榎本博明のレビュー一覧
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『記憶の整理術』
榎本博明
記憶には思い出すときに作り直されるという側面がある。ゆえに、思い出された内容は、今の心理状態や価値観を映し出している。心理状態や価値観が変われば、思い出すことも違ってくる。(p45)
過去の出来事は変わらないが、それを思い出す私たちのその捉え方は違うこともあるのだ。
未来予想図は、回想記憶をもとに描かれる。希望に満ちた前向きの未来予想図を描くには、これまでの人生を肯定的に意味付けることができるように、回想記憶を整理しておくことが必要である(p73)
回想記憶を肯定的に意味付けることは、私にとって困難な作業だろう。この卑屈さと向き合う必要がある。
自分が、どのような記憶が得意なのか
苦手なのか、つまり自分の強み・弱みをまず知っておいたほうがよい。このことは、自分の能力を活かす上で非常に大事なことだ。苦手なことを得意にしようと考えるより、得意な能力を伸ばしていこうとするのが、セルフ・マネジメントの要諦である。自分の強みをどのように活かすかを考えることは、ワクワクするものである(p99)
自分の強みを知る。さて強みはなんだろうか。
回想記憶が得意な人は過去の出来事を覚えているが、苦手な人は過去の情景にぼやけている。展望的記憶が得意な人は、予定通りの行動を滞りなくとることができる。(p99)
どちらも自分は鍛えなければならない。
だれの記憶にも歪みがあることを前提にして、自分の記憶も過信せずにチェックする謙虚さが大切である。無用なトラブルを防ぐためにも、きめ細かく確認し、メモをとるといったリスク・マネジメントが欠かせない。(p132)
自衛のためにメモは必須である。
どんな挫折経験であっても、どんなにイヤな出来事であっても、何かしら学ぶことはあるものだ。思い出すとイヤな気分になる、不安に教われる、絶望感に苛まれるからといって、フタをしてしまうと、それはトラウマになる。けっしてフタを開けてはならない、掘り起こしてはならない爆弾を抱えているようなものである(p227)
とても大切だが、それはとても大変なことだとわかる。訓練しなければ。
逆境から学ぶことができる人は、否定的なエピソードの中にも肯定的な意味を見つけ出すことができる。自伝的記憶を上向きに整理することができるのである。(p228)
そうなりたいと思う。 -
Posted by ブクログ
やりたい仕事、自分の適性とは何か?
就活をする中で抱えていた悩みに、何か答えを見つけることができるのではないかと思い、手に取った。
現代は変動が大きく流動的であり、また自分自身もこの先どのような事象に出会い、どう影響されるかは分からない。このような状況で未来予想図を立てることは難しい。できたとしても、計画通りにいかないことが多い。仕事のやりがいや楽しさは、計画通りの未来の中に見つかるのではなく、目の前の仕事を大切にし、全力で取り組むことによってこそ得られるものである。そして、キャリアは形成される。
目標に固執するのではなく、物事に柔軟に対応し、その中でたまたま得たチャンスをしっかりと掴んでいく事が大切である。そのためには、行動力、楽観力、問題に対しての見方を変える切替力、諦めない持続力、得たものを実践に移すチャレンジ精神、集中力、ポジティブな意味付け力が必要である。
この本に書かれていることが全て正しいとは思わなかった。人それぞれであると思う。目標を明確にしたからこそ、成功した人もいるだろう。
しかし、 面接でのキャリアデザインについての質問は、思考訓練であると考え、 未来予想図をたてることに固執せず、可能性を見逃さないように就活を進めていきたいと考えるようになった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキャリアプランを考えてても自分の考えてたキャリアプランとは現実が違いすぎて、悩んでる若者や逆にキャリアプランが見えなさすぎて動けず悩んでいる若者が増えている。そんな人々へのアドバイス的な本。
言ってることの骨子は
やりたいことじゃないからと言って、その仕事に向き合わないとその時間がもったいない。
どんな仕事でもしっかり向き合って仕事すれば、どんな仕事にでも応用できる仕事力はつく。
やりたいことは実際やってみないとわからないし、人のやりたいことは出来ることが増えるにつれて刻々と変化する。だから今目の前の仕事をやってみて、その上で自分のなかに出てきたやりたいことをやればいい。
キャリアプランを考えることは現代の流動的で将来が不確定な世の中では予想外の事が多々起きるため、考えるだけ無駄なのでは?それよりも何が起きたときでもそれに柔軟に適応できる適応力の方が大事なのでは?
大事なことは今、目の前の仕事に懸命に取り組み、そこから出てくる偶然の出会いやチャンスをモノにすること。
みたいな感じ。かく言う私もそんな若者の一人でした。
本書の言うことはわかりますが、人には向き不向きはあって、どんなに頑張っても前向きになれないときもあると思うけどなあ。
適応力は大事だと思うけど、どうやったらつくのだろう? -
Posted by ブクログ
キャリアデザインとは?
→不確実性の高い将来のキャリアをデザインするより思いがけない出来事に対する対応力を高め、その出くわす確率を高める行動パターンを身につけることが大事
先のことばかり気にして今、この瞬間に没頭できないことで全力を尽くすことによる達成感や成長のチャンスを逃してしまう
将来像で自分を縛るのでなく、自分の変化や成長に応じて将来像を絶えず修正していく
人生で大切なのは目標でなくプロセス、つまりどんな時間を過ごしてきたか
仕事をする人の心構えがやりがいや楽しさを規定する
チャンスもものにするには、行動力、楽観力、切替力、チャレンジ精神、集中力、意味付け力 -
Posted by ブクログ
ネタバレ心理学者で、たぶん、カウンセリングとかもしてると思われる著者が、最近の日本の社会問題とコミュニケーション能力の低下を関連付け分析している内容。
著者がどういう立場の人なのかわからない、ほんまにそんな若者いてるんか?とうくらい自分にとって実感がない事例が多い、他の学者の説を説明する箇所も多かったり、色々な情報が散髪的に書いてあって、なるほどねーと思いながらさらっと読んだはいいけど、つまり、、、が言いにくい内容だった。
自分ごととして、残っているのは、
上から目線、とかそういう感覚をもってしまう人は、自分に自信がなくて下に見られる事を恐れている、という話。
上の人に上から言われるのは当たり前なのに素直に受け入れられないのは、近所の遊び場がなくなって、上下入り乱れての遊びを経験していないことが、一因という話。
子供は視力は正常でも、丸を丸の穴におとし、四角を四角の穴に落とすことが、最初はできない。
どう見ても違う形でも、それが理解出来ていないよう。
不思議だけど本当に経験を通じて、色々できるようになるのが人間なんだなーと。見ている、の半分は脳の働きだと以前読んだし、コミュニケーションも「見る」と同じように経験を通じて身につけていくもののようだ。
子育て、とっても気を遣うなー、バランス感覚大事にして、しっかり育てたいな〜と気を引き締めた一冊。