山中朝晶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
というわけでスパイ小説です
池上彰さんの本でスパイ小説を読みたくなったタイミングでたまたま『真珠湾の冬』の訳者山中朝晶さんで検索かけたら見つけました
こんな出会いも推奨したい
全3巻の第1巻なんですが
すごいです
あらすじで「アメリカは名前のない男にすべてを託す!」とありますが、1巻終わった時点でまだ託されておりません
題名の『ピルグリム』も全くなんのこっちゃわかりません
では、1巻では何が語られたのか?
ほぼ登場人物紹介です
主人公「わたし」の半生、彼と闘うことになる(であろう)テロリスト〈サラセン〉の半生、主人公の相棒役を務める(であろう)警部補の人となり
テロリスト〈サラセン〉がどんなテロを計画しているか
こんなんが長々と続きます
二人の対決は始まっていません
でももう面白い
たっぷりと登場人物の背景を頭に叩き込まれ
どんな闘いが始まるんじゃい!というワクドキのドキワクで2巻へ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ2023私が読みたい本3選に選んだ1冊を読み終えました。
読み応え十分な作品で、タイトル通りに第二次世界大戦の前後、ハワイで起こった凶悪な殺人事件を追うマグレディ刑事の視点で描かれたストーリーです。
殺人事件と戦争?戦争のどさくさに紛れた殺人ではありません。
犯人を追うマグレディが戦争という苦難に巻き込まれながら、最終的には犯人を追い詰めるというのがざっくりとしたストーリーです。
開戦の色が濃くなってきたハワイ、犯人を追い訪れた香港の地で捏造された事件で勾留され、そのタイミングで開戦をむかえます。
そして物語の舞台は日本へ。
東京が焼け野原となっていく焼夷弾による絨毯爆撃、悲惨な戦争の姿からは残酷な殺人以上に目を背けたくなる。
基本のストーリーは殺人事件の犯人を追うことですが、戦争がもたらす悲劇が本作に深みと重みをプラスしていきます。
ハワイで殺された被害者の1人が日本人であった事、時代設定に第二次世界大戦を選んだこと、そこで日本の文化に触れ日本語を学ぶこと。
全てが計算され尽くしています。
休日に手にして正解でした。
説明
内容紹介
世界最大のミステリ文学賞エドガー賞最優秀長篇賞受賞作
太平洋戦争迫るハワイ、香港、そして日本。彼は真実を追い求めた――
1941年ハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。ウェーク島での新たな事件を経て容疑者がマニラ・香港方面に向かったことを突き止めた彼はそれを追うが、折しも真珠湾を日本軍が攻撃。太平洋戦争が勃発する。陥落した香港で日本軍に捕らえられ、東京へと流れついたマグレディが出会ったのは……。戦乱と死が渦巻く激動の太平洋諸国で連続殺人犯を追う刑事の執念。その魂の彷徨を描く大作ミステリ。解説/吉野仁
《ニューヨーク・タイムズ》を筆頭に、各書評誌紙で年間ベストミステリに選出。歴代エドガー賞受賞作家が激賞した、屈指の傑作
「とんでもなく面白い物語だ。圧倒された」――スティーヴン・キング(『ミスター・メルセデス』『IT』)
「時代を超えた犯罪叙事詩である」――デニス・ルヘイン(『夜に生きる』『ミスティック・リバー』)
「なんという作品だろう! 没頭させられ、文章も美しく、ときにショッキングで、とても感動的だ」――エリー・グリフィス(『見知らぬ人』『窓辺の愛書家』)
著者について
刑事事件調査員など様々な職種を経て、現在弁護士としても活動中の作家。ハワイ在住。2022年に本作でエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞。 -
購入済み
「ハンター・キラー 潜航せよ」の前日譚。「潜航せよ」が面白かったので、さっそく購入した。
こちらもなかなかスリリングな味わい。南米の麻薬王と米海軍の対決は見もの。本作に登場する
「スペードフィッシュ」は老朽化した原潜だが、麻薬組織との闘いに、退役直前の老朽艦を投入
するあたりが、いかにもエンターテインメント作品らしい。人、モノ、カネ。全てがそろってい
る米軍が本気になれば、麻薬組織など簡単に殲滅できそうなものだが、現実は異なる。科学技術
の進歩と潤沢な資金で、最近の麻薬組織は、高度なハイテク技術を駆使し、元特殊部隊の兵士を
傭兵として使うなど、かつてないくらいに進化をとげた強敵。さてどうなるのか、後編が楽しみ。 -
Posted by ブクログ
映画『ハンターキラー 潜航せよ』の原作。
この映画が予想以上に面白かった為、原作を手に取ったが、
映画以上の面白さだった。実際の評価は、★4.5。
上下巻ものだが、物語のスケールが映画よりも大きく、よってダラダラせずに、緊張感を持って最後まで進む。
逆に物語のスケールが大きすぎて、映画が端折ったというのが正解だろう。ストーリーを全て映像化していたら、2時間枠を軽くオーバーしているはず。
しかしながら、軍事モノ、潜水艦モノというマニアックなストーリーなので、誰にでもおすすめできない。この映画が面白かった方と、トム・クランシー著『レッドオクトーバーを追え!』が好きな方には必ずや満足してもらえる作品だと思う。 -
Posted by ブクログ
ロシア領海内で新鋭ロシア原潜と、その原潜を追尾していたアメリカ原潜が相次いで沈没。ロシア政府はアメリカ原潜による撃沈であることを公表し、米露の武力衝突の危機が高まります。しかし2隻の原潜の沈没の裏には、凋落するロシアの復権を企むロシア軍部の企てが蠢いていました。
沈没したロシア原潜から奇跡的に生還した生存者の存在、米露軍事衝突を煽りつつ、同時にアメリカ証券業界の大混乱を企ててアメリカを経済的、軍事的に貶めロシア復権を目指すロシア軍幹部とロシアマフィア。
米露原潜が対峙する極北の海と、経済テロの攻防の最前線となるニューヨーク。複雑に絡み合った企ての全体像が次第に露になるまでが上巻です。
潜水艦同士の駆け引きは実際の現場では目視による相手の視認が不可能で、ソナーと呼ばれる音波による探り合いの駆け引きです。だからこそ映像ではなく、文章での表現とは相性が良いのかもしれません。30数年前にも「レットオクトーバーを追え」という名作があり、映画化もされました。当時は米ソ冷戦の真っただ中。本作品の舞台はソ連崩壊の後、国力の落ちたロシアの復活途上の近現代です。証券業界との絡みも描かれ、いかにも現代を舞台にした作品だなという印象です。 -
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ネタバレ「帰ってきてほしい」10年前に故郷を離れ海外で軍務に就いていた主人公バンのもとに、ずっと音沙汰の無かった祖父からの手紙が届く。プロの泥棒である祖父の弱気な手紙に胸が騒いだバンは急いで帰郷した。だが、到着した彼を待っていたのは頭に銃撃を受けた祖父の姿だった...。人事不省の祖父を前に事件の真相を追う決心をしたバンは祖父の仕事仲間に協力を仰ぐ。
事件を追う現在のバンと過去の祖父との出会いと別れが交互に語られクライマックスへと向かう
とにかく祖父の頑固さとプロとしての矜持、そして滲み出る優しさがたまらない傑作です。
祖父の仕事仲間の爺さん連中のキャラクターも濃厚で最高なんです(※泥棒です)