半村良のレビュー一覧

  • 岬一郎の抵抗 3

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    ネタバレ

    下町人情噺+SF。すごいこと考えるなぁ。 下町に超能力者が突然現れたらどうなるかという思索実験。 それでいて世界観が「妖星伝」と似ているからおかしい。 岬一郎が何を考えているかわからないところが面白くもあり、 共感できずにページが進まないところもあり。

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    2011年09月22日
  • 能登怪異譚

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     いやー,能登に住んどる者(もん)が読んだから(さかいに)余計(よけ)におもしろかった(もっしかったわいねん)。
     このような変な(もっしい)な昔話が(はなっしゃ),もともと能登地方(おらかた)にあったのかどうかは知らない(しらん)けれど,ちょっと(ちょっこり)ゾクゾクとする話でした(やったわ)。

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    2011年05月15日
  • 異邦人

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    選挙違反で潜伏中の主人公が逃れた先の街は地方都市にしては随分と開発が進んでいた。居心地がよさそうなので暫く滞在する事にした主人公に市職員による尾行がついた。生々しい日常から徐々に進行していく超常世界。気がつけばそこは伝奇小説。さすが奇才半村良。表向き閉じられた世界でのサバイバル行がメインだけれど、そこの裏に隠された地球型生命体の持って生まれた不条理に鋭く突っ込みを入れるところはさすが半村さん。「妖星伝」への入り口が垣間見えます。伝奇の世界でのサバイバルから生々しい現実世界へ帰還する幕切れがいいなぁ(^^)

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    2011年08月19日
  • 新装版 戦国自衛隊

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    歴史がお好きな方はおもしろいと思いますよぉ~
    有名なアノ人やコノ人が出てきたり・・・
    映画も見てみたいデス!!

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    2010年11月24日
  • かかし長屋

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     ある種の空気を持つ時代劇が嫌いである。ほんのりとして、一定の空気、というより価値観を押しつけてくるような。それは、たとえば「人情」というようなぬるま湯っぽくって、そこに柚をいれるか山椒を入れるか、みたいな話で。

     すごく、そういう話なんだけど、なんでこんなに引きつけられてしまったんだろう。

     答えはたぶん最終章の、最後の1行にある。自然にあるんじゃなくて、みんなが頑張って維持するからこそ、すてきな世界は維持できるのだなと。

     とってもチャーミングな人情時代劇。よかった。

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    2010年08月06日
  • どぶどろ

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    半村 良氏は自分はSFしか読んだことが無かったのでへえ、時代物も書かれるんだ~と思い購入。読み始めたらとりえず最後まで一気読みでした。面白かったです。

    途中まで短編集かと思ったんですがそのつもりで「どぶどろ」を読み始めたらなかなか終わらない(笑)なるほど、こういう仕掛けだったんだ、とその後気が付きました。

    政治や世の中の暗く薄汚い面を覗き込んでしまった、首を突っ込んでしまった。その汚さに心底嫌気がさすのと同時に自分の無力さをイヤってほど痛感する主人公にはこういう結末しか残っていなかったのだろうか。何事も無かったかのように生きるわけにもいかず。はたして無知のまま生きていた方が幸せだったの

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    2010年03月24日
  • 新装版 戦国自衛隊

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     面白い作品だと思う。自衛隊の師団が戦国
    時代にタイムスリップし、敵勢力と戦っていくと
    いう話はなかなか斬新で、初めて読んだとき
    には、一気に読み終えてしまった。数年前に
    映画化されたので、知っている人も多いと思う
    が、ぜひ原作であるこの本を読んでみてほしい
    。戦国時代の軍を相手に、自衛隊の武器を使って
    戦う描写は、時代劇が好きではない人でも十分
    楽しめる描写。

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    2009年11月13日
  • 獄門首(ごくもんくび)

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    前の作品が「遺作」だったのですが
    これもそうです・・・半村良
    巨星でしたね
    石の血脈・嘘部シリーズ・妖星伝・あまやどりシリーズ

    なつかしい・・・

    この作品はタイトルのようになる?
    主人公「余助」の成長&ピカレスクロマンです
    途中で終了しているのですが・・・それでも面白い!

    残念です ><。。

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    2009年10月07日
  • 石の血脈

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    超人として人間には計り知れない性の快楽を得て性の開放感を楽しんだ後に化石人間となり、数千年後に蘇って不死を得る。
    不死の資格を持つために人間は激しい闘いを繰り広げると言うが・・・
    死は確かに恐ろしいけれど、不死はもっともっと恐ろしい事だと思ってしまうのでした。

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    2009年10月04日
  • 岬一郎の抵抗 3

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    重厚に、濃厚に、詳細に、慎重に、そして急転直下にエンディングを迎える。岬一郎個人の対処から国家論を透かして見るテーマが滲むあたりが圧巻。ともすればギャグなほどに唐突な展開をあっさりな筆致で書き添え、わき道へぶれない。野口のその後を書いて欲しかったと思うのは、それだけのめりこんだからだろう。あくまで本書は「岬一郎」の"抵抗"なのだから。

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    2009年10月04日
  • 講談 碑夜十郎(下)

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    SF時代小説『講談 碑夜十郎』の下編。

    1996年にNHKの金曜時代劇で「天晴れ夜十郎」というタイトルで映像化されたものの原作です。

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    2009年10月04日
  • 講談 碑夜十郎(上)

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    ある夜に女盗賊のお絹はみみずののたくったような文字の彫ってある石碑の前で素っ裸で倒れていた男を拾った。
    碑夜十郎と名付けられたその男は記憶を無くし何も思い出せ無いで有様だが、剣の腕は確かだった。
    果たして男の正体は?

    ――タイムスリップありのSF時代小説もの。

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    2009年10月04日
  • 億単位の男

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    四国の坪内氏の生涯。決してお金儲けの為だけに企業買収を繰り返していたのではない事がよくわかると思います。

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    2009年10月04日
  • 雨やどり

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    SFの時とは、空気感も全く異なる大衆小説。序盤もしかしたらSFになるのでは?と思うところもあったけど、
    戦後復興の夜の新宿での義理人情の連作短編集。

    新宿だって昔は土地安かったんだろうなぁ

    めちゃめちゃ面白いという感じでもないのだけど、設定のわりに生暖かい安心感があった。こういう昭和美化、修辞は心地よい。
    なんだかんだでサラッと読んでしまった。しかも時間が経ったほうが、懐古小説として面白いんではないでしょうか。

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    2025年11月06日
  • かかし長屋

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    最初、「かかし長屋」という題名を見た時は、よくある「貧乏長屋の人情噺」だと思った。まあ、大雑把に言えば、その通りではあるけれど、その中に、「人の本当の幸せとは、何か?」という、現代にも問い続けられているテーマの一つの答えが示されているようで、深いなぁ、と思った。

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    2025年10月29日
  • 江戸群盗伝

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    この作品は、江戸時代を舞台にしているけれど、現代にも通ずる、というより、全ての時代、世界中どこにでも、起こり得る問題を描いている、と思う。それは、「新旧世代の対立」とでも言うか、結局は、古い考え方は淘汰されてしまう、という歴史の現実を描いているように思う。

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    2025年09月30日
  • 石の血脈

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    すっごい創造力!
    お店が真っ赤な理由とか、ドラキュラの選抜理由とか、継承の仕方とか、色々おもしろポイントはあるけど、ドラキュラの死因が熱中症ってオモロー!!
    正直神話とかわからないところもあったが、その辺は斜め読みした。とにかく壮大。

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    2025年06月30日
  • マンガ 続戦国自衛隊1

    購入済み

    これは出版当時の時代に合わせて、戦国自衛隊を描いた訳か
    うーん作風的に厳しく感じるな
    森秀樹先生が更に後年に描き直した同作は異色過ぎて面白かったのだけど

    #シュール #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2024年09月17日
  • 雨やどり

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    半村良といえば「戦国自衛隊」だけど、まずは、1975年直木賞作品。
    半村良といえば、SF。若かりし頃、何作か続けて読んだ記憶。「雨やどり」は、夜の新宿を舞台にした艶っぽい人情小説。
    新宿のバーでバーテンから人脈を築き、店を持った男仙田を主人公とした連作短編8編。
    「おさせ伝説」のみにSFっぽさが仕込まれている。
    「雨やどり」が直木賞受賞。
    決まった女性を作らなかった仙田が、店を持ちマンションを買い、さてこれからという時に 彼のマンションで雨やどりをしていた女とのあれこれ。
    情は深いけど後腐れもない新宿の粋な男の生き方。
    夜の新宿のことは、今も昔も知らないけれど、カラオケなるものが世に出る前の世

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    2024年03月04日
  • 小説 浅草案内

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    半村良さん、初読み。
    浅草の住人たちの日常を描いた、古きよき昭和の臭いのする小説。
    実在のお店などもたくさん登場し、浅草に土地勘がある人にはより楽しめると思う。

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    2024年02月05日