榎本博明のレビュー一覧
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クレームはビジネスにはつきものだ。
真っ当な意見もあり、それを改善することでより良いサービスの提供ができるので、全てを切り捨てることがあってはならない。
顧客満足が得られなければ、企業の存続に関わる大問題になりうるからだ。
しかし、双方にとって有益な、「前向きなクレーム」とは言い難いものも少なからずある。
本書で紹介されているものとしては、
・ノートの表紙の昆虫が気持ち悪い
・CMで描かれる就活生の姿がリアルすぎるのでやめてほしい
などというものだ。
「自分が気に入らないという理由で排除しようとする」(17頁)考え方はとても危険だ。
「自分の感受性に世の中を合わせさせるという発想はあまりに自 -
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シブ知 1・2
かかった時間 50分
まさに、思春期に「自分ってなんだろう」と考えるためのヒント。と言いつつ、前半はワカモノの興味を引く疑問(なぜ自分が気になる?とか、ひとの目が気になる?とか)を、心理学的知見をなんとなく並べながら、読者と一緒に、なぜだろう?なぜだろう?と繰り返している印象。
著者が本当に書きたかったのは後半だと思う。すなわち、アイデンティティ=自己物語、ということ。これを語っている部分では、具体例も引用も的確で面白かった。
ちくまプリマーなので中高生向けだとは思うが、回りくどい前半をスパッとやっちゃって、自己物語についてがっつり書いたらいいのになあ、とか思っていたら -
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日本人の心の深層には、自分の非を認めず自己正当化するのは見苦しい、みっともないといった感受性が根付いている。そのため、自分の非を認めずに自己正当化に走る人物は自分勝手な未熟者とみなされ軽蔑される。また、心の深層には、非を認めて謝っている人物はそれ以上責め立てるのは無粋であり、みっともないという感受性がある。そのため、自分の非を認めて謝る人物は、その潔さが評価され、寛大な対応がなされるのが普通である。このように自己正当化が嫌われ、謝罪が評価される日本にあっては、すぐ謝ることが当たり前になっている。謝ることによって場の雰囲気がよくなりお互い様といった感じで歩み寄ることができるからである。ところが、
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平等には2つの考え方がある。古代ギリシャ時代から。
プラトン=「不等なるものにそれぞれその本性に応じて与えられる平等」こそが正義だが、内紛を避け大衆の不満を和らげるため、無差別の平等を用いなければならないこともある。」
ネット空間がもたらす幻想的万能感が正義感を煽る。
人間の隠れた甘えを察知しない西洋文化。
共感性が乏しい。
熟慮しないからこそ自信満々になれる=ヒューリスティック思考。労力節約のために安易な判断に頼る。
認知的複雑性が乏しい=多面的に見ることができない。補遺人と悪い人、味方と敵、に二分する傾向。
欲求不満攻撃仮説
社会的欲求不満から。
日本的甘えからくる欲求不満から。
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"この本は、「若者→年長者、上司」と言った明らかに上の人に”上から目線”でものを言う傾向を分析しているが、それに限らず、同僚、友人という上下が関係ない間柄でも”上から目線”に困る人はいるのが現代社会であると思う。そういう人も参考になると思う。若者の傾向が主に述べられているが、「若者」を周りによくいる”上から目線”の人に置き換えて読んでみても良いと思う。
上から目線、のみならず他人のコメント、助言に過敏に反応し反論するのは、過度な自己愛と自信のなさの裏返し、とある。自分がそういう態度をとるときに戒めと同時に周りにそういう態度を取る人に腹を立てるでなく、客観的に見ることができるようになれ -
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就職活動では、「やりたいこと」がちゃんと言えないと面接に受からない。
でも、正直そんなはっきりした「やりたいこと」なんてないよ><!!
という思いを抱えたまま、悩みながら就職活動してきた人は多いと思います。
そうすると、「やりたいこと」がないってすごくダメなことのように思えるかもしれないけど、そうじゃないんだ。
「やりたい仕事」なんて、ない方が普通なんだ!!!!!
というとても普通のことを、筋の通った論旨で展開している本です。
私はこの本を読んだことで、身近な仕事の楽しさに気づく視点を持つことができて、
逆説的ですが、仕事がやりたい気持ちが読む前より強くなりました。 -
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ネタバレ昨今過酷な労働環境についての関心が高まっている。違法な長時間労働もそうだが、接客業などは精神面で以前よりも厳しい労働環境になっているようだ。些細なことで怒る顧客に対してもひたすら謝ったり、理不尽な要求も撥ねつけずに丁寧に対応しなければならないなど精神面にかかる負荷が増加している。筆者はその原因に企業が顧客満足度の取入れたことを挙げている。評価基準に顧客の声を反映すると従業員側は顧客の不満につながることは何もできなくなる。しかし内心で湧く怒りを隠しているためにストレスになる、というメカニズムだろう。さらに筆者は日本は間柄の文化ということを強調している。たしかに欧米と比べると協調を重んじたり、波
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未来にすべき事柄の記憶=展望記憶。存在想起と内容想起の両面が必要。
うつの人は具体的なエピソードを思い出さない。
気分一致効果=そのときの気分と同じ内容を記憶しやすい=記憶するときは楽しい気分で。=思い出しやすい。
記憶は思い出すときに作り直される。
私達の過去は、時間的には過去ではなく現在に属する=過去の記憶も現在の状況によって変化する。
繰り返しだけでなく、意味付け、連想による精緻化リハーサルで長期記憶に定着しやすい。
強い感情に伴う記憶は定着する=地震の時の記憶。
単純接触が多いほど、心地よくなる=趣味も記憶で作られる。
忘却のお陰で、都合よく思い出せる。
アルコールは新たな