。
    みたいな、一昔前の懐かしきボガードの香りがするぜ、「君の瞳に乾杯(カサブランカより)」

    とはいえ本作は旧ソ連の関係者が鮨詰め状態なので、最後まで登場人物一覧を見返し「君、だれだっけ」の繰り返しであった。そこを加味しても結構最近にはない伏線や物語の組み立てで面白かった。
    途中から「推理小説じゃないなこれ」と思ったので純粋にストーリー展開を楽しん

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    2025年01月09日
  • 恐怖を失った男

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    ワシントン・ポー・シリーズが面白かったので読んでみた。ミステリーではなく、アクション小説。文庫本で600ページを超えるので飽きるかなぁと思っていたが、読み切れた。
    伏線が最後にきちんと回収されストーリーも単純のようで単純でないとこは流石。
    主人公は、連邦保安官の特殊部隊にいた経歴を持つが、怪我から恐怖を感じなくなる特殊な病気。シリーズものになるからか?キャラとして不明な部分も残して終わった。
    ポー・シリーズではポーを取り巻く女性とのやり取りが楽しいが、主人公の同僚のジェンとの会話は刺々しく、「くそったれ」的は発言で、読み進むと段々ユーモアを感じさせるが、ジョークは面白くない。
    残念なのは、B級

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    2024年12月31日
  • 恐怖を失った男

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    ワシントン・ポーシリーズの作者の、別シリーズの第一作目となる本作。
    こちらはアクション小説なので戦闘シーンや殺害シーンが多めだった。

    最初は惹きつけるものがあってどんどん物語に入り込んでいけたけど、真ん中あたりでだいぶ中弛みしてるなぁと感じられた。でも第四部からはアクションシーンの連続で、そこからは飽きることなく最後まで一気に読めた。

    こちらのシリーズも今後が気になる。

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    2024年12月26日
  • 破れざる旗の下に

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    南北戦争時代のアメリカが舞台
    日本人の多くは教科書に書いてあったことしかイメージが付かないが、アメリカが引き摺るには重すぎる歴史が伺える
    単なる権力闘争の内戦ではなく、また単なる南北の対立だけでもない、人が人を殺してしまう憎しみと狂気が入り混じっている
    敵は一つではなく無数に存在し、更には自分の内面にも存在する

    単なるミステリーではない本作品
    元々純文学作家であった筆者の文章は評価が高いが、純文学苦手の私には個人的に少々難があった

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    2024年12月24日
  • 恐怖を失った男

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    ウルバッハ-ビーテ病という病ゆえ、恐怖に対しての反応が麻痺してしまうという症状が現れてしまった男、ベン・ケーニング。
    拉致され行方不明となった元上司の娘の救出に乗り出す。病ゆえ、周りを危険に巻き込みながら、自らも危機の中に飛び込み、ドンパチを繰り広げるアクション小説。

    ポー&ティリーコンビの掛け合いは大好きだが、刺激強めが好みの私としては、新シリーズのこちらの方が気に入った。

    ウルバッハ-ビーテ病という病が実際に存在し、イラクやアフガニスタンの戦闘から帰還し、極度のPTSDにより社会生活が送れなくなってしまった兵士の治療に活用できるのではないか、と研究されていることを知り驚いた。

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    2024年12月15日
  • 恐怖を失った男

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    推理小説は既に起こった事件を解決していくが、この「恐怖を失った男」では物語を少し読み進めるとその先はほとんどずーっと危険な任務の真っ只中になるので中だるみのページが全く無かった。普通の推理小説は後半になると事件が解決に向かうため緊迫感が増すが、この作品はケーニグの視点で任務が進んでいくため展開も目まぐるしく変化し、ページをめくる手が前半から止まらなかった。

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    2024年12月08日
  • 恐怖を失った男

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    ネタバレ

    面白かった。
    解説でも言われていたが、ジャック・リーチャーっぽい。

    息抜きに書いたらしいが、それがよくわかる。
    とにかく得た知識を詰め込み、マッチョで有能でハードボイルドな男、という理想像。
    でも面白かった。うまく映画化出来たら売れそう。

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    2024年12月07日
  • 恐怖を失った男

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    『ジャック・リーチャー』を彷彿とさせるアクション小説。おそらく作者も意識はしているのだろう。同著者の「ワシントン・ポー」シリーズと比較するとちょっと粗さが目立つような気もする。

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    2024年12月03日
  • 恐怖を失った男

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    約700Pの大作。その分読む時間は掛かっているのだけどページを捲る手は止まらないほどのめり込んだ。そのせいで実態と体感で時間経過のズレを味わった。相対性理論を体感できるアクション小説だね。

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    2024年11月13日
  • 恐怖を失った男

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    普通に面白い。ポーのシリーズに比べて、アクションが多いので、映画化されると面白いだろうなという期待しつつ、読んでいました。ただ、アクションは派手だが、動作1つ1つは人を殺す技術なので、映像になると見るのが怖いかもとも思いました。

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    2024年11月04日
  • 恐怖を失った男

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    ワシントンポーシリーズと比較すると、こちらの方がハードボイルド。ストーリーはそこまで目新しくないけど、最後まで一気読み。細かいことを考えずにスカッとしたいときにいいかも。次作が出たら読むかと言われたら、読む。
    翻訳が…というレビューがあったので心配していたけれど、そこまで気にならず。

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    2024年10月24日
  • 恐怖を失った男

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    CL 2024.10.5-2024.10.8
    ワシントン•ポーシリーズの作者による新たなシリーズ。
    的確な状況判断、卓越した戦闘能力、手段を選ばない酷薄さとそれに反する誠実さ。スーパーヒーロー並みの主人公、どこかで読んだことがあるようなと思っていたら、ジャック•リーチャーを念頭に置いているらしいが、のみならず過去のいろんな作品から作者の好みの部分を目一杯詰め込んだのかなと思わせるくらい、無敵、不死身の主人公だった。
    ワシントン•ポーシリーズのほうが断然好みだけど、こっちもシリーズ化されているらしいので是非邦訳も続けてほしい。

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    2024年10月08日
  • 真珠湾の冬

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    ネタバレ

    面白かった、後半一気に読んだ。上司のビーマーが一枚噛んでいたとは。ジョン・スミスの本名はついにわからずじまいだったが執念深く目的を忘れずに追い詰めて目的を達成したマグレディはかなりの勇者だ。

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    2024年05月06日
  • 真珠湾の冬

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    色々と忙しく、なかなか感想を書く時間がない。読んだ先から忘れていくことが得意な私なので、あまり間があくと書くことが億劫になってしまう。

    ケストレルの著書は初めて読んだ。そういう人が少なくないと思うが、本書を手にしたのはタイトルが目についたからである。ただし、この邦題はミスリードで、ほとんど内容とマッチしていない。原題は「Five Decembers」なのだから当然である。おそらく、歴史好きの読者も取り込もうと、編集部が狙ったのではないだろうか。

    物語はある殺人事件に端を発し、原題の通り、5回の12月を経る。ハワイ、香港、東京と、時間のみならず、地理的にも壮大なスケールで展開する圧巻の物語で

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    2024年04月03日
  • 真珠湾の冬

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    ネタバレ

    水面下では真珠湾攻撃が忍び寄る1941年11月のホノルル。
    軍上がりの刑事、ジョー・マグレディは上司から署長の知人宅離れで発見された惨殺死体の調査を命ぜられる。

    死体の身元を調べていくうちに、ぞんざいには扱えない縁故を持った被害者であることがわかると共に、犯人と思われる輩の足取りも思わぬ方向に表れて、俄然多方面の筋からの事件への注目度が増していく。

    猟奇殺人をめぐる骨太警察もののような出だしから、香港に飛び、運と巡り合いの力で戦時下を身ひとつで生き延びるアジアンテイスト色濃い戦争小説めいたものとなり、大戦が開けると喪失の果てに失うものはない冷めた心を携え、寄りつく女達にも芯の通ったスタンス

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    2024年03月31日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    ・あらすじ

    旱魃に苦しむオーストラリア内陸の町リバーサイドが舞台。
    その町では1年前牧師による銃の乱射事件が起きた。記者であるマーティンが取材を行った住民の殆どは牧師に対して好意的な様子…。
    人気があり敬虔な牧師がなぜ銃乱射事件を起こしたのか。

    ・感想
    牧師の動機を探るうちに色んな要素や過去が判明するタイプのストーリー。
    個人的には戦地取材でPTSDとなったマーティンがこの事件の取材を通して「ジャーナリズムとは」と己の仕事、やるべき事を見つめ直していくリハビリの過程が面白かった。
    どこまでも客観的にものごとを見て、書いてきたマーティン。
    初めて当事者になる事で今までの自分の無感覚や「真実以

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    2024年02月20日
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵

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    面白かった!大作!あと書きを読んで、この物語を書き切ったエネルギーに感動する。少し混みいってて分かりにくいところや、情景が浮かびにくいところがあった。作者の次の作品も読みたい!映画化はされたのかな?日本未公開?

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    2024年02月11日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    作者の経歴がそうさせるのか、描写が鮮明に感じた。
    何の予備知識もない舞台なのに、没入感がすごかった。事件の展開に夢中になるのはミステリならではのものだけれども、自分もそこにいるような感覚は珍しいかもしれない。
    中盤以降、物事が大きく動くのに、街は旱魃で動きがない。対比がよかった

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    2024年01月30日
  • 渇きの地

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    ネタバレ

    面白かったけど、主人公の途中の解説が長いせいか、飽きそうになった。
    解説のせいで、複雑な話が判りやすい面もあるけど、もう少し何とかならないのかとも思う。

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    2024年01月16日