あらすじ
あなたの心を支配する暗黙のルール
「癒着」か、「思いやり」か。
ベストセラー『「上から目線」の構造』著者が、「日本的」組織の功罪を徹底分析!
なぜ、「責任の所在」ははっきりしないのか? 「言った、言わない」トラブルから身を守る方法
■感情でものごとが動く社会を生きるには
行政による許認可事業での総理大臣への「忖度」の有無が国会で議論されるなど、どこに原因があるのか究明の難しい社会問題が続発している。そこに共通するのは、「上」の人間の顔色をうかがう「下」の人間が、「上」の人間が指示していないことまで実行してしまうという構造的問題である。それを逆用する「上」の人間までいるからややこしい。ビジネスの世界でも、だれの指示なのかわからない仕事や、よかれと思ってしたことで責められる場面がよくあるのではないか。ベストセラーを輩出する社会心理学の第一人者が、「日本型社会」に蔓延する病理を分析する。
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Posted by ブクログ
意外におもしろかった☆
↓
権力を持つ側が圧力をかけなくても、権力を恐れる側が自己規制したり、権力側に有利になるように物事を進めたりすること。これが「忖度」
忖度の結果、まずい事態が生じたとしても、権力側が何かを依頼した事実はないため、言外の意図を勝手に汲み取って動いた側が悪いということになる。
日本人は、察する力、コンテクスト度が高いため、このようなことが起こる。
Posted by ブクログ
共感できる箇所と出来ない箇所とがあった。流石にそこまでの忖度求めている人はいないのではという例があったり、それは確かにあるかなという例があったり。と言いつつ、日本の文化を完全否定しない考え方と、際限ない欧米化を求めることへの反対という根本の部分は好き。やや欧米を批判し過ぎてる気はするけど。
Posted by ブクログ
昨今、いろんな事件で使われてきた「忖度」。事件のイメージが強いせいか、不正な言葉のように感じてきたが、良い方向に働くと「思いやり」とも取れることが述べられており、なるほどと感じた。
アメリカと日本の学校教育における比較などは面白かった。
全体的に、忖度を悪者扱いしないでくれーという主張だが、忖度にも世代間があるところが難しい。