"価値観は社内ではなく社外で創られる時代になったという点、その一環の業務を行なっている私にはかなりしっくり来る内容だった。
社外のリソースをどう活かすか、はたまた、その活かされる役割である場合は何を提供できるかは今後のポイントの一つになりそう。
体験談から、マインド面の解説まで幅広い内容で、多くの
...続きを読む気付きがある一冊。
これからの時代の働き方を考えさせられました。
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◆社内で価値を創る時代から、社外で価値が創られる時代になった
⇒社外の場所・人間からアイディア・資産が産まれる
例)Airbnb
場所と人をつなぐマッチングの場を提供
⇒「安く快適に宿泊できる」「デッドスペースで小遣い稼ぎ」の価値は、社員の携わらない場所で発生する
例)UBER
運転手と人をつなぐマッチングの場を提供
⇒「安く移動できる」「空いた時間で小遣い稼ぎ」の価値は、社員の携わらない場所で発生する
※これが従来のホテル・タクシー会社なら、従業員⇔顧客の間で価値が発生していた
例)クラウド・ファンディング
”社外で資産が調達できる”を確立したシステム
⇒新しいアイディアさえ持っていれば、社外のリソースで資金調達が出来る
◆従来の”会社”がなくなる時代で求められる人材とは?
⇒「変容型のリーダーになる」ことと、「変容型のリーダーを育てる仕組み」をつくること
【管理職】には3つのタイプが有る
1)ソーシャライズド・マインド
⇒所謂、”指示待ち族”。周囲からの目を気にして、自分に責任が押し付けられないように上司から明確な指示を待つ
2)セルフ・オーサリング・マインド
⇒自身の信念や計画に基づいて、着実に仕事を進める人
新しいスタイルを取り入れる事が苦手なので、経験が通用しない世界では目覚ましい成果が残せない
上記2つはロボットに置き換えられる可能性がある、非クリエイティブ思考
3)セルフ・トランスフォーミング・マインド
⇒過去の成功体験を持っていながら、それに捉われず、柔軟な発想が出来る
「自分の殻を破って成長し続けたい」「変化を乗り越えて、新たな領域を開拓して行きたい」というマインドを持つ人材
このセルフ・トランスフォーミング・マインドを持つ人材は、
多くても組織に7~8%、普通は1%しか居ない。この人材をどう産み出すかが、これからの課題になる
◆何を持って正社員とするか?
ネットワーク型の組織になれば成る程、その境界線が不要になる
⇒チームのビジョンにコミット=正社員という定義でも、契約社員や業務請負でも可能である
◆多様な人たちを束ねるプロデューサー・マネージャーは、”感情を説明する”訓練をしておくと良い
日本人は「言わなくても察してくれる」という文化で育っているので、感情の説明が苦手
それでは自分の価値観と異なる人への理解が得られない
相手が察するのではなく、自分をストレートに表現する意識を持つ事が重要
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