上念司のレビュー一覧

  • 「日本経済ダメ論」のウソ

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    話の内容を完全に理解し、100%なるほど、と思うには今の自分の知識では至らなかった。

    しかし、そのまま報道されている事、世間で一般的に騒がれている事に最近違和感を覚え始めている。真実を知り、しっかりとした自分の意見を持って生活していくためのよいキッカケ作りにこの本はなった。

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    2012年01月29日
  • 「日本経済ダメ論」のウソ

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    とてもシンプルに日本経済の現状を看破している。

    要約すると、
    ・日本は借金大国と言われているが事実ではない。
    ・300兆円の借金があることだけを取り上げられているが 
     550兆円の債権を持っているので純資産は250兆円。
     これは世界一の債権国である。
    ・しかも借金の95%は日本国内からのもので、
     そのほぼすべてが円建てである。
     歴史上、自国通貨の債権で破綻した国はない。
    ・日本は経常黒字で、国内には借り手のいない資金が
     大量に余っている状態である。
     ギリシアとはまったく状況が違う。
    ・増税はインフレ時に投資や消費を抑制するために行うもの。
     デフレ時に行うメリットはない。政府が増

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    2012年01月10日
  • デフレと円高の何が「悪」か

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    ・デフレ
    →モノの需要が減りお金の需要が増えること。

    ・デフレの定義
    →物価下落が2年以上継続している状態。


    ・通貨供給を唯一行わなかった日本。
    リーマンショック以降、アメリカ・イギリスは3倍、ヨーロッパは2倍のお金を供給。「放置すると日本みたいになるぞ」と日本の失敗に学んでいる。
    お金の量の差が為替レートに反映し、日本以外の国は通貨安になり円高のデメリットをもろに受けている。

    ・デフレは中国のせいか。
    アメリカや韓国の方が日本よりも中国への貿易依存度が高いにもかかわらずデフレになったとは聞かない。中国からの輸入額の増減とインフレ率は相関性はない。
    自国の金融政策の失敗を他国になすりつ

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    2011年07月03日
  • デフレと円高の何が「悪」か

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    ネタバレ

     「デフレは物の値段が安くなるからチャンス」、「円高は円が強い証拠。国益だ」といった経済常識の嘘をわかりやすく暴く本。

     例によって学んだこと、確認したことをいくつか挙げると、

    ・インフレ=悪、デフレ=善、と考える人は、インフレやデフレで物価だけでなく、給料も上下するという認識が抜け落ちている。

    ・円高の原因は、円が強いからではなく、通貨供給量(発行量)が少ないため。

    ・「デフレは中国のせい」というのもデタラメ。日本より中国からの輸出入に頼っているアメリカや韓国ではすでにインフレ傾向にあるのに、日本だけデフレから脱却できていないのが何よりの証拠。

    ・「国債総額(借金)は約864兆円で

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    2011年06月06日
  • 「日本ダメ論」のウソ

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    現在の巨大メディアの報道内容は、どれも横並びであり、特に政治・社会の報道に関しては真に世論や真実を反映しているとは考えづらい。
    本書で熱く語られている「一人ディベート」力を磨く必要が、国民一人ひとりに求められていると感じた。
    うそも100回いえば本当になってしまう、とはよく言われることだが、本書の末尾の一文は、なるほど、と感じさせられた。

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    2011年05月01日
  • 「日銀貴族」が国を滅ぼす

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    日銀批判の本。
    あまりにも日銀への毒舌っぷりに筆者の主張が弱まってる感がある。
    ようは、金融緩和して物価を上げることで、失業率低下(フィリップス曲線)になり皆ハッピー。

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    2011年01月14日
  • デフレと円高の何が「悪」か

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     上念氏の著作。少しデフレ脱却の方法に楽観的過ぎると思う。
     
     量的緩和とインフレ目標を政府と日銀が併用しなければデフレの脱却は困難なのは理解できる。しかし、量的緩和には、ベースマネーの増加は期待できても、その積み上がった資金が民間経済に流れることは、経済的な活況がない限り異常に困難で、「資金需要」が生まれ難い。そこでインフレ目標の解除の時期を「時間軸」としてある程度の期間を設定するべきなのである。

     量的緩和や信用緩和だけでは、ベースマネー銀行に積み上げられた中央銀行へ預ける預金量の拡大はあっても、マネーサプライが拡大する二までは時間がかかる。財政出動がともななわなければ、所得の拡大がな

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    2010年11月04日
  • デフレと円高の何が「悪」か

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    デフレ・円高のなにが悪影響で、今、この日本の不況について、問題提起と捉え方についてとても分かりやすく書かれた本。
    今何が起きているのか、過去はどうだったのか、シンプルに整理したときにどういう事実が見えてくるのかが徐々に明らかになっていく内容で、とても腹落ちしやすく理解しやすかった。
    難しい用語はなく、過去、学校の授業で習ったような用語が多く、それでも正しい理解にそろえるために解説もしてくれるので、自分の学生時代の学びがまさに生の情報として身に付く感じもする。
    また、たとえ話も分かりやすく状況を身近に想像しやすい。
    メディアや政治家の表現を鵜呑みにする事なく、多くの因果関係や利害関係を理解して自

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    2010年10月06日
  • 「日銀貴族」が国を滅ぼす

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    上念さんの本の図らずも2冊目です。要点は前に読んだものと大差ないですが、日銀貴族が生まれた歴史、日銀のトラウマ等々の話は、例え話もたくさん交えていて(ハルマゲドン、藁人形、デフレファイター等々・・・)面白かったです。御用学者の話は驚きでした。

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    2010年09月11日
  • 「日銀貴族」が国を滅ぼす

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    上念氏の日銀のデフレ放置批判。白川総裁など就任当初から評価などしていなかったが、いよいよの引き締め屋の正体を露呈させてきていて気持ちが悪い限りである。上念氏の批判内容は、日銀はデフレをターゲットとしている政策を行っているという点がある。
     読者に金融政策によって、日ごろの今以上に楽にはなるのだということを金融緩和に批判的な人にも理解でき、説得するために書かれ本。
     短時間でさらりと読める。
     経済格差、円高、デフレ、変動相場制と固定相場制、アルゼンチンの通貨危機、成長率と金融商品への投資などに関心があれば、読んでみて損はないと思う。

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    2010年10月12日
  • デフレと円高の何が「悪」か

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    日本はずっとデフレである!

    CPI(消費者物価指数)
    基準年から離れれば離れるほど誤差が生じてくる。
    CPIは高めに表示されてしまう。その原因は「代替バイアス・品質調整バイアス」
    0.9%ほど高めに表示されてしまっている(by日銀工員)
    +1.8%という研究結果も…(Christian Broda&David E. Weinstein2004. Defining Price Stability in Japan): A View from America)

    日本の消費者物価指数
    総合指数(通称:CPI)
    生鮮食品を除く総合指数(通称:コアCPI)
    食料(酒類を除く)およびエネルギー

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    2010年06月18日
  • 経済で読み解く日本史 明治時代

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    まさに「教科書では教えない」の帯に相応しい、経済から見た当時の世相。維新以降、政治的にロシアの南下を防がなくてはいけない、としつつもそれだけの軍備調達に明治国家がどれだけ苦労していたか。高橋是清蔵相の苦心も偲ばれる。

    そして、薄氷の日露戦勝利も賠償金も領土も獲得できず。

    大手新聞社が売上増大のために、当時の国家が置かれた客観的な事実を隠し、国民の不安を煽り続ける。これがどこに向かうのか。歴史は教科書で学んだとおりだろうけど、経済で読み解く、続編も読んでみたい。

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    2025年11月15日
  • 経済で読み解く日本史 平成時代

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    平成の経済史をざっくり知りたい人にはお勧め。
    ただ、表現に首をかしげたくなるようなところが個人的にはいくつかあった。
    ゴシップ紙を読むような気持ちで読めば、面白いかも。

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    2025年05月13日
  • 保守の本懐

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    内容が自分には少し難しく、詳細までは理解できなかったが、何となく保守思想の敵の変遷を中心に明治維新あたりからの歴史が紹介される。人は苦しくなったら過激思想に傾倒きてしまう、、、改めて国の経済対策って大事だと思った。後はあとがき。天皇を大切にし、お天道様に恥じない生き方をするのが、日本人。肝に銘じます。

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    2025年04月08日
  • 経済で読み解く日本史 室町・戦国時代

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    まぁ、難しかった。
    当たり前ですが、いろいろな登場人物や寺などの単語が出てきて常にこんがらがりながうら読んでいました。
    それでもわかる部分もあったので読んでいて楽しかったです。
    最初の方は経済が濃く絡んできてとても面白かったです。
    最後の方はどちらかというと宗教関連が多かった気がします。
    歴史のだいたいの流れが理解できているかたにはおすすめですが私のような歴史入門者にはあまりおすすめできません。

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    2025年02月08日
  • 経済で読み解く 織田信長 ~「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する~

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    中世経済をマネタリーベースの観点から分析するなど、着眼点は非常に面白かったものの、途中経済の話ではなく政治や個別の歴史上の人物の話に終始したりなど、一貫性が見られず、残念だった。

    この本にある参考図書を読みつつ、中世経済についてもう少し理解を深めたい気持ち

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    2024年11月28日
  • あなたの給料が上がらない不都合な理由

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    ネタバレ

    職業選択は投資に近い
    給料は権利ではない
    民主主義は時間的コストがかかるシステム
    政府や日銀を信用してはいけない
    経済的に困窮した人は、過激思想に走る
    無責任野党に力を与えている団塊世代
    わざわざ売りに来る儲け話は負債

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    2024年08月26日
  • 経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済

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    アベノミクスを肯定していたのは、いただけないが、本書に書いてあった国のダメな経済政策や経団連の無能さはその通りで、いまだに消費増税を訴える自民党は早く消えるべきだと思う。外貨準備金や対外純資産について、財務省はいつも触れない。

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    2024年08月06日
  • 経済学で読み解く正しい投資、アブない投資

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    もっと具体的な株とかNISAの話になるのかと思ってたけど、経済学と地政学の話が大半だった。
    株の話は「三菱UFJ-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)買っとけ、完!」って感じだった。たしかにお値段2万円はお買い得感あるわ。オルカンは25000円と少しハードル高く感じるし。
    これは作者主催の八重洲イブニングラボに入会するしかないのか?

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    2024年06月10日
  • 誰も書けなかった日本の経済損失

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    単純に金額は鵜呑みにできないが、まぁこういった視点の分析をしている結果は結果でざっと眺めてみるのも面白いかな。

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    2024年06月06日