上念司のレビュー一覧

  • 経済で読み解く日本史 江戸時代

    Posted by ブクログ

    なかなかの良書。
    イデオロギーがかったところは玉に瑕。
    幕末の金貨流出に対して、幕閣の対策を用意していたとは知らなかった。

    0
    2022年06月29日
  • 経済で読み解く日本史 明治時代

    Posted by ブクログ

    シリーズ4作目。日清戦争から日露戦争に至るまでの経緯と、どのように戦費を調達したのか、について丁寧に記述した1冊になっていますね。世論によって国策が変わり、国が思いもしない方向に流れていくというのは、どの時代も同じだというのを感じてしまい、軽い絶望感みたいな感覚を抱いてしまいました。

    また、経済的困窮が人々をあらぬ方向に向かわせるというのは確かにその通りで、如何にして国全体を富ませていくのか、について真剣に考えた方が良いとも感じました。

    0
    2022年06月07日
  • あなたの給料が上がらない不都合な理由

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    給料が上がらないのは首を切られないという保険料を払っているから、というのにはなるほどと思った。
    給料爆上げは見込めないが終身雇用という最強のアイテムを保持するのか、リスクを取って転職して大きなリターンを得るのか、自分のライフプラン次第なのでしっかり設計する必要があると改めて考えさせられた。

    0
    2022年05月04日
  • あなたの給料が上がらない不都合な理由

    Posted by ブクログ

    ・最初は「給料上げたきゃリスクをとって起業しろ」みたいな感じだったので、そういう話かと思っていたら、最後でそうではないことが分かった。ビジネス本にしては結論が最後にくる珍しい構成。
    ・第三章の「大マスコミが煽る“平均賃金の嘘”に騙されるな!」は勉強になった。
    ・全体的に文章がラフすぎて読んでて気になってしまった。

    0
    2022年05月01日
  • デフレと円高の何が「悪」か

    Posted by ブクログ

    デフレ・インフレ・円高・円安についてわかりやすく書いていた本。
    どうすれば日本経済が良くなるのか?をリフレ派の意見として著されていた。

    0
    2022年03月17日
  • デフレと円高の何が「悪」か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     10年ほど前に出版された上念さんの本。デフレ脱却には金融緩和すべしという超基本的なことをおさらいできた本であった。また、産業政策の効果というものについてあまり分かっていなかったが、マクロで見るとたいして効果ないんだなと分かった。
     経済記事なんか読むと、日本の経済を立て直すには、上述した産業政策や構造改革をどうすれば云々とダラダラ書いているものが多いが、まずお金を刷れってなんで言わないのかと思う。

    0
    2022年01月08日
  • 経済で読み解く日本史 平成時代

    Posted by ブクログ

    平成時代の経済を概観できる本。わたしはバブル崩壊の真っ只中に生まれたので、バブル期の狂乱以外は経験してきたので、非常に面白かった。郵政民営化、消費税増税、リーマンショック、東北大震災の復興増税、民主党政権のグダグダぶり、など様々な政治的・経済的なターニングポイントがあったが、学生時代の当時はそこまでそれぞれのイベントの背景や出来事を理解していなかった。そのため、本書で体系的に平成史を概観でき、理解が深まった。

    面白かったのは以下の点

    ①バブルはフリーアルバイターがいた
    空前の好景気で有効求人倍率は右肩上がりだったので、高卒でアルバイトもしくはフリーターになる人も給与水準が高かった。これが後

    0
    2021年12月25日
  • 経済で読み解く日本史 安土桃山時代

    Posted by ブクログ

    お金と物があれば経済理論をはてはめて、そのときの人がどのような生活を送っているのかわかるのが面白かったです。
    また、シリーズを読んでいきたい。

    0
    2021年12月04日
  • 経済で読み解く日本史 室町・戦国時代

    Posted by ブクログ

    学校の日本史で宗教の名前を教わった意味がやっとわかったような気がしました。宗教が経済にどのような影響を及ぼしているかを学べて面白かったです。

    0
    2021年11月25日
  • 不安を煽りたい人たち

    Posted by ブクログ

    国際政治学者の篠田英朗氏と経済評論家の上念司氏の対談本。
    コロナの不安だけを煽るマスコミを尻目に「日本モデル」を冷静に評価する。日本のマスコミは政府の成果は無視し、至らないところだけを批判する。コロナだけではなく、安倍政権批判や憲法9条問題にも通じる。
    篠田氏の「国権の発動たる戦争」と国際秩序を守るための「制裁としての武力行使」は違うという理論は、伝統的な東大憲法学を超えて憲法改定しなくても、自衛権も集団的自衛権も合憲と解釈できるというのは目から鱗。憲法9条改正議論はマスコミの大ネガティブキャンペーンになるに決まっているので、憲法改正の議論と合わせ、是非この解釈もメジャーになってほしい。 

    0
    2021年09月28日
  • 経済で読み解く日本史 平成時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平成の不況も政治の問題だった。当たり前と言えば当たり前のことだが、政治は我々の生活を左右するのだ。著者のようにしっかりとかつ分かりやすく経済政策を訴えることができる政治家が少なすぎることが残念でならないのだが、選挙を通じて私達の声を上げていくことは、やはり大切なことなのだ。
    コロナの大変な時代を迎えている。終息したとしても、元の世界には戻らないだろう。著者の言う通り、困窮した庶民は破壊的な選択をするならば、想像もつかないことが起こるかもしれない。大切なことは、自分自身で考え正しい情報を得、正しい行動をすることだ。

    0
    2021年07月21日
  • 経済で読み解く日本史 室町・戦国時代

    Posted by ブクログ

    経済の視点から日本史を見ると、当時の各勢力の考えがわかって面白かったです!

    歴史上の出来事の「意図」をもっと教えるべきという考え方にも共感できました。

    0
    2021年07月09日
  • 不安を煽りたい人たち

    Posted by ブクログ

    現行憲法の特に9条を国際法との整合性を切り口に解読する篠田の論理的な解釈は、伝統的憲法学者による情緒的、哲学的な説明よりもはるかにわかりやすく、納得的だ。
    今や一部の(重鎮の)憲法学者も篠田の解釈に近づいているらしい。

    コロナ状況は本来専門外のはずだが、客観的データに基づく著者たちの分析は、一部感染症専門家たちのものよりよほど説得力がある。

    権威に胡坐をかく「専門家」と視聴率を稼ぐために安易にそれに乗って扇動するマスコミは存在価値がないばかりか、社会の害毒ですらある。

    0
    2021年07月08日
  • 経済で読み解く 明治維新 ~江戸の発展と維新成功の謎を「経済の掟」で解明する~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    妻に勧められてダラダラと読み始めた本。
    でも、面白かった。
    以下印象に残ったこと。

    ・徳川家は400万石しかないのに、3000万石の日本全体を統治しなければならなかった(各大名から税を徴収していない)。

    ・江戸幕府の敗因は「米本位制」だったこと。米を年貢として徴収し、それを売却して現金を得る。そのため、米が他の商品よりも値下がりしていれば損をする。実際にそうなって日本全国の大名は貧乏になり、商人は金持ちになった。

    幕府はこんな少し考えれば分かりそうなことを260年も改善しなかったから滅びた。なぜできなかったか? 将軍をはじめ、トップの頭が固かったから。

    声が大きいだけで実力がない人材が

    0
    2021年06月25日
  • もう銀行はいらない

    Posted by ブクログ

    銀行はなんで不要になってしまったのか?彼らのビジネスモデルとは?コアスキルであるはずの審査能力とは。若干私怨混じりとも感じるけど、説得力はある!

    0
    2021年05月31日
  • 誰も教えてくれなかった金持ちになるための濃ゆい理論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本から学んだこと
    ・金持ちの条件は一年働かずに暮らせること
    ・収入源は3本の柱で。投資においても分割通い
    ・買い方はドルコスト平均法(市場の値段にかかわらず一定の金額を買い続けること)
    ・メディアの嘘に騙されないために、簿記の知識は持っておいたほうが良い

    0
    2021年05月08日
  • 不安を煽りたい人たち

    Posted by ブクログ

    篠田先生の憲法学の本を読んで感動した上念さんが仕掛けた対談本という感じなのかな。

    タイトルそのまま。

    武漢コロナと、憲法改正問題と、財務省への批判。

    リスクコミュニケーションのコントロールと、クレーマーの利権。
    憲法改正問題は、篠田先生の一連の本の方がもちろん詳しいが、十分にエッセンスは伝わるし、東大長谷部教授の最近の変節も知った。

    医学会にも、東大閥VS的な問題があるんだ。

    上念さん、虎八干されたのが返す返すも残念。

    0
    2021年03月14日
  • れいわ民間防衛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     この度の米大統領選で、「何がチャイナなど共産主義国家を喜ばすのか」というのを冷静に戦略的に考えるようになった。バイデンは親中だから終わりだなどと感情的に叫んでいても無意味であり、むしろチャイナを喜ばすことになると分かった。
     この本に書いてある大抵のことは普段から上念さんや江崎さんの話を聴いているので知っていた。だが、最終章にあった「伝統の大切さ」ということについては、民間防衛の観点から認識をアップデートできた。

    0
    2021年01月30日
  • 日本を滅ぼす岩盤規制 文庫版

    Posted by ブクログ

    既得権益の維持により、どう国民へしわ寄せが来るのかを上念司ならでは切り口で解説している。既得権益にしがみつくものは国の成長を考えず、今あるものから吸い上げる事しか考えていない事がよくわかった。

    0
    2021年01月05日
  • 歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い~「まさか」というシナリオ~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     「設計主義」という考え方に初めて触れた。
     著者の設計主義に対する懐疑的立場に極めて納得でき、今まで、なぜ とある(設計主義的)考え方に対し、反感を抱かずにはいられなかったのか 見事に説明してもらえた気分。

     自分の気持ちを他人が論理を用いて説得的に解説できることってあるんだ、、、と感慨深かった。

    0
    2021年01月02日