【感想・ネタバレ】99%の日本人がわかっていない新・国債の真実のレビュー

あらすじ

『国債の発行=悪』は無知の極み!
国債から見えてくる日本経済の「本当の実力」を教えよう
国債暴落、財政破綻・・・・『情報操作』に踊らされるな!

その思い込みが危ない!!世にはびこる国債のエセ知識。
「財政破綻論」「国債暴落論」は、いもしないオバケを疑似体験して、
ワーキャー騒ぐようなものである!

中国の急台頭、新型コロナ禍など、日本経済の環境は激変し、
先行きが極めて不透明になっている中、再び国債への注目度が高まっています。
豊富な資料を基に国債のこれからを解説します。

・国債は国の借金。
だから、少なければ少ない方がいい。

・国債は、発行されればされるほど、
国民の負担が増える。

・国はできるだけ「節約」して、
予算を減らすべき。

この中に、一つでも「そのとおりだ」と思うものがあっただろうか。
もしあったならば、あなたは「一国の経済」というものを、
間違って理解している

●●国債の「基本のキ」から徹底解説●●



■目次

1章 まず「これ」を知らなくては始まらない
そもそも「国債」って何だろう?
企業は金を借りて運営する、国も同じ
政府は予算を立て、「足りない額の国債」を発行する
ほか

2章 世にはびこる国債のエセ知識
その思い込みが危ない
何の知識もなく語っている人が多すぎる
「倹約をよしとする」と「借金は悪」となる
ほか

3章 国債から見えてくる日本経済「本当の姿」
「バカな経済論」に惑わされないために
なぜ財務省は「財政破綻する」と騒いでいるのか?
財務省ロジックに乗っかる人々もいる
ほか

4章 知っているようで知らない「国債」と「税」の話
結局、何をどうすれば経済は上向くのか
経済を「道徳」で考えると、大きく見誤る
政府がお金を使うということは、国内にお金を巡らせること
ほか

5章 「国債」がわかれば、「投資」もわかる
銀行に預けるくらいなら国債を買え
国債は金融商品の「プレーンバニラ」
低金利下では、国債が最強の金融商品
ほか

■著者高橋洋一(タカハシヨウイチ)
1955年東京都生まれ。
都立小石川高校(現・都立小石川中等教育学校)を経て、東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。
1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、
内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)等を歴任。
小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など
数々の政策提案・実現をしてきた。また、戦後の日本で経済の最重要問題といえる、
バブル崩壊後の「不良債権処理」の陣頭指揮をとった。
2008年退官。その後内閣官房参与などもつとめ、現在、嘉悦大学ビジネス創造学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。
ユーチューバーとしても活躍する。第17回山本七平賞を受賞した『さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社)など、
ベスト・ロングセラー多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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Posted by ブクログ

財務省で活躍されていた筆者ならではの説得力があります。
日本財政は安泰で、財政の心配をする必要は全くないことが、よくわかりました。
財務省(と財務省のばら撒く餌に食いつくメディア)の利己的で恣意的な増税論の話も面白かったです。
一人でも多くの日本国民が読むべき一冊。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

著者の職歴から考察されるファクトに基づいた国債の考え方が大変勉強になった。
また財務省が税収を増やす魂胆が天下り先への恩を売ることであることが衝撃だった。

1
2022年03月05日

Posted by ブクログ

・高度なことを分かりやすく書いている。
・統合政府BSからもCDSからも日本国債はの破綻の可能性は低い。格付機関がなぜ格下げしてきたのかの説明が欲しい。
・国債は金融商品のプレーンバニラ。
・投信ファンドマネジャーはAIに取って代わられる。
・インデックスファンドへの言及がないが、インデックスファンドをどう評価しているのだろう?

0
2025年07月31日

Posted by ブクログ

知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす。その通りです。政府はどうも経済理論をわかっていない。

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2024年12月24日

Posted by ブクログ

経済の動向を理解するには、国債というものの理解が必須だろうと考え読んだ

政府、日銀、民間銀行の3つの組織とそれぞれの間での国債の取引がわかりやすく整理されており、何のために誰が国債を売買しているか、ざっくり理解できた。また、国債発行による借金増加の是非について、政府と日銀の連結BSで見ると問題ないというらしいが、本書を読んだ上での自分としての考えは固まらず、本書のことが完全に正しいかとどうかというのが判断できるほど理解ができていない。

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2024年07月26日

Posted by ブクログ

国債って何?の疑問を分かりやすく
解説してくれています。
サクっと読めました。
高橋氏のテレビ番組、YouTube、Twitterなど
チェックしているので
聞いたことある話ではあったので
すんなり頭に入ってきました。
財務省が言うことが正しいのか
高橋氏が正しいのか
一度読んで考えてみることを
勧めします。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

国債=国の借金、という認識しかなかった私にとって、本書は大きな学びとなりました。

国債が未来への投資、事業投資としての役割を持つことを理解できました。

また、外国債の為替リスクというデメリットにも触れられており、自分としては個人向け国債(変動10年満期)をまず購入してみようと結論づけました。

全体的に読みやすく、知識がすっと頭に入るおすすめの一冊です。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

流石に我々マーケット参加者にとっては常識的な話がほとんどではあるが、高橋さんの統合バランスシートの話は、何年かに一度は確認しておきたい。

こういう人が、財務大臣や日銀総裁になってくれると良いんだけど、、、

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

コロナ感染者が減少してきて緊急事態宣言も解除となりました、あまりもの急激な感染者数の減少で少し戸惑い気味でもありますが、日常生活を取り戻しつつあると感じています。昨年から今年にかけて政府は様々な給付・融資を行なってきていますが、それを行うことに異議を唱えませんが、そのお金はどこから調達するのだろうと思うと、やはり国債ですよね。そしてこの国債発行の増え方が私から見ると以上な増え方をしていて、果たして将来大丈夫だろうかと心配していました。

そんな折に、一貫して「現状での国債保有により財政破綻は起きない」と説明されてきた本書の筆者である高橋氏により出された最新本(2021.10現在)です。この本においても今までと同様の結論であり安心しました。そうであれば売上減少に苦しんでいる人達は上手に補助金や融資を活用して、このコロナ禍を乗り切って欲しいという思いを強くしました。

冒頭に書いてある、国債は借金だからダメ、というのは、緊縮財政になって景気が悪くなってもイイ、あるいは、増税されてもイイ、と言っているのと同じである(p19)ということは理解すべきことのように思いました。

以下は気になったポイントです。

・国債は借金だからダメ、というのは「緊縮在世になって景気が悪くなってもいい」あるいは「増税されてもいい」と言っているのと同じ(p19)

・歳入に占める割合、所得税:17.5%、法人税:8.4、消費税:19%、国債:40%(うち建設国債:5.9)である(p21)

・日銀が民間金融機関から国債を買うと、その代金は民間金融機関が日銀に持っている「日銀当座預金」に振り込まれる、このままではただのお金なので、それを利子収入を生むお金に変えるために、企業に積極的に貸そうとする(p32)国債の利子は政府から日銀に支払われることになる(p35)日銀が得る国債の利子収入を「通貨発行益」と呼ぶ、日銀はその発行益を丸々国に収める、これを「国庫納付金」と呼ぶ(p36)

・日銀券には本来利子はつかないが、白川日銀総裁時代に日銀券は無利子だが、日銀券と代替する日銀当座預金は0.1%の利子をつけることになり完全無利子の状態でなくなった(p39)2016年1月に日銀当座預金の超過準備金を超える一部にマイナス金利が課せられることになった、しかしマイナス0.1%の金利はごく一部であり、大部分についてはまだ0.1%の利子がついている(p41)

・経営難になった会社の本当の問題は、莫大な借金があることではなく、借金を返せるだけの資産がなかったことである(p51)

・国債は金融市場において「お金」あるいはかつての「コメ」のような役割を果たしている。これが政府の借金・国債のもう一つの顔である、すぐに他の商品と交換できる、非常に使い勝手の良い金融商品である(p55)

・国債は発行されすぎではない、金利は上昇していない及び、破綻時に損失保証するCDS保証率が低い(p91)という現状を見れば、現時点での発行残高には何も問題がない(p59)国債の利子は「支払い義務がない」のでなく「政府から日銀へは国債の利子が支払われるが、それは納付金として戻ってくるから、財務上の負担にならない」となる。政府には国債の償還義務があるが、そのために新規国債を発行しているので、財務上の負担にならない、となる(p64)

2021年10月17日作成

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2021年10月17日

Posted by ブクログ

「統合政府バランスシート」子会社日本銀行を加えた考え方はグループ連結経営の考え方にも繋がり参考になった。ただ、国家運営は経済成長のみの会社経営だけでは無い筈なんだけどなぁーこの本は仕方ないか、そこにしか焦点あてて無いから…

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

 政府が発行する国債は日本経済の行方を左右する重要な指標だ。しかし「国の借金」との言葉に不安を覚え遠ざける人も多い。
 実は国債の仕組みを知ればそれは単なる負債ではなく経済を支える道具だとわかる。
 国債発行は適切に運用されれば成長の原動力にもなる。
 学ぶことで過度な心配をせず正しく理解できるのだ。知らぬまま恐れるか学び安心するか。手堅い投資になるんだなあ。

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

国債とは何かという基本の説明から始まり、「国債が増えると国民の負担になる」「日本は財政破綻が近い」などの誤った認識を正そうとする本。政府と日本銀行の統合バランスシートで考えれば現在の国債に問題はないことや、財務省は天下り先を確保するために増税派として財政問題があるかのように振る舞っている、ということを主張している。「日本銀行は金融機関から買い取った国債の利子収入を、国庫納付金として政府に納める」という事実はこの本を通じて初めて知ったので、よい勉強になった。

国債の仕組みについて学びたい人には持って来いだが、「負債」「償還」「利回り」などの用語が頻出するため、説明がついているとはいえ、金融について一度学んだ人でないと少し読みにくいかもしれない。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

この低金利時代には、銀行の定期預金なんかに預けるくらいなら銀行で個人向け国債の口座を作って国債を買う方がよっぽど良いということが分かる一冊でした。日本国債が暴落するようなときはその前に銀行自体が破綻しているのだから。

日本国債という「借金」が実際のところどのように売られたり買われているのか。金融の世界でどのように使われているのか。と言うことが本書では分かりやすく説明されている。個人で考えれば月収では買えないマイホームを買うための住宅ローンのようなものと思えば良いかもしれない。信用があってローンを組めるうちは問題ないし、マイホームという資産があるのだから投資のための借金である、と言うこと。
日本政府の場合はの資産と「子会社」の日銀まで含めて連結で考えれば国債の赤字分は相殺されて問題ないとのこと。「国債は返さなくても良いのだ」などと言うことないけれども、償還期限が来ても借り換えられる内は返さなくても良いのだなどとも説明されます。要は、現状では日本はまだまだ信頼されていて国債の買い手がいるので、まだまだ国債を発行しても大丈夫だし、財務省に洗脳されて増税して経済を落ち込ませる必要は無いという主張です。教育、子育てへは未来への投資なので、必要なお金は国債発行で賄うべきかもしれない。でも無限に国債発行額を増やしていけばどこかで日本の信用が破綻するはずだから、そのことについても何らかの説明が欲しいところだが、その辺の話は全くなかった。

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2023年03月03日

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