新事業・新サービス企画・マーケティングに使う事のできる名著。
事例豊富であり、非常に直感的でわかりやすく本質的、使いやすいフレームワークを説いてくれている。
S字カーブなど理論は知っていたが、事例を交えて説明してくれるため非常にわかりやすい。ニーズウォンツ分析も非常にわかりやすかった。まずは、この二
...続きを読む要素が高いものから取り組むべきであり、成功しやすい。
MBAなどの各種理論では理解はできても、使い方が難しかったり解釈次第のところもあるが、ここでは感覚的に理解できるようなツール・フレームワークが多数あり、関連性も含め非常に明瞭でよい。
<メモ>
・戦略が間違っていれば、忙しくて儲からない会社になる。
戦略のある会社は楽して儲かる。戦略があると短期間に業界地図を塗り替えられる。一方は将来を予測して先手を打つ。一方は日常業務に追われて、気付いたときには崖っぷち。
・戦略には4つの条件がある。①戦略とは順番。リソースをどう優先するか。戦略とは選択することで、その優先順位を決定すること。②戦略は見えない。戦術は見える。何を使ってどう戦うか。どういった陣形で臨むか。次にどこに行くのか。武器が間違っているとそもそも勝てない。③戦略とは予測力。④戦略は圧倒的な強さ
・短時間に戦略を作る条件①必要な情報抽出のための効果的な質問をする②革新的なアイデアのため、一時的に混乱状態をつくる③わくわくできるようアイデアに対してオーナーシップを感じられるようにする
・賢い経営者だから繁栄するのではなく、間抜けでもできるビジネスモデルを作る
・優れた戦略ができたときは、わくわく・ぞくぞくする。
【ライフサイクル分析】導入気では利益はほとんど得ることができず、成長期で全体の80%の利益がえられる。
導入期の年数=活性化しだした時期-市場開始時期。成長期の年数、成熟期も同年数続く。
・成熟期に至った時の対策①専門家する。②より速く商品提供する。③パッケージ販売を行う。見積もりが複雑な場合など明瞭にすることで、成長するケースあり。新築そっくりさんなど④成長している媒体にのる。DHCのコンビニ展開など。⑤ナマケモノ欲求を満たす。⑥コスト削減⑦こだわり商品に特化する。⑧社会的ミッションを持った会社をつくる
・現在は事業ライフサイクルが短命化しており、成長カーブのどこにあるのか把握しなければ経営のかじ取りは難しい。
・市場規模を考えるにあたり①商品を待っている顧客数②商品コンセプトは明確に伝わるか③商品を入り口に広がりを持つか という質問を考える。
・【ニーズウォンツ分析】 初級者と中級者を考えると、中級者はニーズがばらばらかつ、自分で何とかできる。→初級者の方が集客しやすい。
・【商品コンセプト伝達分析法】 直感で理解できるか、使いこなせるか
顧客は賢くても、余計なことを考えたいと思わない。ばかでもわかるように伝えることが大切。20秒以内で完結に説明できるか。
・【商品展開力分析法】 垂直展開しやすいか水平展開しやすいか
リピートしてもらえるか、顧客の周りの人に広がっていくか
・【ネーミングのこつ】 ①お客さんにもってもらい印象を具体的に描写、視覚、音、感情をあらわす単語を入れる ②ネーミングの目的をはっきりさせる。検索されたい、直感的に伝えたいなど ③思いつく言葉を書きとめる。④キーワードを組み合わせ、候補をつくる そして、直感的か、目的似合ってるか、イメージ想起しやすいかなどの観点からみてみる。⑤候補を一晩おいてみる。⑥腹にしっくりくるものか、実際受け答えをしてみる。
・【理想の顧客を考える】顧客ターゲットの優先順位をつける それぞれの商品に対するニーズ・ウォンツを考える。顧客獲得コストを考える。→【顧客獲得コスト判断】見込み客特定難易度、価格に対する営業コスト。
見込み客のリスト入手可能かどうかで難易度は変わる。コンサルなど初回見積もり無料とするとただ働きが増えるので、定義の上、一定費用を課すのも一つの考え方。
・顧客を連れてくる影響力のある顧客は?→見込み客から憧れられてる人・会社、しゃべる職業の人、データベースを持っている人
・【戦略を創造する過程】①戦略がないことすらわからない②戦略がないのはわかったが戦略を見出せない③戦略が見えるような気がする、でも確かではない④これでいける!即やってみよう
・【競合を考える】市場難易度、自社の優位性、価格コミュニケーション、参入障壁
・【市場難易度】踏み入れるのはのどかな市場。のんびり儲かっているか、顧客は既存のライバルから乗り換えられるか①市場成熟度×商品スイッチ難易度
・【競争優位性分析】顧客視点での優位性 優位性を簡潔に伝達できる?(USP)
・【価格コミュニケーション力分析】感じる価値を引き上げる方法①サービス品質を高める、環境を向上させる②洪水のように特典をつける ③投資回収期間を明確にする。④まったく異なる高額商品と比較する。りんごと高級メロンを比較させる。りんごには高くてもメロンには安いみたいな
しんちくそっくりさんなど好事例
・【参入障壁】築き方例①戦略をわからないようにする②儲かっていないようにみせる③ネーミングで競争力構築④自社の保管商品、消耗品しか使えないようにする。コピー機モデル⑤契約時にメンテナンス契約などを結び、関係が継続するようにする。⑥顧客との連絡を絶やさず、感情的なつながりをも強化する
【撤退戦略】企業の平均寿命は10年
・ライバルがいるからこそ会社は発展する。①とぼけた羊の群れを探す②自社がライバルより優れたところを高め、簡潔に表現する③価格の明瞭性正当性を高める④参入障壁を高め、撤退障壁を低める。
【収益シミュレーション】
・手をつけてはいけないビジネス条件①顧客生涯価値>顧客獲得コスト
②短期間(できれば3カ月)にもたらされる顧客価値>顧客獲得コスト
・リピート購買が期待される商品のあら利率は7~8割以上なければならない そうでない場合、初回購入の粗利額は十万円以上
【顧客生涯価値分析】粗利率、粗利額×購買リピート性
粗利率をあげるコツ①付加価値サービスを加える アドバイス、相談など
②ちょっとした仕様の変更を行う ③パッケージ化 ばらばらより高くなる④ターゲット顧客を絞り込む。特化することにより値段をあげれる⑤生産者を明治する⑥二つの価格帯を設ける 選択させることで購買率があがる 高い方はボーナス扱い ⑦手の届かない価格帯を入れる。
購買頻度をあげるコツ①定期プログラムを入れる②購入後21日以内に接触する ③スタンプカード ④期限付きクーポン発行 ⑤回数券発行⑥アップセール
【タイミング】顧客の外部環境変化を考える 顧客の内部変化を考える
【顧客タイミング分析】購買頻度×把握しやすさ
季節・記念日・突発ニーズ・強制ニーズを考慮
【メッセージ】購買欲求・必要性を引き上げる①ニーズウオンツ分析 ②問題焦点化・視覚化チャート ニーズを差し迫ったものとするにはどうすればいいか ③行動インセンティブ分析 ウオンツを抑えきれないものに高めるにはどうするか
【問題を焦点化するには】 顧客はどんな場面で怒りを感じるか、夜も眠れぬ悩み不安を感じているか(焦点化) 五感を使って描写すると?(視覚化)
【ウオンツを上げるには】行動するメリットと行動しないメリットを考える
行動メリット①割引 ②増量 ③景品 ④景品の量 ⑤選民意識 ⑥視覚うか ⑦裏の欲求 ブランドを持つ心の動き もてたいなど
【行動に対する不安を軽減】障害・不安×自己正当化 がんばってきたごほうび、家族へのプレゼント
【行動しないデメリットを感じさせる】限定性×危険性
【まとめ】
わからないときは書くチャート左下にもってくる
時間をかけない
混乱を楽しみ質問をつくる
結果思考で右上の世界を想像する→ギャップを明らかにする