山中朝晶のレビュー一覧

  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター

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    ネタバレ

    天然痘を合成するテロリストを追う特殊チームが編成されて追跡劇が始まった。舞台はトルコ。
    といってもドンパチした追跡ではなくて、情報収集で外堀を埋めていくような展開。
    ピルグリムというコードネームを与えられた「わたし」のドキュメンタリー映画を見ているような気になってくる。
    おもしろいけど全貌はまだ見えてこないなあ。テロリストとスパイの直接対決は3冊目におあずけかな。

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    2024年01月04日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    スパイ小説です。おもしろいなあ。
    3冊シリーズの1冊目ということで、主要人物たちの紹介が主ですが、なぜか描写に退屈せず読ませます。翻訳も良いのかな。
    一見普通そうで普通でない殺人事件で幕が開き、引退したはずの諜報エージェント、イスラーム世界のテロリスト、9.11で負傷した警察官といったチート気味のキャラクターの背景が描かれます。
    次の展開が楽しみ。

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    2024年01月02日
  • 渇きの地

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    ネタバレ


    旱魃と不景気と暑さでいらいらしている人たちにいらいらする時間も長いし、スクープ抜いた抜かれたもめんどくさいと思いましたが、
    じわじわと真相が明らかになっていく過程は読み応えがありました。

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    2023年11月20日
  • 渇きの地

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    オーストラリア内陸の町リバーセンドの教会で、牧師が銃を乱射し五人を殺害する事件が起きた。一年後、町へ取材に訪れた新聞記者のマーティンは、住民が牧師を庇う証言をすることに気づく。だが、町外れに住む男だけは、住民の言葉を信用するなと警告するのだった。そんな中、山火事が町を襲い、火災現場からかつて行方不明になった観光客の他殺体が発見される。この事件にも牧師が関わっていたのか―?牧師の過去と、彼が事件を起こした真の理由とは。

    オーストラリアの暑く乾いた田舎町のブックカフェから始まる物語。報道内容が二転三転して、トラブルになること間違いなし。推理の過程で主人公があれこれ悩み過ぎ。だからこの厚さになった

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    2023年11月03日
  • 渇きの地

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    なかなかに読ませる話だが、主人公の一人思考が濃すぎて、
    もうすこし薄くて良かったか。しかし、みな嘘ばかりついてるな。続編でるのか?

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    2023年10月31日
  • 真珠湾の冬

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    フィクションでありながら、とても作り物は思えない・・手に汗を握る慟哭のストーリー展開だった。
    かなりの分量があり、読み通せるか時間的に不安だったものの、細切れの時間を積み重ねた分、感動がじわじわとボディブローを効かせ、ラストは圧巻。
    ホノルル警察の刑事が辿る怒涛の時間は日本人がぜひとも読むべき内容と思えた。

    3部構成で、骨格が明確な事もあり、中だるみは全く感じさせない。
    第一部な刑事もの、捜査の執念とお定まり「上司との方向性のずれ」
    第2部に入るとマクレディのプライベイトに少しずつ光が当てられていき、事態は思いがけない動きを展開・・ウェーク島、香港、日本と時空間を隔てる舞台が広がっていく。

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    2023年10月27日
  • 真珠湾の冬

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    1941年ハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。ウェーク島での新たな事件を経て容疑者がマニラ・香港方面に向かったことを突き止めた彼はそれを追うが、折しも真珠湾を日本軍が攻撃。太平洋戦争が勃発する。陥落した香港で日本軍に捕らえられ、東京へと流れついたマグレディが出会ったのは……。戦乱と死が渦巻く激動の太平洋諸国で連続殺人犯を追う刑事の執念。その魂の彷徨を描く大作ミステリ。

    日本の描写が一部気になるところもあったが、スケールの大きな警察小説。大いに堪能させていただきました。

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    2023年09月06日
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター

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    ネタバレ

    いよいよピルグリムと言う名前を得た「わたし」の、
    サラセンを探す旅が始まった。
    顔も名前もわからない犯人に対して、わずかなヒントを元にひたひたと近づいていく。途方もないことに感じるのに、確実に距離は縮まっていく。

    少ししっくりこないのが、このピルグリムと言う人物、
    あまりにもノーマルでごく普通の感情を備えた人のように描かれていること。
    凄腕の諜報員にしては非情さに欠けているような。。
    わたしのイメージの中の諜報員はもっと冷徹で判断を誤らない。
    この先、彼がどんな行動でどんな手際でサラセンを追い詰めていくのか、気になる。

    - - - - - ここからネタバレ- - - - -

    それにして

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    2023年06月30日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    全3巻に渡るスパイ小説。
    第一部は主人公「わたし」、
    第二部はわたしが追うことになるサラセンの人物像をじっくりと描いている。
    じっくりだけに少々退屈な場面もあるものの、投げ出してしまうまでには至らず、次巻への期待が高まる。

    「わたし」に関わる養父や黒人の警部補やその妻など、
    好印象なキャラクターにほっこり。
    凄惨な殺人や拷問シーンの合間の清涼剤の役目を果たしている。

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    2023年06月25日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    というわけでスパイ小説です

    池上彰さんの本でスパイ小説を読みたくなったタイミングでたまたま『真珠湾の冬』の訳者山中朝晶さんで検索かけたら見つけました
    こんな出会いも推奨したい

    全3巻の第1巻なんですが
    すごいです
    あらすじで「アメリカは名前のない男にすべてを託す!」とありますが、1巻終わった時点でまだ託されておりません
    題名の『ピルグリム』も全くなんのこっちゃわかりません

    では、1巻では何が語られたのか?
    ほぼ登場人物紹介です
    主人公「わたし」の半生、彼と闘うことになる(であろう)テロリスト〈サラセン〉の半生、主人公の相棒役を務める(であろう)警部補の人となり
    テロリスト〈サラセン〉がど

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    2023年06月09日
  • 真珠湾の冬

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    ミステリーというよりも冒険小説。スパイ小説かな。昔の007映画を見ているような気にもさせられます。
    真珠湾攻撃直前にハワイで起きた事件を追って東京に...。今なら15時間程度のフライトのハワイ⇒香港の移動や第二次大戦前・後の日本と日本人が描かれていて面白かった。

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    2023年04月02日
  • 真珠湾の冬

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    ほぼ一気読み。こんな壮大なミステリは初めて。事件に戦争と幽閉を挟むなんてすごすぎます。真珠湾や東京大空襲をこんな角度から見るのは実に新鮮。映像が目に浮かぶほどリアルだし、舞台となる地域が目の前に広がるようで、中身が濃すぎです。日本人である我々が読まないでどうするの、レベルの作品と断言できます。高橋氏がかっこいい!ほんとに、こんなことあったなら歴史が変わってましたね。

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    2023年02月15日
  • 真珠湾の冬

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    ネタバレ

    2023私が読みたい本3選に選んだ1冊を読み終えました。

    読み応え十分な作品で、タイトル通りに第二次世界大戦の前後、ハワイで起こった凶悪な殺人事件を追うマグレディ刑事の視点で描かれたストーリーです。

    殺人事件と戦争?戦争のどさくさに紛れた殺人ではありません。

    犯人を追うマグレディが戦争という苦難に巻き込まれながら、最終的には犯人を追い詰めるというのがざっくりとしたストーリーです。

    開戦の色が濃くなってきたハワイ、犯人を追い訪れた香港の地で捏造された事件で勾留され、そのタイミングで開戦をむかえます。

    そして物語の舞台は日本へ。

    東京が焼け野原となっていく焼夷弾による絨毯爆撃、悲惨な戦

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    2023年02月06日
  • ハンターキラー 東京核攻撃 上

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    そうですねぇ。。。
    リアルに起こりそうかどうかで
    内容を楽しめるか考えていますが
    これはこれで、悪くないですね

    とは言うものの、なかなか進まないのは
    仕方ないことなんでしょうかね
    私が焦り過ぎているのか何なのか。。。

    じっくり話が展開するのを
    下巻で期待しますかね

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    2022年06月10日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    手に汗握る最高のスパイ小説、読み始めたら止まらなかった。
    主人公やテロリストをはじめとして、優秀な設定のキャラクターにちゃんと説得力があるのが良い。
    実際にどこまで現実的に可能なのかは分からないけど、9.11後の米国でいかにしてテロを起こすのかってのは興味深かった。

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    2022年06月02日
  • ハンターキラー 東京核攻撃 下

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    物語終盤まで、どうなるかハラハラドキドキ。なので、物語が急転して、解決に至るところは若干拍子抜けというか、そんな都合のいいことあるかというかw

    潜水艦の強奪を企てたという事は過去にある様で、潜水艦の強奪はあながち荒唐無稽という事ではないようです。もっとも、現実世界では、事前に発覚して犯人たちは逮捕されたようですが。

    この次の作品は、本国では既に出版されている様です。早く読んでみたいですね。

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    2022年01月18日
  • ハンターキラー 東京核攻撃 上

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    映画化された『ハンターキラー 潜航せよ』のハンターキラーシリーズの第3作。映画化された『ハンターキラー 潜航せよ』は3作目にあたる。

    いま、この手の話を書くとしたら、東アジアは避けられないですよねぇ。この作品も例にもれません。

    前2作で活躍したジョン・ワードは陸に上がっています。まぁ、そうなるよねぇ。

    潜水艦だけで書き続けるのはなかなか難しいんじゃないかと思いますが、このハンターキラーシリーズは、全部で6作になるそうです。引き続きの作品に期待です。

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    2022年01月16日
  • ハンターキラー 最後の任務 下

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    若干微妙に話がうまくいきすぎと感じないこともないではありませんがw、まぁ、それでも、陸・海でテロリスト・売人を追い詰めていく様は、なかなか面白いです。

    舞台が水上艦の場合、陸上にはない制約が登場人物たちを窮地に陥れることがままありますが、今回の舞台は潜水艦。水上艦に輪をかけて制約が多い上に、老朽艦であるという事が余計に制約があります。案の定、老朽艦であることが艦を窮地に陥れるのですが、乗組員の文字通り英雄的な活動でピンチを逃れています。

    いやぁ、なかなか面白かったです。

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    2022年01月12日
  • ハンターキラー 最後の任務 上

    購入済み

    「ハンター・キラー 潜航せよ」の前日譚。「潜航せよ」が面白かったので、さっそく購入した。
    こちらもなかなかスリリングな味わい。南米の麻薬王と米海軍の対決は見もの。本作に登場する
    「スペードフィッシュ」は老朽化した原潜だが、麻薬組織との闘いに、退役直前の老朽艦を投入
    するあたりが、いかにもエンターテインメント作品らしい。人、モノ、カネ。全てがそろってい
    る米軍が本気になれば、麻薬組織など簡単に殲滅できそうなものだが、現実は異なる。科学技術
    の進歩と潤沢な資金で、最近の麻薬組織は、高度なハイテク技術を駆使し、元特殊部隊の兵士を
    傭兵として使うなど、かつてないくらいに進化をとげた強敵。さ

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    2020年09月11日
  • ハンターキラー 潜航せよ 下

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    勧善懲悪のシンプルなストーリーではあるが、ほどほどにワクワクして後味も悪くない。大分読み進むまで、「ハンターキラーって潜水艦、いつ出てくるんだろう。」と思っていたが、出てこなかった。途中、一度無人飛行機の名前で出てきた気もするが、なぜタイトルにこのワードがあるのかは理解できず。

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    2019年10月12日