山中朝晶のレビュー一覧
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ヒデミス2023の中で読みたかった2作目ですが、こちらの翻訳は癖が無くて読みやすかったです。ただ、一つだけ文句を言わせて貰うと邦題が酷い…。素晴らしい大作なのに真珠湾攻撃を書いたチープな作品と勘違いされません…?お陰で友人に「まーたそんなん読んで!前世は兵士やったんか?!」と突っ込まれました。輪廻転生って何年サイクルなんだろう、と真剣に考えてしまったと言う話は置いといて。
紹介では犯罪捜査の途中で真珠湾攻撃が始まるとの事でしたので、そんなてんこ盛りして大丈夫?!と気になりすぎて拝読したのですが、大丈夫どころか全て繋がる歴史大作ロマンと言って差し支えない作品でした。
先ず、これを海外の方が書いて下さった事に感動。日本兵の事はフルボッコなんでしょう?と覚悟していたら、なんという中立な描写…どころか凄く泣けるシーンを作ってくれていて海の向こうのジェイムズさんに土下座しましたが、後書きを拝見するとアジアが大好きな方のようです。
凄惨な描写も少なく、どちらかと言えばあとがきで吉野さんが仰っていたファシズムへの怒りと批判という表現に納得しました。
ジャンル分けが非常に難しい本作ですが、基本的には最初に起きた猟奇殺人を追いかけるのがベースです。1941年、軍人上がりの刑事マグレディが納屋で逆さ吊りにされてお腹をパッカンされた事件の捜査を任されます。
始めは正統派の刑事物語で進むのですがこれが第一章。ここに真珠湾の基地を守っているキンメル大将が絡んできてどんどん不穏な空気になって来ます。
第二章になると舞台が中国へと移ります。当時は国を移動するのにこんなに時間と手間がかかったのかと驚きましたが(そりゃそうか)、ここで遂に真珠湾攻撃が行われ開戦。罠にかけられた上に異国の地で戦争に巻き込まれてしまうマグレディ。
中国に日本軍が押し寄せて来た時には残り200ページ以上もあったのに「あ、終わったなこれ…」と私も絶望を感じた程。
ここで素敵な日本人が登場。東郷大臣の第一秘書官の高橋。
彼との出会いがマグレディの人生の転機となります。
そして舞台は戦時下の東京へ。この東京の描写が日本人が書いたのかと錯覚する程丁寧で細かく、情景がありありと浮かんできて戦時中だと言うのになんて美しい世界なんだろうとこの辺りから読むのが止まらなくなりました。
日本人が本来持っている筈の礼節をこんなに美しく書いてくれるなんてまたもや感謝の念が湧きましたが、第3章ではいよいよ終戦。
眠っていた猟奇殺人事件の捜査が再び始まります。
舞台は再度ホノルルへ。
ここで先ず私が思った事。マグレディ…モテすぎだろ!!
確かに女性に対して礼儀正しいですし頼りになりますけどフェロモンでも出てるのか?!
ここでは戦時中から戦後にかけて、不遇な扱いを受けて来た女性達が登場します。
彼女達のお陰でマグレディはどんどん事件の真相へと近づき帰ってきたサスペンス。ここにマグレディの切ない思いが重なっていよいよ読むのが止まらず寝落ちした後で読書再開。
予想もしていなかった展開に驚いていたら、最初からは絶対に想像もつかないエンディングが。
なんと美しい終わり方なんだろう…。まるで昭和時代の東宝映画を観ている感覚になり、暫く呆然としてしまいました。
上下段の474ページですがあっという間でした。一つ一つ丁寧に練られていてマグレディが恋人のモリーと出会ったきっかけも計算されているし、刑事としての捜査方法もリアルだしこんなに長いのに何一つ無駄がありませんでした。
この作品のお陰で翻訳本に対する苦手意識が薄れそうです。思い切って読んでみて良かった。
それにしても何故私は突然翻訳本が苦手になったのか原因不明です。高校の時はダ・ヴィンチ・コードやアガサ・クリスティも平気で読んでたのになあ。
そう言えば作中で山本五十六さんのお名前が出てくるのですが、もし1度だけタイムリープさせて貰えるなら山本さんに本当にギャンブルで一度も負けた事がないのですか?と聞きたいです。(私はそのまま海の藻屑となりそうですが) -
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とにかく壮大なストーリー
いつの時代も私達は、大切な人とささやかな日々を過ごしたいだけなのに…
戦争は人生を大きく変えてしまう…
“ホノルル警察の刑事・マグレディを主人公にした警察小説”
といった雰囲気で始まるこの作品。
しかし、時は1941年11月26日。
太平洋戦争を背景にしたこの作品は、警察小説の枠を超え、舞台もハワイから香港、東京へと移っていく。
マグレディは戦争という大きな波に飲み込まれ、その人生は思わぬ方向へと転がっていく…
原題は「Five Decembers」
主人公と共に12月を5回経験した私は、まさに放心状態。
フィクションと分かっているが、戦時下のリアルな描写に胸が苦しくなる。
この本は皆さんご存知〈ハヤカワ・ポケット・ミステリ〉の一冊。
このシリーズ、海外ミステリ初心者の私には敷居が高いと思っていました。上級者の方々が手に取る本だと…
(あくまでも私の勝手な思い込みです^^;)
でも約1年前、autumn522akiさんの鬼★5レビューを読ませて頂き、読んでみたい!
と思っていました。
読んで良かった!
やはり日本人が登場したり、東京が舞台になったりで、入り込みやすいのかもしれませんね。
そしてラストは圧巻です…
私でも思いっきり楽しめました。◕‿◕。
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川が干上がるオーストラリアのリバーセンドという街で、牧師が突然、銃で5人を殺害する事件が発生。その1年後にジャーナリストのマーティンが事件のその後を取材に訪れた。マーティンはそこで新たに発生する事件に巻き込まれながらも牧師の大量殺人の真相に迫る。ジャーナリストと警察と諜報機関が入り混じって、何が真実なのか分からなくなってくるのが、現実に起こっていることのようでリアルさが増している。登場人物や発生する事件が多いが、複雑すぎることもないし、著者が読者をリードしているかのように読みやすい。最初の牧師の事件の描写からラストまで中弛みせずに楽しんで読めた。
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★5 豪州で発生した銃乱射事件を取材していくと… 愛情と正義、業と欲望を重く描いた傑作 #渇きの地
■あらすじ
オーストラリア内陸部にある街の教会で事件が発生。牧師であった男が銃を乱射し、住民五人を殺害。犯人も射殺された。
一年後、主人公である新聞記者のマーティンは、事件の取材するために街を訪れる。街の住民たちの証言では、凶行に及ぶような牧師ではないらしく、犯行の理由がわからない。その後、取材を重ねるために街に滞在していると、さらなる事件が発生し…
■きっと読みたくなるレビュー
ジャーナリズムのあり方とはなんなのか?
もともと民主主義の国においては、主権者が正しく判断ができるように、真実の情報を提供する役割があるはず。しかし記者は取材を続けるうちに、現場での様々な経験や、取材対象の場所や人物に気持ちが入ってしまう場合もあるでしょう。
本作はジャーナリズム魂をもった新聞記者が、かつて事件のあった街の住民たちに取材と交流を重ねていく物語です。
なによりストーリーの重厚感がエグイ。海外ドラマをワンシーズンを丸ごと観たようなボリューム感。牧師による銃乱射事件の背景に潜む謎、住民たちや警察からの様々な情報、スモールタウンでの人間関係。そして情報が錯綜する中、さらなる事故や事件が発生していく。読者は主人公の新聞記者と共に、情報の渦に巻き込まれていくのです。
まず現場取材の舞台が鬼リアル。読むだけで常に乾いた灼熱の地が目の前に広がっていきます。なかなか進まない情報収集や、取材の難しさが相まって、やたら喉が渇いてきちゃう。
そこに一輪の瑞々しい花ともいうべき、ブックカフェを営む可憐な女性、マンディが登場。物語が進むにつれ、彼女の過去や人間性が判明していき、そして主人公マーティンとの関わりも深まってくるのです。ここが本作の一番の読みどころといってもよく、人生のハイライトを切り取ったようで、二人の気持ちが体中に染み渡りました。
また警察官や他の住民たちも魅力たっぷりに描かれていきます。街を愛し、家族を愛し、恋人を愛し、正義を愛する、世界中どこでも見られる市井の人々。ただひとりひとりが深いバックグラウンドを背負っている。何故こんな不幸な事件が発生することになってしまったのか… 人々に心に潜む苛立ちが、読者の胸をぐっと締め付けてきます。
そして本作はジャーナリスト目線でのストーリーテリングで進行していく。街の住民から証言が得られ、次々と情報が発展していくものの、どうも真相が判然としない。誰が嘘をついて、何を隠しているのか? まさしく海外ドラマのミステリーを観ているようで、先が気になる気になる。マーティンのジャーナリストとしての活躍ぶりと、巻き込まれていくプロットが最高に気が効いてて面白いんですよね。
長い長いお話も、徐々に真相が明らかになっていく。当初からは想像だにしなかったほどに入り組んだ事件で、人間関係と背景があまりに濃厚な内容で、むしろ達成感がスゴかった。人々が幸せを願うことと、それを実現することの難しさが骨身に応えました…
人間の深層心理、業と欲望がじっくりと描かれた、味わいのある作品でした。
■きっと共感できる書評
誰しも人生うまくいっている時もあれば、何をやってもうまくいかない時がある。順風満帆の時、人は傲慢になり、うぬぼれ、他人を見下してしまうものです。
私も若かりし頃、同世代よりもお金を稼ぎ、人生経験や社会勉強ができていると自負していた時期がありました。しかし調子に乗って遊び続けていたら、いつも間にか年収も経験値も周囲に追い越されてしまったのです。そこから数年間は人生で一番キツイ時期で、ただ普通に生きるのがいかに難しいか、思い知らされたものでした。
決して傲慢にならず、でもプライドをもって最前線で戦い続ける。そして困っている人々を支えられるような人物。本書の主人公のように、もがき苦しみながらも理想に向けて邁進することが大事なんでしょうね。まだまだ襟を正して人生を歩んでいければと思いました。 -
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はい、というわけでハヤカワ・ポケット・ミステリ70周年記念作品第一弾となるオーストレイリア発ミステリ『渇きの地』です
ハヤカワ・ポケット・ミステリとは?
早川書房初代社長の故・早川清が、GHQの兵隊がペイパーバックを尻ポケットに挿して持ち運んでいるのを見て、気軽に楽しめる大衆文学を届けたいという気持ちで作った世界最大のミステリ専門叢書。1953年9月のミッキー・スピレイン/清水俊二訳『大いなる殺人』(ハヤカワ・ミステリ101)の刊行から今年9月で創刊70年を迎え、来年2月には通巻2000番を迎える。(早川書房のプレスリリースより引用)
ミステリ好きなら避けては通れないレーベルですよね!
創設にはかの江戸川乱歩も関わっていたようです
はい、本編
ジャーナリストでもあるオーストレイリアの作家クリス・ハマーは本作がデビュー作で2019年度英国推理作家協会賞最優秀新人賞受賞作でもあります
物語はオーストレイリアの内陸の田舎町リバーセンドを一年前に起きた大量殺人のその後の町を取材するため、ある事件からの再起をはかるジャーナリスト、マーティンが訪れるところから始まります
関係者を取材するうちにマーティンはこの街に深く関わっていくことに…というストーリー
ポケミスで500ページ超はかなりの大作なんですが、そのほとんどがオーストレイリアの「渇き」の描写に割かれています
もちろん大嘘です
もちろん大嘘ですがなんの罪悪感も感じていません
まぁ確かにそう思わせるほどに力の入った描写が続くんですよね
山火事も起きるし
そしてもちろんこのオーストレイリアの「渇き」を克明に描写することは意味があるんですよね
そのひとつには今のオーストレイリアの現状を知って欲しいというジャーナリストととしての想いも含まれてるんじゃないかなんてこともチラッと思いました
オーストレイリアほんと干ばつがひどくて山火事や水不足のニュースもたまに目にしますよね
頑張れオーストレイリア
また、マーティンを通してジャーナリストが持つ葛藤みたいなんも吐露してるような気もしました
これはこの物語に深みを与えてる要因でもあって、すごく心に迫ってきました
ラストも良かった
そして続編もあるみたいなんで、是非とも邦訳してほしいものです
以上、オーストレイリアって言い方がただただ鼻につくレビューでした〜 -
Posted by ブクログ
ネタバレジェイムズ・ケストレル初読。おそらく初翻訳?
別名義の作品があるらしく、もしかしたら別名義の作品はあるのかも。
ミステリ、警察小説、ロマンス、戦記、ロードノベルなどなど、色々な要素がこれでもかと詰め込まれた贅沢で重厚な作品。
根っこにあるのは、ホノルルで若い男女が拷問されて殺された事件が起こり、その犯人を追うもの。ただそれだけでは終わらず、日本軍の真珠湾攻撃により様相がガラリと変わる。
最初と最後はしっかりとした警察小説かつミステリ。中盤が戦争に絡んで色々な姿を見せる小説となっている。
ラストは結構意外な着地点。綺麗なエンディング。
色々な人が書いてますが、やっぱり主人公のマグレディがモテすぎるのは気になる笑。ロマンス成分があるのも嫌いじゃないけど、みんな一目惚れしすぎだろうて笑
正当な続編ではないけど(説明しづらい)、関連作を書くらしいので期待。 -
Posted by ブクログ
ネタバレピルグリム最終巻。
スピード感がぐっと増し、まさに手に汗握る展開。
無理か?無理なのか⁈とハラハラさせておいて
ギリギリのところでつながりホッとしたり、
痛い痛い、もうやめてー!と叫んだりと、
忙しい最終巻。
映像にしたらさぞかし映えるだろうなぁ。
緊迫した中でも愛嬌を感じるバトルボイや
ダウン症のサラセンの息子に癒された。
彼らや彼らを取り巻く人々に幸あれと願う。
サラセンとの対決の場面で、
自分の名を「ピルグリム…」と伝えるシーンは胸熱。
第1巻の最初の事件もきれいに回収され、
余韻の残るフィナーレにも満足。
そして訳者あとがきで、この物語、
まだ続くのだと知り、さらに楽しみが広がった。 -
Posted by ブクログ
物語はあの9.11同時多発テロが発端となっています
主人公『ピルグリム』は、「最高の諜報員」と評されいましたが、アメリカ本土への大規模テロを防げなかったことを諜報機関の完全なる敗北と捉え30代の初めにも関わらず引退を決意します
一方彼のパートナーとなる、50代のニューヨーク市警の警部補ベンは、いち早く現場に駆けつけ大いなる勇気を持って人命救助のためにビルに飛び込み、車椅子の避難者を救助しますが、ビルの倒壊により自らも重傷となり、また救えなかった人々を思い大きなトラウマを抱えることになります
しかし妻マーシーの支えにより立ち直った彼は再び災厄が訪れたときに、より多くの命を救うために、警察官たちが専門的な知識や技術を身につけるセミナーを立ち上げます
そして、9.11をきっかけに終わらせた男と、9.11から始めた男が出会い、世界を終わらせようとするテロリストと対峙するのです
いやー面白かった
終わり方も良かった
そしてこの闘いや終わらせ方が、「わたし」がベンの影響を受けまくった結果なのかなと思えてすごく良かったんよ
もう★5じゃ足りない傑作でした!
スパイ小説のハラハラもあって、クライマックスは手に汗握る!言うことなし
やっぱ「愛」よな〜
そしてわいもベンのような人になる!と思うのでした -
Posted by ブクログ
つまりは第2巻です
『ピルグリム』とは名前のない男に与えられたコードネームでした
ふと『I am Pilgrim』という原題が目に留まる
うん、知ってたよ、『ピルグリム』って主人公のことに決まってるじゃん!なんだろう?なんて一瞬たりとも思わなかったよ(認めない人)
はい、物語はじっくりコトコト進みます
第2巻が終るところでもまだ『ピルグリム』はテロリスト〈サラセン〉と顔を合わせていません
3,000kmくらい離れてます
少しずつ少しずつ距離を詰める第2巻なんですが、不思議なスピード感に包まれています
じっくりコトコトなのにダレない
この不思議さは回顧録のように語られる文体とかなり頻繁にはさまれる「後になってこれが○○なことだと分かる」という表現にあると思います
つまり一々「これは伏線ですよ、後で効いてきますよ」って注意書きがされているようなもので、「えっ?どうなるの?」っていう興味がページを捲る手を早めさせるんですよね
でもね、これがあまりに多いんです
ちょっとやり過ぎじゃない?ってくら多いんです
こんなにやったら読者は最後のどんでん返しを準備万端で待ち構えちゃうんじゃんって
なのでここまでやる理由は次の2つのうちのどちらか、あるいは両方ということになります
・読者が準備万端待ち構えていても全く問題ないくらいの超弩級のどんでん返しが待っている
・頻繁に貼られた付箋は目眩ましで、読者が気付かないよう巧妙に隠された超弩級の伏線が存在する
どちらにしても超弩級な何かが待っている第3巻へGo! -
Posted by ブクログ
邦題が良くないな〜
なんかお金儲け臭がね
ま、お金儲けは当然のことなんで、そのために知恵を絞った結果なんだろうけど
ちょっとセンスないかも
「真珠湾」のネームヴァリューに頼りたい気持ちも分かるんだけどね
中身にあってないと思うんですよね
はいじゃその中身です
第二次大戦中の物語なんですが、その割に日本人が好意的に描かれていて
やっぱり好感を持っちゃいますよね
なぜかというとこう見えてワタクシ日本人なので(どっからどう見ても日本人だろ!)
別にナショナリストでもないし、特に第二次大戦に於いては、反省すべき点は多々あるにしても、親切で忠義に厚い日本人という描かれ方をしている海外の作品を読むと
ふむふむよく分かっとるじゃないか!と鼻を膨らますと同時に、そんな日本人像を守っていかなければ!とも思うのです
したっけ主人公のジョーはえらぐかっごいがったな〜
しめぇもいがったがらおらぁまんぞくだ〜
(急な方言と内容は一切関係ありません) -
Posted by ブクログ
スケールの大きさに圧倒された。
犯罪だけを追う警察小説だけではない、スパイ絡みであったり、恋愛などの要素もある。
それが戦争を挟んで繰り広げられる。
国を行き来しながら…である。
しばし、物語の世界に没入してしまい何も手につかないほど。
まるで予想がつかないラストは見事。
1941年、ハワイで惨殺事件が起きその真相を明らかにし、犯人を追うのがマグレディ刑事。
だがその最中に太平洋戦争が開戦する。
香港で身動きの取れない状態だったマグレディが、囚人たちと乗せられた船で着いた先は横浜。
東京で匿われた理由も惨殺事件の被害者と関係がある。
日本が敗戦し、マグレディ刑事が4年を経て戻ってからも事件を追ううちに明らかになった驚愕の事実。
いのちをかけて繰り広げられる闘い。
ラストにマグレディが向う先は雪景色で見えないかのよう…美しい描写。
ことばにできないほど胸を打つシーンだった。
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購入済み
間違いない!
一気に読んでしまいました。
駅を乗り過ごすところでした。
特に戦闘部分では分かりやすく、頭にイメージしやすかったです。わからない戦闘車両や潜水艦はネットで調べてイメージ膨らませました。 -
購入済み
手に汗にぎる
上巻より面白かった。物語の展開スピード、迫力、ともに申し分なく、どんどんストーリーに引き込
まれていく。老朽化した原潜で次々に発生するトラブルに全力で立ち向かう乗組員の姿に感動した。
とくに危険な原子炉内での修理作業では思わず力が入ってしまった。これだけ原潜について詳細に
書けるのはさすがだと思う。苦難、逆境を乗り越え、たとえわずかな可能性しかなくても決してあき
らめないところが素晴らしい。続編も出ているようなので、ぜひ読みたい。
どうでもいいことかもしれないが、作品には「コーヒー」という単語があちこちに出てくるのはなぜ
だろう?作者はよほどコーヒー好きなのだろうか。