【感想・ネタバレ】ピルグリム〔3〕 遠くの敵のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いやー面白かった。スピード感、直接対決の迫力、怒涛の伏線回収、登場人物の背景とエピソード、どれもお見事。
愛は強さであり弱点でもある。

0
2024年01月08日

Posted by ブクログ

テリー・ヘイズ。かつて諜報員だった男が復帰し、大量殺人を目論むテロリストを追う話。
はじめはホテルの殺人事件から始まり、過去の回想を含めてすべてが現在に繋がっている。テンポよくストーリーが進み、登場人物もそう多くはないので三冊の長編だがスイスイ読める。

0
2023年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ピルグリム最終巻。

スピード感がぐっと増し、まさに手に汗握る展開。
無理か?無理なのか⁈とハラハラさせておいて
ギリギリのところでつながりホッとしたり、
痛い痛い、もうやめてー!と叫んだりと、
忙しい最終巻。
映像にしたらさぞかし映えるだろうなぁ。

緊迫した中でも愛嬌を感じるバトルボイや
ダウン症のサラセンの息子に癒された。
彼らや彼らを取り巻く人々に幸あれと願う。

サラセンとの対決の場面で、
自分の名を「ピルグリム…」と伝えるシーンは胸熱。
第1巻の最初の事件もきれいに回収され、
余韻の残るフィナーレにも満足。

そして訳者あとがきで、この物語、
まだ続くのだと知り、さらに楽しみが広がった。

0
2023年07月05日

Posted by ブクログ

物語はあの9.11同時多発テロが発端となっています

主人公『ピルグリム』は、「最高の諜報員」と評されいましたが、アメリカ本土への大規模テロを防げなかったことを諜報機関の完全なる敗北と捉え30代の初めにも関わらず引退を決意します

一方彼のパートナーとなる、50代のニューヨーク市警の警部補ベンは、いち早く現場に駆けつけ大いなる勇気を持って人命救助のためにビルに飛び込み、車椅子の避難者を救助しますが、ビルの倒壊により自らも重傷となり、また救えなかった人々を思い大きなトラウマを抱えることになります
しかし妻マーシーの支えにより立ち直った彼は再び災厄が訪れたときに、より多くの命を救うために、警察官たちが専門的な知識や技術を身につけるセミナーを立ち上げます

そして、9.11をきっかけに終わらせた男と、9.11から始めた男が出会い、世界を終わらせようとするテロリストと対峙するのです

いやー面白かった
終わり方も良かった
そしてこの闘いや終わらせ方が、「わたし」がベンの影響を受けまくった結果なのかなと思えてすごく良かったんよ
もう★5じゃ足りない傑作でした!

スパイ小説のハラハラもあって、クライマックスは手に汗握る!言うことなし
やっぱ「愛」よな〜

そしてわいもベンのような人になる!と思うのでした

0
2023年06月10日

Posted by ブクログ

なんて壮大なスケールなんだろう!読み終わった今〈ピルグリム〉に心から感謝している。もう少し余韻に浸っていたい。優れた本て、こういうこと。読後の余韻が心を満たし、元気にさせる。息つく間もない展開に、心臓は早鐘のようにドキドキしっぱなしだったけど、読者としての旅は終わった。お疲れ様〈ピルグリム〉。あなたが背負わされたもの、あなたが奪われた〝当たり前の生活〟。あなたが犠牲にしてきたものの数々が、まぎれもなく世界を救っているのだということ。そして現実の世界にいる〈ピルグリム〉達に敬意を表して。私達は見えない所でこういう人に救われていたんだ。ありがとう!ピルグリム。

0
2022年01月31日

Posted by ブクログ

近年のスパイ/冒険小説の衰退に憤りを感じていたファンの渇きを一気に癒やす紛れも無き傑作。三分冊の大長編にも関わらず、中弛みや無駄なエピソードの類は一切無く、凄まじいテンションを保ったまま終盤まで疾走する。散りばめられた枝葉が最終的には全てが関連付けられて永い年輪を重ねた巨木へと収束し、その緻密で鮮やかな構成美によって読み手を魅了する。巻を措く能わず、最終ページに辿り着いてしまうことが惜しいと思うほどの幸福な読書体験は本当に久しぶりだ。

褒め上げれば切りがないのだが、本作が最も優れている点とは、世界を震撼させるテロの恐怖を主題にしながらも、天才的頭脳を持ったスペシャリストによる1対1の闘いに焦点を絞っていることにある。共に「放浪者」を意味する仮の名を持つ二人。アメリカ合衆国の傀儡である王族支配のサウジアラビアで父親を公開処刑され、覇権国家壊滅を単独で目論むテロリスト〈サラセン〉。一方は、過去にアメリカ諜報機関を監視する極秘組織に所属、先鋭的な分析/調査能力で追跡/捜査のエキスパートとなった伝説の男。あとに暗号名〈ピルグリム〉を名乗り、潜伏した〈サラセン〉を炙り出していくことになるのだが、マンハッタンの陰惨な殺人事件から幕を開ける物語は、失われた過去を紐解きつつ過酷な運命に翻弄されながらも、強固な信念のもとにターゲットに向かって前進する二人の道程を辿っていく。

対局にありながらも実は似通った点の多い〈サラセン〉と〈ピルグリム〉の“喪失と再生”が極めて劇的に描かれており、奥の深い謎解きと至極のサスペンスを盛り込んだ秀逸なエンターテイメントであるばかりでなく、人生の機微さえも感じさせてくれる陰影に富んだ作品となっている。しかも、端役ひとりひとりの造形も見事で、二人に関わる個性豊かな人物らとの挿話が、しっかりと結末へと繋がり、感動を高めていることにも瞠目する。

時に哀切に満ちたヒューマニズムが非情なテロリズムに怯える世界に希望の火を灯し、数多の試練に立ち向かう〈ピルグリム〉の眼前を照らす。

長い旅路の果て、〈サラセン〉と〈ピルグリム〉が対峙する怒濤のクライマックス。大海原の船上で、全てを終えた〈ピルグリム〉の万感胸に迫るモノローグ。なんて熱いエピローグだろうか。

「ピルグリム」は三部作となる構想が既に発表されている。第一部となる本作があまりにも完璧な仕上がりで否が応でも次作への期待が高まる。テリー・ヘイズは、現代最高のスパイ/冒険小説の書き手であると断言する。

0
2016年05月31日

Posted by ブクログ

評判に違わず、面白かった。
ただ、ミレニアムとの比較は、少し違うかなという感じ。
それほど残虐なシーンもなく、安心して読めました。

後半、行先の変更を伝えたときの、パイロットの「ボドルムってどこだ?」が、おかしかった。
ボドルム、ほんとどこにあるのか調べてみよう。

0
2016年02月22日

Posted by ブクログ

近年読んだスパイ小説では最高かもしれない。特にこの3巻目の迫力は凄かった。このスピード感とリアリティを出すために、前2巻をあえて抑えた表現にとどめたのではないかと思えるほどだ。往年のスパイ小説好きには文句なしにお勧めだと思う。

0
2015年05月05日

Posted by ブクログ

面白かった!場面がリアルに感じられて、さすが脚本家です。展開も見事でした。サラセンが出てくる場面以降は、こんなにあっけなくていいのか、とは思いましたが、イスラムの戒律がそうさせたのでしょう。たいへん読み応えのある、素晴らしい作品でした。

0
2015年04月17日

Posted by ブクログ

ピルグリム、《死のささやき》、義父ビル、テロを企てる《サラセン》など。

集中して読めて嬉しい。
ピルグリムがカッコ良くて嬉しい。

ストーリーは緊張感があるし、
各章が短く集中が途切れない。

それからストーリーとは関係のない
「バート・シンプソンにでも相談した方がまし」とか「シャナイア・トゥエインのDVD」とか懐かしい感じの小技もリアルだ。

0
2015年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はらはらドキドキ、送別会の後、一眠りしてからの読書。通勤途中の読書。一気に読んだおかげで、おもしろかった。いや、面白いおかげでイッキ読みできた。
まぁ、ニューヨークでの殺人にはちょいムリがあるけど、今後続編もある見たいやし、絡んでくるやろなぁ。
次も楽しみ。

0
2015年03月20日

Posted by ブクログ

孤独なテロリストとそれを追う秘密機関の元エースの戦い。心理戦。相手の心理にどこまで迫れるのかが、読んでいて面白かった。迂回しながらも、じわじわと真相に近づいていく元エースの鋭敏さと、それを見越して自らの足跡を徹底的に(それはもう入念に)消し去っていくテロリスト。最後の対峙の場面は、ページをめくる手が止まらなかった。独特の時間軸が多少読みにくさを感じさせたが、それすらも登場人物のバックグラウンドとなり、そのバックグラウンドを知れば知るほど感情移入してしまう。読書って面白いなーと改めて実感できる作品。

0
2015年03月19日

Posted by ブクログ

テロと諜報員の話。
それに殺人事件が絡む。
テロ犯との直接の絡みは数十ページ。
話が映画的でサクサク進む。余分なことがない。
そこに至るまでの背景が濃い。
ちょっと伏線の入れ方がワンパターンな気もする。

0
2015年02月20日

Posted by ブクログ

<サラセン>の正体をつかんだと思ったのも束の間、彼は死んだことになっており、彼を追う手がかりは途絶えてしまいます。
絶望に打ちひしがれる中で、<ピルグリム>が閃いた逆転の発想。そして訪れる対峙の時。彼は<サラセン>の悪魔的な計画を阻止できるのか。
本当にハラハラしっぱなしでした。
いくらアメリカ政府の最先端のテクノロジーと諜報網があっても、たった一人の前科のない孤高のテロリストを突き止めるのは、奇跡を通り越して荒唐無稽にすらなりかねません。
しかし、そうは感じさせずに物語にぐんぐんと引き込まれる面白さでした。
作者の構想では、この物語は三部作構想の一作目とのこと。
続きが楽しみです。

0
2015年02月02日

Posted by ブクログ

たった今訳者のあとがきまで読み終わり 思いがけぬ発表にびっくりした気持ちもあるが 物語を読み終えた時はまさに"にっこり"という笑顔になれた
作中の悲壮感に反して読後感は爽快で 心が最高の大冒険を終えた後のようだ
とにかく多くの人に読んで欲しいし口を開けてテレビなんか見てる暇があるならこっちを読め!と言いたいくらいだ
物語上に何一つとして無駄がなく なんでこんな時にこんな話するんや!と思ったらそのエピソードが核心を突いていたりして読んでいてまったく気が抜けなかった
私の思う冷徹で感情の起伏はないに等しいという諜報員像とは全然違う、感受性豊かで愛の存在を確信する主人公の切迫した心境が一般人である私にもありありと伝わり手のひらは湿った
たくさんの登場人物にはそれぞれの終着点がありもやもやするところは一切ない
読み始め 次に読みたい本があるから早よ読み終わらな と思っていたのに2冊目に差し掛かるともうこんなに読んでしまった…!と焦るくらいに面白かった
本当に、手放しで、面白かった
というか色々ツッコミいれようと思ってたやろうけどいざ読み終われば面白いのでどうでもよくなった

0
2015年01月14日

Posted by ブクログ

面白かった!大作!あと書きを読んで、この物語を書き切ったエネルギーに感動する。少し混みいってて分かりにくいところや、情景が浮かびにくいところがあった。作者の次の作品も読みたい!映画化はされたのかな?日本未公開?

0
2024年02月11日

Posted by ブクログ

面白くて一気読み。
本当に24のようだった。
24りよも事件はあっさりと終わってしまったけども。
映画やドラマではとことんカッコいい諜報機関のエージェントだけど、本作では別人になり、日々精神をすり減らし、自分をさらけ出せない孤独な生き方も丁寧に描かれており、ドキドキハラハラ以外も味わえ良かった。

0
2017年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

意外と楽しめました。
終盤のサラセンと対峙するところは、出てきちゃうのと思ったり、電話一本で形勢が一気に逆転したり、早すぎる展開においおいと思ったりはしましたが。
それにしても主人公はよく生きて脱出できたなぁと感じていたところ、続編があるとのこと。どんな大作になるのか期待が膨らみます。

0
2016年12月03日

Posted by ブクログ

今年のベスト3入り確定!最後まで飽きさせない展開でずーっとハラハラドキドキ!長くても全然長さを感じさせなかった。

0
2015年10月30日

Posted by ブクログ

壮大なストーリーのマンハントが終了。ラストはかなり盛り上がった。
が、3巻まで必要かと言えば微妙。
話しが枝葉にそれたり本筋に関係ない話が長々とあったり。
大きくは二つの話があるわけだけど、ウィルステロも結局最後は人質の話で簡単に片が付き過ぎ。サラセンもこれだけ壮大なプランを練っておきながら、あっさり全てを諦めるし、女殺し屋に至ってはサラセンの捜査のだしに使ったはずがこちらが次に続きそうだし。
一気に読む分にはいいが、なんとなく消化不良の感はある。
視覚的な作品なので映画化は間違いないだろうが、どんな風に終わるんだろう?
そしてこの作品の続編はいつくらいになるのかな?

0
2015年10月12日

Posted by ブクログ

1巻の序盤が少し退屈に感じたけど、そこでしっかりと諜報員とテロリストの背景が書かれていたので、結果的にはそれで物語に厚みが出たのかも。
ニューヨークでの殺人事件から始まり、9.11のエピソードも絡め、スケールの大きな話になっていた。
訳者あとがきによると、これが3部作の1作目らしいので、続きがあるのかな?

0
2015年08月19日

Posted by ブクログ

ケチをつけたい点が少なくとも二つはある。そこはかなり気に入らない。ああ、しかし。面白いんだよねえ、これが。スパイものはさほど好きではないので、なかなか手が出なかったのだけど、いやあ、2巻目からはもう一気読み。久しぶりに夜更かししてしまった。

これは良くも悪くも「ハリウッド映画」なのだと思う。実際に映画化も決まっているそうだし、作者は「マッドマックス2」の脚本家だとのこと。小難しいことは忘れて、スピード感あふれるアクションやサスペンスに身をゆだねたい気分の時には最高だろう。

しかしまあ、我ながらへそ曲がりだとは思うが、あまりにもわかりやすいのでは? テロリスト<サラセン>についてもしっかり書き込んであって、比較的独善的な臭いが薄くはあるけれど、「アメリカ=普遍的な善」という基本的な構図を無前提で受け入れる気にはならない。ここが気にならないならこの上なく楽しめるだろうが。

これもまた、近年の米小説では避けて通れない9.11テロが一つの要素になっているけれど、私はアメリカ人が9.11を語るのを聴くと(ごく一部を除いて)違和感を感じずにはいられない。確かにあれは未曾有の被害ではあったが、世界中のあちこちで無数の「9.11」をばらまいてきたのもアメリカだ。序盤で9.11のエピソードが思い入れたっぷりに語られていて、ここは鼻白む。「神を信仰する無数の市民が自分たちを殺すと言ったら、ただ彼らの声に耳を傾けることだ」なんて、いい言葉もあるんだけど。

それから、どうしても気になってならないのが、次の展開を先取りするフレーズが頻発すること。「後で思えば○○に気がつくべきだった」というような言い方がしょっちゅうされて(もう本当に連発)、大方の場合ページをめくるとその意味がわかるようになっている。先へ先へ興味を繋ぐ書き方だが、これって読者を手玉にとってる感じがして好きになれない。品がないと思う。

この二つの他にも、ん?と思うところはいくつかある。アメリカ史上最高の諜報員という設定の主人公が、なんだかあまりにも「いい人」だったり、<サラセン>の陥落がどうにもあっけなかったり。冒頭の殺人事件が本筋とからんでいないこととか、主人公の母の死について語られないのは、続篇への伏線か?そうじゃないならヘンだよね。

わあ、あんなに面白く読んだのに、感想を書いてみたら文句ばっかり。これってほんと、私がハリウッド映画を観た時と同じだわ。スミマセン。

0
2015年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〈サラセン〉を追う〈ピルグリム〉の旅もいよいよ終焉。これまでの話が一つ一つ終着点へと向かい結びついていく…ことを期待した。結果、たしかにそうなった。しかも先が気になる展開で、まさに一気読みだった。情景が浮かぶのも、さすが元シナリオライター。しかし、最後の詰めが甘いのではないかと思った。ここまで緻密な計画を立てた〈サラセン〉があまりに簡単に出てきすぎではないか?愛に勝る者はないという話は分かるし、非常なテロリストも息子の前ではというのも分かる。しかしなんだろう、ここまで緻密に重ねられたフィクションの割には最後はそこかと少しがっかりさせられた。いやでも裏切られるかも!と思って読んだけど〈サラセン〉との戦いはあっという間に終ってしまった。NYでの犯罪もこじつけた感じが否めない。もっと密接に〈サラセン〉と結びつくと思ったが、ブラッドリーをトルコに呼ぶための手段なのか?と思ってしまった。ただこのことはあとがきを読んで、なんとなく納得。三部作ということで、それなら今後の展開で重要な人物になるのかも?と期待してみる。もし関係なければそれこそなんだかがっかり。
現代社会が抱える問題を上手に描き、読み応えがりながら、エンタメ小説として十分読める作品だった。

0
2015年03月27日

Posted by ブクログ

リアル感が満載です。ラストのサラセンはもう一つヤマがあるかなと思っていましたが、少しあっさりしていました。でも、とても読みやすくストーリーもワクワクしました。これが第1部なら、あとの2作は期待大です。

0
2015年03月20日

Posted by ブクログ

1を読み始めた時には「そんなに面白いかな?」って感じだったけど、確かに面白かった!!
久しぶりにしばらく電車に乗り続けて読み続けたい感じだったし、そしてなにより、「わたし」がどうなるのか気になって、先に結末を読んでしまいたい衝動にかられた。
が・・・読んでても疲れ切っちゃうので再読はしないかな。
して、ちょっと最後はうまくいきすぎかも。
サラセンとの対決ももっと二転三転するかと思いきや・・・。
でも、面白いことに間違いなし!
1巻で挫折しなくてよかった。
とはいえ、歴代の★5つ作品と同等には扱えないので、★4つ。

0
2015年02月26日

Posted by ブクログ

孤高のエージェントと、復讐に生きるテロリストとの緊迫した鬼ごっこ。テンポよく小気味よくさくさく進むので、長いながらも飽きることはない。テロ計画が明白になった中盤からはスパイ小説全開モードで、ベタながら一気に展開する。この辺りが一番楽しかったかも。

脚本家でキャリアを積んだ作者らしく、インパクトの強い台詞が多く、またキャラ造形も抜群に巧い。ピルグリムとサラセンの過去を対比させつつ、人生を掘り下げるシーンは読み応えがあるが、遠回りになっているので、小説としての構成はほぼ破綻している。要所要所で主人公がヒーロー化する展開も”ザ・ハリウッド”なのだが、必要枠なんだと咀嚼してしまえば何てことはない。年をとると無味乾燥な作品は喉が渇くので、ある程度のしっとり感が心地よくなってくるのだ。

残念に思ったのは、冒頭の殺人事件がスマートに絡んでないこと。この事件だけで長編が書けそうなので、並行して二本のストーリーが展開してる気になった。殺人事件でのある”出逢い”は続編に繋がっていきそうな。

予定では全三部作だとか。じゃあトータルで何冊になるの?というおぞましい計算は無視するとして、ピルグリムの次のミッションを楽しみにしよう。

0
2015年01月20日

Posted by ブクログ

やはり収束はこうなるか。今までの緻密な構成からすれば、物足りなさと期待外れ感を拭い得ないのも事実。とはいえ、それまでの内容も正当に評価されるべき。

0
2023年05月07日

Posted by ブクログ

5月-7。3.5点。
怒濤の最終巻。テロ犯捜しの芽が潰えたと思ったが、
主人公の発想の転換により、とうとう探し当てる。

細菌テロ防止は間に合うのか。
一気読み。面白かった。

0
2018年05月16日

Posted by ブクログ

若干ご都合主義っぽい展開だとは思ったけど、なかなかロマンチックで雰囲気は良かった。壮絶なテロ行為の割に最後の展開が甘いかなぁと思う。

0
2017年05月05日

Posted by ブクログ

3巻通しての感想。
サラセンの物語は面白かったけど、ラストあっさりすぎて…
そして続編書く気満々な終わり方に、ちょっと萎えました。

ドラゴンタトゥーの女の、ミレニアムシリーズの次はこれだ!みたいな宣伝をどこかで見かけたけど、正直、わたしの中では、足元にもおよばないかな、という印象でした。

0
2015年07月11日

「小説」ランキング