【感想・ネタバレ】岬一郎の抵抗 3のレビュー

あらすじ

国家権力の介入によって、岬一郎を応援していた町内の人々の心が離れはじめた。確固とした信念のもと、日本政府の呼び出しに応じない岬一郎。最後の理解者で元雑誌編集者の野口志郎とともに、彼は孤独に追いつめられてゆく……。「日本SF大賞」受賞の著者渾身の力作大長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

 現代に突如として超能力者が現れたなら、そのたどる道はイエス・キリストの様に殉教者として世界から葬られる。新しい力は旧人類には脅威であり敵でしかない。世界を破滅させる力を持つ岬一郎のラストは、まさにイエス・キリストのオマージュだった。

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2017年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下町人情噺+SF。すごいこと考えるなぁ。 下町に超能力者が突然現れたらどうなるかという思索実験。 それでいて世界観が「妖星伝」と似ているからおかしい。 岬一郎が何を考えているかわからないところが面白くもあり、 共感できずにページが進まないところもあり。

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2011年09月22日

Posted by ブクログ

重厚に、濃厚に、詳細に、慎重に、そして急転直下にエンディングを迎える。岬一郎個人の対処から国家論を透かして見るテーマが滲むあたりが圧巻。ともすればギャグなほどに唐突な展開をあっさりな筆致で書き添え、わき道へぶれない。野口のその後を書いて欲しかったと思うのは、それだけのめりこんだからだろう。あくまで本書は「岬一郎」の"抵抗"なのだから。

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2009年10月04日

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