山中朝晶のレビュー一覧
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映画『ハンターキラー 潜航せよ』の原作。
この映画が予想以上に面白かった為、原作を手に取ったが、
映画以上の面白さだった。実際の評価は、★4.5。
上下巻ものだが、物語のスケールが映画よりも大きく、よってダラダラせずに、緊張感を持って最後まで進む。
逆に物語のスケールが大きすぎて、映画が端折ったというのが正解だろう。ストーリーを全て映像化していたら、2時間枠を軽くオーバーしているはず。
しかしながら、軍事モノ、潜水艦モノというマニアックなストーリーなので、誰にでもおすすめできない。この映画が面白かった方と、トム・クランシー著『レッドオクトーバーを追え!』が好きな方には必ずや満足してもら -
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ロシア領海内で新鋭ロシア原潜と、その原潜を追尾していたアメリカ原潜が相次いで沈没。ロシア政府はアメリカ原潜による撃沈であることを公表し、米露の武力衝突の危機が高まります。しかし2隻の原潜の沈没の裏には、凋落するロシアの復権を企むロシア軍部の企てが蠢いていました。
沈没したロシア原潜から奇跡的に生還した生存者の存在、米露軍事衝突を煽りつつ、同時にアメリカ証券業界の大混乱を企ててアメリカを経済的、軍事的に貶めロシア復権を目指すロシア軍幹部とロシアマフィア。
米露原潜が対峙する極北の海と、経済テロの攻防の最前線となるニューヨーク。複雑に絡み合った企ての全体像が次第に露になるまでが上巻です。
潜水艦同 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「帰ってきてほしい」10年前に故郷を離れ海外で軍務に就いていた主人公バンのもとに、ずっと音沙汰の無かった祖父からの手紙が届く。プロの泥棒である祖父の弱気な手紙に胸が騒いだバンは急いで帰郷した。だが、到着した彼を待っていたのは頭に銃撃を受けた祖父の姿だった...。人事不省の祖父を前に事件の真相を追う決心をしたバンは祖父の仕事仲間に協力を仰ぐ。
事件を追う現在のバンと過去の祖父との出会いと別れが交互に語られクライマックスへと向かう
とにかく祖父の頑固さとプロとしての矜持、そして滲み出る優しさがたまらない傑作です。
祖父の仕事仲間の爺さん連中のキャラクターも濃厚で最高なんです(※泥棒です) -
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壮大なストーリーのマンハントが終了。ラストはかなり盛り上がった。
が、3巻まで必要かと言えば微妙。
話しが枝葉にそれたり本筋に関係ない話が長々とあったり。
大きくは二つの話があるわけだけど、ウィルステロも結局最後は人質の話で簡単に片が付き過ぎ。サラセンもこれだけ壮大なプランを練っておきながら、あっさり全てを諦めるし、女殺し屋に至ってはサラセンの捜査のだしに使ったはずがこちらが次に続きそうだし。
一気に読む分にはいいが、なんとなく消化不良の感はある。
視覚的な作品なので映画化は間違いないだろうが、どんな風に終わるんだろう?
そしてこの作品の続編はいつくらいになるのかな? -
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1巻を受けて、サラセンの行動とピルグリムの追跡行が緻密に、そして濃密に描かれる。ただその分、話の展開が異様にのろい。しかも枝葉に流れることが多い。
サラセンのウィルス培養のとこだってここまで長々描くところもスゴイし、ピルグリムがそれを受けて雇われるわけだけど、それは前巻でわかってるので話が重複していく。あまりにも話が現在と過去が入り乱れるのでどうしても同じ話が出てくる。しかも今回はトルコの富豪事件の章も長いし。さらにはウフッツィ美術館の絵画修復まで。まるでダン・ブラウンだなぁ。
結局、”サラセンがウィルスを開発し、ピルグリムが連絡員の女性をトルコに見つけた”がこの2巻。
もちろん、文章も上手い -
Posted by ブクログ
ネタバレさすが元CIAの人が書いただけあってリアリティのあるスパイ小説。東西冷戦時代のスタンスを復活してスパイ小説をかけるってことは、現実にロシアの力がしっかり戻ってきてるってことなんだろうなぁ。北方領土還ってきそうないなぁ…。
スパイ同士の手に汗握る防諜描写は読み応えバッチりなんだけど、いらんもんも多い。女主人公の特殊能力は生かし切れてないし、男主人公の出自もだからどーやねんという感じ。そもそもW主人公にする必要があったのかな。エリツィン大統領も本人が登場してるけど、これも活かしきれてないように思えるし。
もう少し絞り込めば、もっと読みやすくケレン味も出てくると思えて少々残念。
章末に出てくる