崎谷はるひのレビュー一覧
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ネタバレ久しぶりに乗った車がエンストしてしまい、立ち往生し、途方にくれていた童話作家・槇原宙彦。
そんな彼が悪戦苦闘しているところを助けてくれたのは、中古車のディーラーだという宇多田志朗。
エンストの上に、貧血を起こして倒れかけた宙彦を助けてくれた挙句、自宅へと送り届けてくれた上に、食事を作ってくれ、介抱してくれた志朗。
それ以来、何かと宙彦の面倒を見てくれる。
植木の手入れや、電球の取り替え、棚の修理……
持ち前の器用さで、次々と仕事をこなしてくれる志朗に対して、宙彦は申し訳なく思いつつも、嬉しく思っていた。
過去の事故により、人との関わりを避けてきた宙彦だったが、年下の志朗に徐々に惹 -
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◆ 不埒シリーズ-04
面白くて一気読み…したのは良いのだが、身につまされた(笑)
和典の『相手が巧く行動できるようにしたい、迷惑を掛けたくない』という思考パターン、自分の事のようだッ!努力や意識でその考えに辿り着くのではなく、そもそも思考の根幹がそれなんだよねぇ。簡単には変われない(苦笑) ナンバー2思考とか、長女気質とか、世話焼きオカン体質とか…ってことは、和典というよりは寧ろ日比谷か?そうなのか!?(笑)
尤も、和典と違って私の場合は仕事絡みのスケジュール変更は原則として全面却下で譲らないし、言動がポジティブな方向に出るので「卑屈」や「へりくだる」とは無縁だなぁ。…やはり、和典より -
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ネタバレ袴田涼嗣は、いとこの蓮実秋祐と同居している。
同い年でありながら、大学助教授をしている秋祐のことが涼嗣は放っておけず、ついには「お目付け役」として同居まで買って出てしまう。
ところが、涼嗣が結婚することになり、二人の関係は変わり始める。
当たり前のはずなのに、涼嗣の結婚とともに「家を出る」という秋祐に涼嗣は動揺する。
そして、涼嗣は近すぎる二人の距離を見つめなおし……
というのが、大体のあらすじです。
結局、涼嗣は結婚しようとしていた恋人よりも、近すぎるが故に、今まで離れることなんて考えられなかった秋祐を選んで、ハッピーエンド……なんですが。
物語としては、割と淡々として進む -
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ネタバレ信号機シリーズ6 (既に信号機じゃないし…今回はお花だよ)
3浪中専門学校生・佐光×売店店員・高間
不運な受験失敗にクサル佐光が落ちていくのは、解らなくもない。
シリアスな物語にただの店員ではお話にならないだろうから、それも有。
しか~し、最近崎谷作品に見られる電波系脇役は、もういい。悪役はノーマルな感覚の人物ではだめなのだろうか?
一流大学、一流企業と進んだ兄も、いい年して養子だと僻みすぎてないかい?一歩家を出れば標準以上に社会人としてやっていけてる人物が、家の中では思春期抜けきれずって、人物像ブレちゃう。
と、文句タラタラ云っても面白かった。
今回は、これまでのシリーズを読んでてこそ -
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探偵(元警官)×高校生
お隣に住む幼馴染は、ずっと主人公の憧れだった。しかし、警察を辞めて探偵となったその人に対して、主人公は落胆もあって素直になることができずにそっけない態度をとってしまっている。
しかし、高校で教科書やタオルが無くなることがよくあり、怪訝に思っていた主人公は、とうとう体操服が姿を消しストーカーに狙われていることを悟る。
イラスト買いです(笑)
好きな作家さんですが、おそらく表紙が別の方だったら買ってませんね。
とかいいながら、購入してしばらーーく積んであったのはなぜなのか。
お隣のお兄ちゃんがまあ、いい男なんですよね。
憧れるだけの内面のかっこよさがあるし、堅い職業から -
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攻め:那智正吾
受け:深津基
『鈍色の空、ひかりさす青』の番外短編集。
重かったけどエロは多い。
久しぶりに崎谷さんのエロ全開を読んだ気がする。
相変わらずトラウマで閉鎖的。
二人で二人の世界に閉じ籠ってもOKなのよね。
全力で相手を好きになる受け、何があっても離さないと思えるほどある意味病むほどの愛情を抱く攻め。
ミルクラや白鷺シリーズに通じるものを感じるカプでした。
濃厚過ぎてお腹いっぱいになった。
100冊記念小冊子全サ応募じゃなかったら買わなかったかも…というのは内緒。
挿し絵は冬乃先生。崎谷先生と個人的に親しいので描いて欲しい場面など要望に応えたと思われる。
絵自体は -
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攻め:ホストクラブオーナー・柴主将嗣
受け:SE・柳島千晶
大学時代から知り合った将嗣と同居して12年。将嗣は女出入りも激しくそれがホストである自分と付き合っている以上当然と言われ疲弊していた。そもそも始まりも恋愛で無かった関係に今度こそ終止符を打ちたいと願っている千晶。
それまでの過去、別れ話をするたびに執拗なセックスでその話を覆させられていたが、会社移転に伴って今度こそ将嗣から離れたいと考えていた。
強引執着攻めですね。攻めのする事がやたら強引なので受けはまさか自分が好かれていると感じることが出来ず、自分を守る為に感情に蓋をすることで精神力を保とうとする。
別れないという時点で攻 -
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ネタバレ「鈍色の空、ひかりさす青」番外編
基君の幸せラブラブ編と那智さんの痛い過去編
大学生の基君、白鷺の藍ちゃんっぽいのかと思ってたら、随分クールな子でした。ま、過去の重みの意味合いがちがいますからね。
Hなくてジレジレするのは他でもありましたが、彼らだとまた一味ちがってて面白いです。基君のトラウマとかあっても、番外ラブラブでは重くならないから♪
余裕なかったり妬いちゃったりする那智さんもいいじゃないですか~☆
那智さんの過去はね~。痛すぎて、あんまり再読したいものではなかったです。
表紙の那智さんのトレンチコートは、やはりバー〇リーでしょうか?いやいやさすがお似合いです。 -
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◆ グリーン・レヴェリー-03
デキスギくんと言うのは、キャラクターとしてはあまり面白くないと言うことがよーっく解った(笑)
ストーリーはともかく、私には寛という人物があまり魅力的に映らなかった。完璧すぎると人間味や面白味に欠けて面白くない、ちょっと欠けているくらいが魅力的だから……というのもあるんだろうけど、何よりも「イイ男」を感じられなかったんですよね。坊ちゃんとか、僕ちゃんとか言った印象の方がどうにも強くて。
(ちょっとだけ出て来たパパが魅力的でイイ男だった)
……寛に原因があると言うより、自分の年齢の所為かもしれないけどね。
それと、子役が成人になってパッとしなくなる……的な印象もあ -
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◆ 不埒シリーズ-03
そもそも未直がメインで始まり、その敵役的立場だった直隆が2作目のメインに躍り出て、更に3作目も直隆がメイン……って、天然にーちゃんが母屋を取った形ですな。
「このお兄ちゃんはいっそ、未直の担任か、カウンセラーの先生にやられちゃえばいいと思うよ!」[by 著者のご友人]
「思い込み激しくてはた迷惑なこの兄は、いちど二丁目とかでひどい目に遭えばいい」[by 直隆役の声優さん]
いみじくも言った……って、こういう時に使うと良いですね!(笑) 私も自然とこういう発想になるなぁ。
何というか、直隆は『ひどい目にあったとしても、決定的な不幸には陥らない』気がする。だから、キミョ -
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光源氏タイプ子育て系
いや、受の子がそれでいいんなら良いんですけどね…。
この手の恋愛、双方ホントに幸福なのかなぁ?って思っちゃうんですよね。
共感できないと、読後感スッキリしないし~。
あらすじ
幼い頃から病弱で、両親からも顧みられなかった澄音は、親がわりにずっと面倒を見てくれている遠縁の弁護士・宇梶宗佑のことを密かに想い続けていた。しかし、溺愛と言えるほど澄音を大事にする彼との距離は、近すぎて却ってままならない。そのうえ宗佑の気持ちを知りたくて、幼なじみの月花と付き合うことにしたと告げてみても、逆にあっさり応援されてしまう。だが、自棄になって自宅を飛び出しかけた澄音は、宗佑に押しとどめら