山中朝晶のレビュー一覧

  • Mr.スペードマン

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    サイバーパンク前夜的な設定を背景にしたお話。
    ネットにダイブできるけど、人体改造には至ってない、的な。
    主人公のヒットマンの一人称形式のところはハードボイルド的とも言えるし、ちょっと押井の攻殻が思い浮かぶところもありますね。
    早川の SF のシリーズとして出ていれば、そういう意識で読んだんだけど、NV で出ていたので、SF っぽいところにのれるまでに時間がかかってしまった感じ。
    中盤の幾分まったりしたところが乗り切れれば、終盤はそれなりに楽しめると思います。

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    2016年11月27日
  • KGBから来た男

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    旧ソ連のグラーグ(強制労働収容所)で生まれ育った元KGB諜報員ターボ。ニューヨークで調査員として暮らす彼は、銀行の会長マルホランドから誘拐された娘の救出を依頼された。この時から因縁深い人物が次々と現われる。今はマルホランドと結婚している彼の別れた妻、KGB時代の同僚、彼をグラーグから救い出しKGBに入れた恩人。誘拐事件を探るターボは、やがて恐るべき陰謀を知る。巧妙に練り上げたサスペンス巨篇。

    スパイ小説ではなく、どちらかと言えば、ハードボイルドもの。とても狭い人間関係の中での物語。

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    2016年07月30日
  • レッド・スパロー(下)

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    元CIA局員による2013年発表のスパイ小説。〝モグラ狩り〟を主軸にアメリカとロシアで展開する現代の諜報戦を描く。旧ソ連圏の東欧や中東諸国などで情報収集とリクルートに関わったという著者の経験が生かされ、冷戦以後の潜入スパイの様子を知ることが出来る。特に海外支局で活動するケース・オフィサー(現地工作担当官)とエージェント(勧誘されたスパイ)との情報受け渡しは、いまだに密会の場をわざわざ設けていることなどの描写に驚くが、現場の世界とは意外に旧態依然としているのかもしれない。

    デビュー作ということもあり、あれもこれもと詰め込み過ぎて中弛みしている。二重スパイのあぶり出しにCIA現地工作員の男と新た

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    2016年05月01日
  • Mr.スペードマン

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    ネタバレ

    殺し屋を主人公にしたハードボイルト、もしくはピカレスク系かと思えば、なんとディストピア系の小説だった。
    確かに「俺は弾丸」と豪語する殺し屋が主人公なんだけど、そもそもその割にはあっさりターゲットの女の子と逃避行を始める。サイバーパンク風の近未来設定もなんかあちこちの映画でみたような設定の寄せ集め。
    そこで、魅力のないキャラがバラバラと宗教的な薀蓄を披露しながら戦う。
    まず、主人公をはじめとしてどのキャラにも魅力が感じられないのが致命的だし、これは原文なのか日本語訳なのかわからないけどヒネリすぎて読みにくい文章にも魅力が無い。

    ただ、この世界観も映画化したらそれなりにいけそう。
    キャラの魅力な

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    2016年04月21日
  • Mr.スペードマン

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    核爆弾だけが核兵器ではない。放射性物質を入れた容器の横で通常爆弾を爆発させれば、一帯は放射性物質で汚染され、人が住めないエリアと、住みたくないエリアが作られる。破壊力だけが核の威力ではない。ニューヨークで発生した事実だ。

    そう展開すれば、読者の頭には現在ではない近未来の時間が動き出す。
    明らかな年代を示すのではなく、漠然とした近未来。おそらくその世界では、コンピューター・サーバーの中に限りなく現実に近い仮想世界があり、人は点滴で栄養補給しながら仮想世界に耽っていることがあっても不思議ではない、と勝手に受け入れる準備が整ってしまう。SF世界への導入として上手い手法だ。

    新興宗教の宗主が

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    2016年02月14日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    率直によく分からない。
    どこまで過去の話でどこまで現在の話なのか、ついていけなくなった。
    続編読む前にもう一度おさらいします。

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    2016年02月02日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    「わたし」と「サラセン」まだ対決していなくて、導入部といった感じ。
    序盤、読書のペースがあがらなくて、中盤以降から続きが気になるようになてきた。
    翻訳ものは、訳が合わないと十分楽しめないことが多いけど、読みやすい訳で良かった。

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    2015年08月16日
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵

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    3巻通しての感想。
    サラセンの物語は面白かったけど、ラストあっさりすぎて…
    そして続編書く気満々な終わり方に、ちょっと萎えました。

    ドラゴンタトゥーの女の、ミレニアムシリーズの次はこれだ!みたいな宣伝をどこかで見かけたけど、正直、わたしの中では、足元にもおよばないかな、という印象でした。

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    2015年07月11日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    前評判の割りには・・・
    途中はテロリストが丁寧に描かれていて面白かったが、変なヒューマニズムがあり、結末も矮小化されていてお粗末。

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    2015年04月09日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    最近翻訳ものサスペンスばかり読んでいて頭の中がごちゃごちゃしてきた。何も考えずにとにかく楽しくワクワクハラハラして読める本と思って選んだこのシリーズ。全3巻だけど文字?行間?が大きいので思ったよりボリュームはないと思う。第1巻はほとんど登場人物の紹介。だれそうなものだが、それぞれの人生に重みがあって思った以上に読めた。しかし次がどうなるのかという期待感はないので時間がかかったのも事実。後半になって〈サラセン〉に動きが出たところから大きくストーリーが動き出したので、あと2巻が楽しく。ただ少し説明的すぎるところがあって長く感じる所と、逆にもっとじらせばいいのにすぐに結論にいってしまうところがあって

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    2015年03月10日
  • Mr.スペードマン

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    近未来のニューヨークを舞台にした正義の殺し屋の物語。期待を感じるような帯の惹句に惹かれ、読んでみたのだが、外れ。盛り上がりも無ければ、驚愕の展開も無い。

    どこかアンドリュー・ヴァクスの探偵バーク・シリーズのような雰囲気を感じた作品。

    最近の早川書房の作品は当たり外れが大きいように思う。

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    2014年12月20日
  • KGBから来た男

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    600頁の長編。なかなか作中に入り込めなくて苦労した。事件の背景に巨大なモノが隠れているのは予想できるが、なんせ間口が狭いのだ。でも序盤を乗り越えた後はさくさく進む。

    元KGBというキャラをどう活かすかという点に注目して読んでみた。ストーリーに大きく関わってくるというよりも、心理描写のひとつとして関連付けされてるように思う。事件は現在のNYで起こるが、その根っこは過去のロシアにある。旧ソ連からロシアへ、そしてKGBからFSBへと、国家組織が改変していく陰で、利権と権力の総取りを企む悪人はどこにでも存在する。その陰謀の性質がロシアっぽいような。重さと暗さ、陰惨さも含んでかなりヘビーな内容ではあ

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    2013年06月20日