山中朝晶のレビュー一覧

  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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    Pilgrim = 巡礼者。
    元諜報員と敬虔なイスラム教徒の宿命といってもいいようなこれからの展開が気になってしょうがない。

    謎がちりばめられたスピード感たっぷりの壮大なプロローグといった感じで、読むのがやめられなくなります。

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    2014年10月26日
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

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     全3巻の1巻目を読んだだけで感想を書きたくはなかったが、書かずにはいられない。

     「これだけは保証しておこう。本書の出来は、あなたの予想を超えている」。というミステリマガジンの絶賛レビューに期待して読み始め、少し疑いを持ち始めたところで、片足を引きずったニューヨーク市警の黒人警部補ベン・ブラッドリーが主人公の「わたし」を探し当ててパリを訪れる。ブラッドリーは「わたし」に米同時テロのある悲痛なエピソードを話してこう言う。

    「彼らの命を奪ったのは降り注ぐ瓦礫や火災ではない。彼らは他人の命を救おうなどと考えたから死んだ。そのことにわたしは怒っているんだ。いったい、この話のどこに正義がある?」

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    2014年10月06日
  • レッド・スパロー(上)

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    アメリカのスパイとロシアの女スパイの駆け引き。それに至るまでの諜報活動の凄まじさ。33年も諜報活動に携わった著者ならではの臨場感たっぷり。下巻も楽しみ。それにしてもドミニカは魅力いっぱい。

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    2013年10月28日
  • KGBから来た男

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    本作は、“ターボ”という異色な感じの主人公を通じて、「“ソ連”とは何だったのか?」とか「“ソ連後”の1990年代のロシアとは何だったのか?」を問うような一面も在るように思う。他方で「“情報”と人々」というようなことも些か考えさせられる一面が在る…或いは“一作完結”な雰囲気では在るのだが、何となくこの“ターボ”の「その後?」も気になる…

    なかなか渋い作品だ!!

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    2013年06月12日
  • 真珠湾の冬

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    タイトルと表紙絵に惹かれて読みました。
    翻訳も違和感等は特に感じずサクサク読めました。
    日本も大いに絡んでくる作品です。

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    2025年11月16日
  • 復讐の岐路

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    ニューヨーク市警の刑事が主人公のミステリー。親と弟共々警官で、正義漢の塊のようなジャックはジャーナリストの妻を自殺に見せかけた不審な死で亡くす。生前の妻が追っていた有名女性の死因を巡り陰謀を感じたジャックは1人立ち上がるが、行く先々で捜査の妨害にあう。中央とFBIとも繋がりのあるヘンリーをどうやって崩すのか、ハラハラしっぱなしだった。ジャックも好きだが、弟のピーターの描写も素敵で、次作が楽しみ。
    (今作は2部作の一作目らしい)

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    2025年07月30日
  • 復讐の岐路

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    ネタバレ

    2025年の26冊目は、J・B・ターナーの「復讐の岐路」です。原題が良いですね。
    主人公は、ニューヨーク市警の内務監査局に勤務する警官ジャック・マクニール。1人息子をある事件で亡くし、内務監査局に移動しますが、今度は、別居中で
    敏腕ジャーナリストである妻を自殺と思われる状況で亡くしました。当然、自殺では話が進みませんから、ある陰謀に巻き込まれての結果でした。
    ジャックは、かつて父が警官を弟も警官という警官一家で生きて来た、正に警官の中の警官と言えます。いかなる時も法を遵守して来たジャックが、妻の復讐の為とは言え、私的制裁とも言える行動に後戻り出来なくなって行く様子、葛藤が読みどころです。
    難点

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    2025年07月25日
  • 恐怖を失った男

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    ワシントン・ポーシリーズでおなじみMWクレイヴンの別シリーズ。
    本書はワシントン・ポーシリーズの息抜きに書かれたということだが、まさにその通りにポーとは鏡写しのような主人公、ベン・ケーニグの物語である。
    ワシントン・ポーは時には暴力的手段も辞さない硬骨漢ではあるが、あくまで組織に属した法の代理人であり、許せない犯人を前にしてもその一線に懊悩したりするシーンが多々ある。
    本作の主人公ケーニグは、一応保安官局の所属ではあるが、とある事情により「幽霊」となっており、法のお目こぼしを受ける存在である。
    だからこそ、容赦なく、徹底的に悪人を殺していく。
    まさしくポーの鬱憤を晴らす存在である。

    そんな作

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    2025年07月17日
  • 恐怖を失った男

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    すごいハード!主人公が恐怖感ないのもあるけど、暴力のオンパレード!
    なんでこれで5体満足にこれまでやってこれたんだ!
    ティリーは!?相棒のティリーはどこーーー!?(別作品)

    うーむ、なんかポー&ティリーシリーズより主人公に魅力が感じられない。いや、比べるのもあかんのやけど。作家さんはすんごい魅力的な女性が描けるので、もうちょい親近感のある女性出してもらいたいような。話のわかる女性出しても主人公が受け入れなさそうなんで、やっぱ孤独な一匹オオカミで行くのだろうか。

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    2025年06月23日
  • 恐怖を失った男

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    どうしても、MWクレイヴンということで、ワシントン・ポーと比較してしまう。
    作者もそれを意識してか、舞台をアメリカ、それもテキサスと言う正反対のロケーションを設定。さらに端々にアメリカの法執行機関の描写や、銃描写、さらにはアメリカの風俗描写が挟み込んである。

    知らなければ、ジャック・リューチャ―シリーズに似ていると思って読むかも。
    また、リューチャ―は作者も明確に想定しており、途中にキャラ比較のような描写もある。

    独立した作品として読んだとき、テンポのよいアクション・ハードボイルト作品として十分に楽しめる。
    しかもクレイヴンらしく、話の構図も十分に練り込まれているし、主人公らのキャラもよく

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    2025年06月11日
  • 恐怖を失った男

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    『ストーンサークルの殺人』など、ワシントン・ポーシリーズで知られるM.W.クレイヴンの別シリーズのスタートを予感させるアクション小説。

    主人公のベンジャミン(ベン)・ケーニングは連邦保安官局特殊作戦群(SOG)の元指揮官である凄腕だが、恐怖心を失ってしまうという病状を患っている。そんな彼はある事件をきっかけにSOGから姿を消す。
    各地を転々と彷徨っているベンはある小さな町で、何故か自分が指名手配されていることを知り、その場で警察に取り押さえられてしまう。
    取り押さえられたベンの前に友人であり、かつての上司であるミッチェル(ミッチ)・バリッジが現れる。ミッチはベンに愛娘のマーサ・バリッジを探し

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    2025年05月25日
  • 恐怖を失った男

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    ネタバレ

    ポーシリーズが好きなので手に取りました。
    前半は分からないことだらけのミステリー、後半はド派手なアクションで、一冊でお腹いっぱい。
    主人公のチートのような強さに呆れてしまう。

    文庫の分厚さに最初はひるんだけれど、ポーシリーズのように細かくページ分けと章立てがされているし、私にはテンポ良く読める文章なので、読み始めたら続きが気になって、あっという間でした。

    本筋と関係ないところで、
    fortyは唯一アルファベット順の数
    oneは唯一アルファベット逆順の数
    これ本当?

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    2025年04月18日
  • 恐怖を失った男

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    連邦保安官局のベン・ケーニグは訳があって6年間姿を消していた。
    突然、重要指名手配人にリストアップされ、田舎町で拘束される。

    やってきたのは元の上司の連邦保安官局長だった。

    京極夏彦には及ばないが、かなりの長編。しかし、長編を感じさせないストーリー立て。

    マジで面白い小説だった。

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    2025年03月28日
  • 恐怖を失った男

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    ワシントン・ポーシリーズとは打って変わって本作はアクション小説。
    個人的にハードボイルドな雰囲気は苦手なのだが、こちらは楽しめた。
    主人公ベンは恐怖を感じないということで、どんなにピンチな状況に陥っても至って冷静。終始主人公の一人称で描かれるので、ベンの独り言やうんちくをずっと聞いているようで面白い。続編も読んでみたい。

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    2025年02月02日
  • 恐怖を失った男

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    2025.01.28
    はちゃめちゃ系バードボイルド。
    リー・チャイルドを饒舌にした感じ。
    ぶっ飛んだ神経の持ち主なのに、心持ちは繊細。長生きしそうにないのに不死身。
    いろんなうんちくが苦笑いを誘う。
    だがそれが良い。
    筆者のファンには自信持ってオススメ。初めてに人にはどうかな?人を選ぶかな?

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    2025年01月30日
  • 恐怖を失った男

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    先行する「ワシントン·ポー」シリーズが、推理を積み上げて物語を進めていくのに対し、こちらは言うなれば、娯楽作品。バンバン撃って、ドッカンドッカン爆発して、結構爽快

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    2025年01月23日
  • 真珠湾の冬

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    昨年話題となった書。ハワイで刑事をしている主人公、マグレディの元に殺人事件の一報が入る。残酷な殺され方をされていた人物を探っていく中で被害者の身柄が判明しハワイだけにとどまらない事件になる予感がする。そんな中、日本の真珠湾への奇襲攻撃が始まる、というのがさわりの内容。はじめはシンプルな警察小説だが、真珠湾攻撃から一転、一気に間口が広がり大河小説、冒険小説へと変貌していく。ただマグレディの行動はシンプルでどんな環境においても犯人逮捕へと突き進む。この読み筋が面白い。リーダビリティが抜群でサクサク読める。加えて様々な要素を備えた作品でもある。先ほど挙げた項目に加えてロマンスや謎解きの要素もある。そ

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    2025年01月23日
  • 真珠湾の冬

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    序盤、ハワイでの猟奇的殺人事件とその捜査の過程は、本書が普通のミステリーだと認識させる。タイトルが『真珠湾の冬』だから、当然「真珠湾攻撃」が起こることを連想させるが、物語内で戦争が始まってからの急展開と重厚なストーリーが見事すぎる。ミステリーではあるけれど、歴史に翻弄された主人公の壮大な物語となっていく。
    日本が出てくる部分は大事なキーストーリーなので、地名も人名もカタカナが出てくると苦手という、海外ミステリーアレルギーの人でも楽しめる稀有な一冊。

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    2025年01月19日
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵

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    サラセンの正体をつかむ、ピルグリムの洞察力や行動力がハラハラしてしまっておもしろかった。ようやく、サラセンと対峙するピルグリム。ピルグリムの過去の仕事の敵も登場してびっくりした。また、1巻の最初のホテルの殺人事件の背景も判明し、伏線の回収が素晴らしい。すごい無駄なく話がきれいに終わって、読み応え十分だった。
    映画を観ているかのようだった。筆者は脚本家と知って納得。

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    2025年01月13日
  • ピルグリム〔2〕 ダーク・ウィンター

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    トルコに手がかりがあるとわかり、ピルグリムがトルコに飛ぶ。
    トルコの事件まで解決するの?と思ったが、それも伏線回収のためだった。
    サラセンの復讐への気持ちが深すぎてここまで闇に落ちてしまうのか、、、と思った。

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    2025年01月13日