アトランティス、暗殺集団、赤い酒場、巨石信仰、狼男、吸血鬼、不死の生命……。この本を手に取ったあなたは、これらの言葉からどんな物語を想像するだろうか。失踪した妻を捜し夜の街を歩く建築家・隅田、展示場から消えたアトランティスの壺を追うカメラマン・伊丹。彼らの周囲には、次第に不可解な出来事が起こり始める。一見脈絡のない事象を縦糸に、男女の愛を横糸に紡ぐ、半村良の伝奇ロマン。
Posted by ブクログ 2011年01月17日
イスラムの暗殺教団、アトランティス、巨石信仰、人狼、吸血鬼、永遠の命、サンジェルマン伯爵。
SF・伝奇モノの定番プロットがぎっしり詰まったミステリーの傑作。
どのネタも今では手垢がついた感じだけど、これが1971年に発表されたというのが驚き。
密度の濃いストーリー、骨格のしっかりしたキャラクター。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月11日
1972年星雲賞受賞作品にして日本伝奇小説の記念碑的作品。
私は読書に関しては極端な偏食者なので、今まで読んだことの
なかった半村良。一度は読んでおかなければという思いもあって、
今回存在を知ったこの作品を読んでみた次第。
吸血鬼、狼男、巨石信仰、アトランティス、不死者、ケルビム、と
伝奇的要素を...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月10日
かなーり古い本です。どれぐらい古い本かというと、発刊されたのは私が生まれる前ぐらい古い。
著者の本でメジャーなものとしては……戦国自衛隊とかでしょうか?
この本、ジャンルとしては伝奇物というカテゴリーに入るのだと思います。現代社会に現れた吸血鬼と人狼という伝奇物によくある内容。そこに世界各地の様々...続きを読む