高橋洋一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ■感想:
コロナを機に、日本の弱点が顕在化した。
一方でコロナ危機は未来への変革を加速している。(必要は発明の母。オンライン診療や遠隔教育が解禁。)
今までの政策決定の裏側、天下り先を死守する動きなど、腐った政治の世界を垣間見る。
テンポよく対談が進み、読みやすい。
■メモ:
・アメリカだと学者が政府の中枢ポストに政治任用で入ってきて、政府外に戻ることが普通にある。そうすることで政策決定と学問の世界にまたがった経験、知見を蓄積するサイクルがある。
・日本のコロナ対応は緊急事態への対応ではなく、常に平時と同じだった(官僚主導)。官僚主導(ボトムアップ)は平時では機能するが、緊急事態が起 -
Posted by ブクログ
この本の筆者である高橋洋一氏の本は何冊か読んだことがありますが、多くの人が心配している日本国(日本政府ではない)の破綻について、バランスシート・連結決算の考え方で数値付きで説明して問題ない、と言っているので興味を持って読んだのを覚えています。
・政府の連結子会社である日銀が保有する国債は、政府の資産としてカウントできる、つまり日銀保有の国債462兆円は国の資産となるので、日銀も含めた連結ベースでは、負債と資産の差はわずか21兆円であり、財政再建は完全に完了していることになる(p161)
この本でもその説明がなされています、彼曰く、日本の財政再建はすでに終わっている、それをIMFのレポートで -
ネタバレ 購入済み
税金を無駄にしないために
一部ご紹介します。
・国会を1日空転させると税金3億円が無駄になる。国会議員の「質問通告の遅れ」は3750万円の無駄になる。この損失を無くすには、国会質問項目を事前公表にすればいい。これが実現すれば、くだらない質問は事前にバレて炎上するため、不勉強な一部議員の低レベルな質問で、国会の議論がかき乱される時間も減る。
・年金を全額「物価連動国債」で運用すれば、GPIFの運営費に年間数百億円も使わなくて済む。
・公金助成の対象になれば、納税者への説明責任が生じる。考えなければならないのは、「納税者が納得するかどうか」「公金で助成しなければならない理由がどの程度あるのか」だ。
・復興対策の財源 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「消費税が社会保障に使われるから、増税を我慢している」と考える国民は少なくないと思います。
第4章までは、そのような流れにメスを入れる内容でした。
消費税を社会保障の目的税とするのは税理論からしておかしいという主張です。
公的年金の位置づけを「福祉」と考えてはいけない。
公的年金は、保険である。
そもそも、賦課方式なので積み立てではないから、「積立不足」というのはおかしい。
そして、歳入庁の構想。
ここまでは、高橋先生のご著書で何度か書かれています。
本書のキモは第5章。
国のバランスシートを考えたとき、日銀を連結対象とし、そうすれば既に財政再建済みだという説明です。
日銀(資産)と政府