【感想・ネタバレ】「忖度」の構造 空気を読みすぎる部下、責任を取らない上司のレビュー

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Posted by ブクログ

意外におもしろかった☆


権力を持つ側が圧力をかけなくても、権力を恐れる側が自己規制したり、権力側に有利になるように物事を進めたりすること。これが「忖度」

忖度の結果、まずい事態が生じたとしても、権力側が何かを依頼した事実はないため、言外の意図を勝手に汲み取って動いた側が悪いということになる。

日本人は、察する力、コンテクスト度が高いため、このようなことが起こる。

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2018年01月31日

Posted by ブクログ

昨今、いろんな事件で使われてきた「忖度」。事件のイメージが強いせいか、不正な言葉のように感じてきたが、良い方向に働くと「思いやり」とも取れることが述べられており、なるほどと感じた。
アメリカと日本の学校教育における比較などは面白かった。
全体的に、忖度を悪者扱いしないでくれーという主張だが、忖度にも世代間があるところが難しい。

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2018年10月29日

Posted by ブクログ

忖度の問題がややこしくなるのは、忖度される側もする側もはっきりとそれを意識していないこと。下に仕える者が上位者の意向を忖度するのが当たり前になっている社会では、意向を匂わす側も、意向を汲み取る側も、ほぼ無自覚に動いている。自動的に動いているから客観的証拠が残らない。これが最大の問題となっている。察して動くことが有能とされる日本の社会において、忖度しなければ仕事が回らないといった面も理解しながら、本書では忖度の構造を明らかにする。いかにすれば忖度のややこしさに振り回されることなく生きて行けるのか。終章には確かな処方箋が示されている。

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2018年03月14日

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