あらすじ
「国民のために働く内閣」「コロナの収束と経済の立て直しに全力で取り組む」内閣発足後、こう強調した第99代首相・菅義偉氏。同時に、規制改革、地方経済活性化、行政のデジタル化、不妊治療への保険適用などに向けてアクセルを踏んだ。スガノミクスは日本経済と日本国民を救えるのか!?菅義偉を最もよく知る男・内閣官房参与髙橋洋一と 日本を代表するリフレ派論客・経世済民政策研究会顧問田中秀臣が スガノミクスについて激論!第一章「アベノミクス」から「スガノミクス」へ第二章 日本のコロナ経済対策はうまくいった!第三章 「MMT」なるものは、いかにデタラメか第四章 コロナで苦しむ人たちをいかに経済で救うか第五章 スガノミクスが力を入れる「構造改革」アベノミクスを発展させれば個人・家計へのメリットも大きくなり日本経済は甦る!
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Posted by ブクログ
どうすれば再び日本経済が成長するか知りたくて読書。
経済学科卒なのに経済が不勉強なので常に学び続けないと…。と反省から述べるが、1日本国民として1消費者として1経営者として、なぜ日本は30年以上も経済成長できないのか。
著者たちのような建設的な研究者がたくさんいるにもかかわらず。
そもそも市場経済とは、戦争とか自然災害とかで国土が荒廃しない限り、無策であっても右肩上がりで成長してくものとされる。
日本が30年も成長なしの横ばいなのは、経済や政治ではないまったく異なる抜本的な要因があるのではないかと勘ぐってしまう。
日本で経済が成長しているという体験はなかったが、それを生活拠点としていた中国で経験してしまったくらいだ。
MMTは勉強になった。
この章で名指しで糾弾されていた大学院の教授は、学者の前に人として問題があると思っているので読んでて爽快だった。
髙橋洋一氏は、金融政策とは雇用であると主張している。国家経済の成長を左右するマクロ経済とは、金融政策と財政政策のみだとシンプルに断言する。
それにしてもマクロ経済をまったく理解していない政治家が多いことは問題だ。
目先の選挙に勝つことを考えたらミクロに走るのはわかるけど、それでは、毎月、毎年のバランスシートへ目を配り、資金繰りがショートしないように経営するのでミクロになりがちな経営者と同じだ。
マクロ経済学の知識を広く増やすためにも勉強を積み重ねていきたい。
読書時間:約1時間5分