土方奈美のレビュー一覧
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2001年に出版された「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」において、成功した企業の多くが「劇的な転換点」よりもむしろ「地道な継続的努力」を行なっていた事実を踏まえ、「弾み車効果」として紹介された概念をより具体的な事例に基づいて解説した論考。
「弾み車」とは、一言で言えば企業のビジネスモデルの根幹にある「好循環」を起こすメカニズムのことであり、よく練り上げられた「弾み車」は、最初は派手な成功にならなくても、小さな成果を着実に積み重ねるにつれて徐々に勢いが増し、成果がさらなる成果を呼び込むことで持続可能な成功を導くことができる。「ビジョナリーカンパニー2」ではその効果を概念的に示すのみだったが、本書では複数の企業の実際の成功モデルを当てはめることで、どのような好循環があったのかを知ることができる。
本書ではまた他のビジョナリーカンパニーシリーズで紹介された概念も網羅的に紹介されており、既に読んだ人もおさらいとして活用できるほか、未読の人にとっては格好の入門書となっている。 -
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OKRのお勉強。
アイデアを思いつくのは簡単。実行がすべてだ。
OKRの威力? 優先事項にフォーカスし、コミットする
OKRの威力? アラインメントと連携がチームワークを生む
OKRの威力? 進捗をトラッキングし、責任を明確にする
OKRの威力? 驚異的成果に向けてストレッチする
CFR 継続的パフォーマンス管理
継続的改善
文化の重要性
「OKRの父」のざっくばらんな物言いを、そのまま引用しよう。
2つのキーワードを紹介しよう。「目標」と「主要な結果」だ。2つの目的にそれぞれが対応している。「目標」とは進むべき方向のことだ。「ミッドレンジのマイクロコンピュータのコンポーネント市場で支配的地位を獲得したい。」これは目標だ。目指すべき場所だ。それに対して今四半期の「主要な結果」の一つはこうだ。「『8085』を使った設計を新たに10件受注すること」。これはマイルストーンだ。このように二つは別物だ。
「主要な結果」は、測定可能なものでなければならない。期末にそれを見て、達成できたかできなかったか、イエスかノーか、議論の余地なく判断できなければならない。単純な話だ。そこには主観は一切挟まれない。
…しかし特に私の心に残っているのは、ビルがインテルのOKRのために生み出したキーワードだ。「以下を尺度として」という表現である。たとえば「われわれは以下の『主要な結果』を尺度として、この『目標』を達成する」という具合に使う。
アンディ・グローブは締めの言葉を言うのは常に自分の役割だと思っていた。だからここでも最後に彼の言葉を紹介しよう。
「ダメ会社は危機で潰れる。良い会社は危機を乗り切る。最高の会社は危機を糧にする」
時間軸を明確にすると、フォーカスや熱意が強まる。締め切りほど強力な推進力はない。世界市場で勝者となるには、組織はこれまで以上に機敏でなければならない。私の経験では今日の変化の激しい市場環境では、四半期サイクルでOKRをまわすのが最適だと思う。
会社全体の目標が定まったら、そこからが本番だ。OKRは計画段階から実行段階へ移行し、管理職もコントリビューターも日々の活動を組織のビジョンと結びつけなければならない。これをアラインメントと言い、その重要性はどれほど強調しても足りない。
それに対して、グーグルとユーチューブは別の生き物である、というのが私の主張だった。両者の違いをできるだけ明確にするため、私は架空のシナリオを考えた。ユーザーがユーチューブ・サイトに行き、「蝶ネクタイの結び方」と入力したとする。このトピックについては2つの動画がある。1つは1分間で、蝶ネクタイの結び方を手早く簡潔に説明する。2本目は10分間で、ジョークを交えて本当におもしろく説明する。私は同僚たちにこう尋ねた。「ユーチューブはどちらを検索結果の第1位に表示すべきだろう?」
グーグル検索で働く社員なら、迷わずこう答えるだろう。「もちろん1つ目だ。ユーザーが蝶ネクタイの結び方を知りたくてユーチューブに来るなら、蝶ネクタイの結び方を教えてあげるのが一番だ。」
だが私は彼らにこう言った。「私なら2つ目の動画を見せたい。」
すると検索チームは反論する。「なんでそんなことをするんだ?気の毒なユーザーはさっさと蝶ネクタイを結んで、パーティーに行きたいだけだろう。」と(きっと私のことをとんでもないアホだと思っていたはずだ)。だが私が伝えようとしていたのは、ユーチューブのミッションはグーグル検索とは根本的に違うということだ。ユーザーが蝶ネクタイの結び方を知りたいのはもちろんで、それだけしか望まないなら、1分間のマニュアル動画を選ぶだろう。しかしユーチューブが目指しているのはそういうことではない。ユーチューブが目指すべきは、ユーザーを夢中にして、できるだけ長い時間をこのサイトで過ごしてもらうことだ。事実、10分間の動画を7分(あるいは2分だけでも)見たときのほうが、1分間の動画を最後まで見たときよりユーザーの満足度は高い。ユーザーがハッピーなら、私たちもハッピーだ。
…要するにマネジメント新時代に適した、新たな人事管理の仕組みが求められている。この抜本的変革をもたらす仕組みが、年次勤務評定に代わる今日的手法、継続的パフォーマンス管理である。それを実践する手段がCFRであり、以下の頭文字を取っている。
・対話(Conversation)パフォーマンス向上を目的に、マネージャーとコントリビューターのあいだで行われる真摯で深みのある意見交換。
・フィードバック(Feedback)プロセスを評価し、将来の改善につなげるための、同僚との双方向あるいはネットワーク型のコミュニケーション。
・承認(Recognition)大小さまざまな貢献に対して、しかるべき個人に感謝を伝える。
…「簡単に言えば、文化とは価値観と信念であり、企業内での仕事の仕方、その正しい姿についての知識である。要するに強固で前向きな企業文化は絶対的に必要である、ということだ」。技術者であるグローブは文化を効率性と同一視した。迅速で、より信頼性の高い意思決定のマニュアルである、と。会社に文化的まとまりがあれば、進むべき道は理解されている。
…経営陣は、信頼の基盤となる共通の価値観、目標、手法を開発し、育てていかなければならない。どうすればそれができるのか。1つ目の方法は説明すること、明文化することである。(中略)それ以上に重要なのが率先垂範することである。
グーグルでは大きなことを考えてもらいたい。壮大な目標を伝え、測定し、達成するために使うのが「目標と主要な結果(OKR)」というプロセスだ。
われわれの行動がグーグルの未来を決める。検索、クローム、アンドロイドなど、全社員のほんの数%が野心的な共通の目標に向かって力を合わせることで、2年も経たずに成熟産業を根本的に変えたのを、われわれは幾度も目の当たりにしてきた。このためグーグルの社員やマネジャーが個人レベルとチームレベルで、自らの時間とエネルギーをどのように配分するかを意識的に、慎重に、賢明に選択することがきわめて重要になる。OKRはこうした慎重な選択の結果であり、組織の大いなる目標に向けて個人の行動ベクトルを合わせる手段だ。
OKRを使うのは、社員が何を生み出すかを計画し、計画に対する進捗を追跡し、個人とチームの優先事項とマイルストーンを一致させるためだ。また社員が最も重要な目標にフォーカスし、緊急だがそれほど重要ではない目標によって注意が削がれるのを防ぐためにも、OKRは役立つ。
OKRは漸進的進歩ではなく、飛躍のための目標だ。だからすべてを達成することは期待しない(すべて達成すれば、それは野心が足りない表れだ)。達成度の評価は色で表示する。
0.0〜0.3=赤
0.4〜0.6=黄
0.7〜1.0=青
目標=「何を」
・ゴールと意図を表す。
・野心的だが、現実的である。
・具体的、客観的で、曖昧さがない。合理的なオブザーバーから見て、目標が達成されたか否かが明白でなければならない。
・目標の達成は、グーグルに明確な価値をもたらす。
主要な結果=「どのように」
・測定可能なマイルストーン。それを達成することが、目標達成につながる。
・活動ではなく、成果を書く。「相談する」「分析する」「参加する」といった言葉が含まれているなら、それは活動である。そうではなく、そうした活動がエンドユーザーにもたらす影響を書く。たとえば、「グーグル・ファイル・システム『コロッサス』のレイテンシーを評価する」ではなく、「3月7日までに『コロッサス』のセル6つの平均レイテンシーとテール・レイテンシーの測定値を公表する」と書かなければならない。
・完了のエビデンスを明記する。このエビデンスは入手可能で信頼性があり、簡単に確認できるものでなければならない。たとえば変更リスト、文書や記録へのリンク、公表された指標のレポートなど。
OKRを作成する際の落とし穴
落とし穴?コミットするOKRと野心的OKRを区別できない
落とし穴?通常業務をOKRとする
落とし穴?弱気な野心的OKR
落とし穴?力の出し惜しみ
落とし穴?価値の低いOKR(=「どうでもいい」OKR)
落とし穴?コミットする目標に対して、「主要な結果」が不十分 -
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【感想】
ビットコインがどのようにして創られ発展していったか、その歴史と背景が分かる1冊でした。
現在、「ビットコイン」という言葉自体が死語になりつつあり、結局「仮想通貨」とは名ばかりで、通貨どころか投機対象としても発展しなかったのではないかと思う。
このまま「過去のもの」として終わってしまうのか、またブームが来るのかは分からない。
今ではもう「仮想通貨」と聞いただけで拒否反応が先立ってしまうが、しかしこれからは紙幣に替わって(投資対象ではなくあくまで「通貨」として)デジタル通貨が流行ってくるのだろう。
こういうバブルがあった、これほど大きな波紋を生んだ金融商品があったということは、今を生きる人々の記憶に残るものになるだろう。
やっておけば儲けれたな~
【引用】
本書は、孤独な天才が新たな世界を創り上げて一攫千金を果たすという、ありきたりのベンチャー物語とは違う。
政府やウォール街に対する怒り、シリコンバレーと金融業界の戦い、技術が我々を人間の弱さから救ってくれるのではないかという期待と同時に技術の生み出す力への恐れなど、現代社会の様々な底流から生まれた集団的発明の物語である。
p32
・ハルはあまり金銭には頓着しない
サンタバーバラ郊外に買った慎ましいマイホームにずっと住んでいる。
居間の一角を仕事場にしなければならないことも、デスク前に置いた青いリクライニングチェアがすり減っていることも、まるで気にしなかった。
ハルの活動は利己心から生じたものではなく、彼のすべてのメールからあふれる知的好奇心、そして世のみんなが当然手に入れて然るべきものを創りたいという思いから発していた。
p36
サイファーパンクの目指す通貨は、通貨の持つ標準化という特徴をとことん追求し、どこでも使える普遍的なものだった。
国境を越えるたびに両替しなければならないなどの、制約の多い国ごとの通貨とは違う。 -
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2050年の未来をエコノミストの記者が予測した本書
オムニバス形式
データなど量が多くて読み切るのが大変だった。
1章ごとにある章末まとめを読んで気になるところをpick upして読んだほうが良さそう。
- アジア圏(中国、インド)の台頭 (途中からの鈍化)
- 世界の高齢化(日本筆頭)
- 日本のプレゼンスの減少
などが書かれていた。
人工が減り、インパクトが弱くなっていく日本の立場について考えされられた。
(突出した高齢化はチャンス?)
あと、5Gなどの台頭による「どこでも」働ける社会では逆にどこで働くかが重要視される社会になる
という逆説も面白かった。(起業家はシリコンバレー、エンジニアはインドなど特化地域に人がますます密集していく構図になるとの見方) -
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新しいことのイライラの壁は20時間の練習で克服できる。
学習マニア=学習したいことのリストをつくる。
1、サブスキルに分解する。
2、学習する=自己修正できるように知識を得る。
3、練習の障害になるものを除去する。
3、特に重要なサブスキルを20時間練習する。
スキルの獲得と学習は違う。
スキル獲得とトレーニングは違う。トレーニングはうまくなるために行うこと。
スキル獲得は絶対に必要なパート。
脳は筋肉に似ている。使えば使うほど成長する。
目標とするレベルを設定すること。
一日当たり最低90分の時間を確保する。
すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる。
量と速さを重視する。質は後からついてくる。特に初期には。
間隔をあけて反復する。
継続と睡眠は力になる=睡眠中にスキルが向上する。特に運動能力の習得に必要。昼寝でも効果がある。 -
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・超予測者にとって「自らの意見とは死守すべき宝ではなく、検証すべき仮説にすぎない」
・運命論的思考をする人ほど、予測の正確性は低くなる傾向がある。確率論的思考をする人ほど、予測の正確性は高い
・優れた予測と立てるために、超予測者の多くが踏んでいる手順。まず質問を分解する。知りえる情報と知りえない情報をできるだけ明確に選別し、すべての仮説を吟味する。外側の視点に立ち、問題を固有のものではなく、一般的現象の一つの事例として相対的に見る。それから内側に視点を転じ、問題固有の情報に焦点を合わせる。さらに、自分と他人の見解を比較し、類似点と相違点を検討する。とりわけ予測市場など、群衆の英知を引き出す仕組みに注意を払う。こうして得られた多様な見解を、トンボの目のような鋭い単一の視点に統合する。最後に確率を1%単位で示すなど予測はできるだけ精緻に表現する
・思い入れを強く表明するほど、変化への抵抗も強くなる
・優れた予測をするための魔法のような必勝法など存在しない。たくさんのただし書き付きのざっくりとした原則があるだけだ
・特定分野での予測能力を高めたければ、それを繰り返し練習すること、そして、間違えたら、その原因を学ぶ姿勢が大事
・「自分の頭で考えよ」。必要とあれば、命令に異を唱えよ。批判しても構わない。そしてどうしても必要と思ったら逆らうことも厭うな(正当な根拠がないと後々困ったことになるが)
・不愉快な話にも進んで耳を傾けようとする姿勢と、誰もが都合の悪い話を安心して上司の耳に入れられるような文化を組織全体に醸成する必要がある。「型にはまらない因習打破的な発想ができる人材は守り、育てていく必要がある」
・優れた予測に必要な謙虚さとは、自己疑念ではない。自分を卑下する感覚ではなく、知的謙虚さである。つまり現実はどこまでも複雑で、物事をはっきりと理解することが仮にできたとしても、それには不断の努力が必要だ。だから人間の判断には過ちがつきものだ、という認識である -
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・タイマーで測りながら20分間わき目もふらず集中する
・混乱を認識すること自体が、理解の一形態である
・「Anki」「SuperMemo」「Smartr」などのフラッシュカードアプリを使うと、間隔をあけて反復・強化する作業がとても簡単になる
・生産性を左右する分岐点は、毎分60ワード(60WPM)打てるかどうか。ほとんどミスせずに少なくとも毎分60ワードはタッチタイプできなければ、生産的な仕事をする能力に深刻な悪影響が出る
・碁盤に石を置く前に考えるべき4つの問い。?この手によって一団を活かすことができるか(二つ眼をつくる、継ぐ、など)?相手の一団を殺せるか?陣地を確保できるか?相手の陣地に侵入できるか
・普段タイピングをしていても、スキル向上に集中して意識的に取り組まないと上達しない。付随的練習では上達には不十分 -
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自動運転タクシーの登場によってほとんどの人は自家用車を持つ必要がなくなり、典型的都市の車両数は90%減少する。駐車場に使われているスペースが住宅や公園に転用される。
太陽光発電装置の設置は、2000年から2014年まで年間44%のペースで増加した。世界の総発電量のうち、太陽光発電は1%、風力発電は4%を占める。
AとHが結婚すると、Aは家事のほとんどを担うようになるが、融通がきかず頑固で、その性格が変わることは期待できない。Hは次第に怠惰になり、Aに依存するようになっていく。その結果、Aが関係を支配してHの行動を歪めていく。
ロボットがきちんと機能できる境界を定めた空間であるエンベロープは、住宅やオフィス、街中に浸透し、世界全体をエンベロープ化してきた。それにより、我々の物理的環境が決まり、その環境に適用せざるを得なくなる。
チューリングモデルとは、数学的論理をもとにコンピュータの能力の限界を示すモデル。 -
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デシカチャー師も言っている。「混乱を認識すること自体が、理解の一形態である」と。55
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「自分のヨガの上達は、どれほど身体を曲げられるか、あるいは捻じれるかといったことではなく、妻や子供への接し方で測っている」70
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「ヨガはあたなが自分の人生を生きるためのもので、その逆ではない」88
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「ぼくらが闘う相手は生身の肉体ではなく、エポキシ樹脂、炭素繊維、単分子層、そして自分自身のエゴ、夢、不屈の意志だ」348
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