高橋洋一のレビュー一覧
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政府の持っている資産の利益の出る範囲で借金をしているだけであり、全くリスクのある国債発行は行っていない
そもそも国債は政府が発行するもの。政府が発行した国債は、民間か日本銀行が所有する。
現状の国債総額は1000兆円で、500兆円は日銀が所有している。日本銀行が得た利益は全て日本政府に収める決まりになっているため、実質的に政府が払う必要がある借金は500兆円ほど。日本政府は対外純資産を600兆円ほど所有しており、その利息で日本銀行以外に支払う必要がある500兆円の利息は相殺される。
→つまり現状では、政府の持っている資産の利益の出る範囲で借金をしているだけであり、全くリスクのある国債発行は行っ -
Posted by ブクログ
おすすめされた一冊。年金は国の福祉ではなく国が保証している「長生きのリスクに対する保険」である事。なるほど。そういう視点で言えば「損得」を考える視点は持たなくなりそう。「年金が危ない」と煽ることで得をする人々がいるって言うのもわからないわけではない。その人たちも企業利益と言う目的があるのだろうから。若い方にも是非読んでほしいですね。しかし、年金が破綻しない前提として、経済が成長して所得が増えることってあった。人口減少も所得増でカバーできるとあるが、これが書かれてから5年。一向に上向かない経済と所得。この問題からやっぱり不安になるのかも。別の本も読んでみようって気になります。
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Posted by ブクログ
「ヘッドピンを倒せば問題の7〜8割は解決できる」
マーフィーの法則やパレート分析やいろいろありますが核となる課題は全体の20%程度でその20%をやっつけたら課題の80%が解決すると言うものです。
核となる戦略的アジェンダ(課題)を探すのがリーダーの重要な役割なんでしょうね。
いまウチの仕事で何が核になってるかは僕が1番良く知ってると思います。
もう少し深く考えて課題探索をしたいと思います。
社会保障の問題を解決するヘッドピンは「歳入庁」
歳入庁構想はマイナンバー制度導入で一気に加速すると思います。
クロヨンやトーゴーサンが無くなれば収入増になりますし行政改革にもなります。
また給付付き税額控 -
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橋下大阪市長の頃の本ですね
今読み返してみてもヤミ専改革とか厚遇問題とか公務員改革が大きく進んだ時期やったと思います。
今思い返してみても必要やった改革やなと思います。
他にも沢山のしがらみが断ち切れた時期でした。
まあその前の前の関市長の頃に進んだものをさらに進めたイメージやと僕は思ってます。
給料減らされたからみんな恨んでると思われてるかもしれませんが少なくない職員が支持していたと思います。
本書にもあるようにベーシックインカム(給付付き税額控除)が生保の不正受給対策と一緒に挙げられてます。
個人的には一緒には語れない問題かと思いますがどちらも必要な施策と感じてます。
住民投票は否決さ -
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私は来期から地方の新聞記者として働きます。22卒の学生です。ド文系です。
おそらくマスゴミと言われながら働くのでしょう。
でも、私はゴミと呼ばれるには理由があると思います。なぜ、高橋洋一はYoutubeでマスゴミだったり、鳩に餌をやるだったり、バカにするのでしょうか。と思い、本人の考え方を知るために読んでみました。
きっと社内で言っても受け入れてもらえないんだろうですけれど、数学はやはり客観的な判断ツールとして優れていると思いました。そして、高橋洋一が当時のコロナのことをさざ波といった理由もわかる気がします。
ただ、コロナ患者はいない方がいい。それは誰だって思うことなんだろうなと思います。 -
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ミクロで起こっていることをマクロに適用しようとすると、ズレが生じることは、科学の世界でもありますが、経済でも(ちゃんとした理論を使えばそれも科学の1分野ですが)そうで、個人が家計において「借金は悪」とする感覚をそのまま持ち出し、「国際は悪」として「日本は借金まみれ」と嘆くことは、間違いであると言えます。本書は「リフレ派」として知られる高橋洋一氏が日銀とは何か、の基礎から説明し、過去に行われてきた日銀の行動をマクロ経済学の観点から一刀両断し、その理由となっている財務省の理論を否定するための学術的なキーワード(NAILU, フィリップス曲線、フィッシャー効果など…)を教えてくれる本です。
タイトル -
Posted by ブクログ
「さざ波」発言で一躍有名になった人くらいの認識でしたが、プロフィールには〝「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」などの政策を提案〟とあります。なかなか面白そうなので、読んでみることにしました。
残念ながら私は経済のことは全く素人です。ですので、この人の主張が正しいのかどうかはわかりません。でも、とても面白く読むことができます。いや逆に、素人の方が気軽に読めるのかも知れません。
ただ、物言いは穏やかではありませんね。例えば、p.199「しかし、頭の出来というものは、そう簡単には変わるものではない。こう聞いて頭にくる人もいるだろうが、天才は生まれながらに天才だろうし、 -
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141ページ
「マスコミの脳は小鳥の脳だから、それに見合う情報だけを与えておけばいい」
これが財務官僚の認識である。
マスコミが不勉強で自ら真実を探究しようとしないため、財務省が自分たちに都合の良い情報を、都合の良いタイミングで流したことに乗っかっている。
それがマスコミの真実。
筆者は上記の理由から、新聞は読んでいないそうです。
筆者の大蔵官僚だった経験から、表に出ない内情が書かれており、そこを知ると、世の中に溢れている情報が全て正しいわけではないことがわかる。
この本の最終章に「読者がこれからすべきこと」とまとめてあるが、「考える力」が問われると冒頭にあります。
この本は経済の勉強 -
Posted by ブクログ
これはおもしろかった。仕事でいきなりMETIにきてしまい、官僚たちが財務省への予算要求説明に四苦八苦しているのを見ているが、こういう背景があったのかと知った。(財務省のほうが格上)
客観的に、財務省がどうなっているのか、国家財政がどうなっているか、モリカケ問題をどうみるか、学ぶことができる。
この人自身は、法案を作れる人として自らを世に(野党に?)売り出そうとしているようで、身の振り方が堅実だなと。(現政権をたたくだけでないところが現実的!?)
【官僚】
・作文が得意
・忙しいので面倒なことを嫌う
・縄張り意識が強い(省内、課同士でもも)
・省益第一主義
・財務省は、加えて「財政再建至上