木下けい子のレビュー一覧
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購入済み
ホントにフツーです。
かなり「普通」の定義について考えさせられました、日本人は好きですよね「普通」が(笑)的場は30代後半のごく平均的なタイプ、花島も容姿こそ華があるものの身の回りに一人はいるんじゃないかってくらいのタイプ。そんな2人が牛歩で惹かれ合ってなかなか進展しない地味なお話(笑)ですがジンワリと恋する気持ちが浸みてきて緩く長い展開なのに不思議と退屈じゃない。さすが榎田さんの筆力、です。
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友達が恋の相手に変わり、愛し合う相手になる過程を無理なく描いてある。こうやって日常の中であるものだ、と言うのをBLに凝り固まって読んでいると忘れそうになるが、彼らにとっては現実である訳で、BLと言うフィルターをかけずとも無理なく読める10年来の友達を好きな陸郎と、離れがたいと思っていた友達に好きだと言われた保孝のお話。
二人の関係性にヒントを与える役目と言うのをオネエやオカマや、そう言うマイノリティの人が知り合いに居る、みたいに、安易にそちら方面の人の助けを借りる、と言う具合にしなかったからかもなぁ。普通のリーマン同士を配置した場合に話を進める原動力として、安易にゲイの世界の力を借りる、と言う -
Posted by ブクログ
2014/02/08
【やや好き】表題作、高校から付き合っている先輩×後輩がお互い社会人になったのをきっかけに同棲を始めるが、現実は甘くなくすれ違ってケンカしたり仲直りしたりしながら愛を深めていくんだなーという話。 ごく普通のCPの日常を垣間見た気分になった。 他→『明日も空は青い』無愛想な下僕ワンコ後輩×ヒモ体質の先輩。 先輩はロクデナシだ…と思ってたら後輩も策士で図太かった(笑) 『瓢箪から駒が出る』♀に二股かけられてた同士が邂逅しちゃって穴兄弟から友達になって恋人って…いやいやいやこれは…無理矢理展開だけどなんか下品な感じが新鮮だったのでまぁいいか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ▼あらすじ
創幻堂出版に勤める六車くんには愛する作家がいる。我が儘で気紛れ、だけど才能溢れるミステリ作家の由利京一郎だ。そんな由利先生と恋人のような関係になったものの、そこに貴族のお坊ちゃま作家、佐倉先生が横槍を入れてきたり、由利先生の婚約者の女学生が現れたり、相も変わらず六車くんの悩みは尽きず……
純情可憐な六車くんと偏屈な由利先生の喧嘩あり、愛ありの愛しき日々の物語。
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前作である『由利先生は今日も上機嫌』と合わせて読みました。
BLらしくライバル的な存在で作家(佐倉)や由利先生の婚約者(柚子)など個性の強いキャラの登場で物語が一気に賑やかに…(笑)
お互い素直になれず途中で離れ -
Posted by ブクログ
ミステリ作家(由利)×編集者(六車)の話。
戦後(昭和初期)という時代背景に和装のミステリ作家ってだけでも個人的には大変おいしい設定だと思います。
肝心の話の内容はというと…割りとあっさりめ?
最初から両思い的な感じなのでくっつくのが早いなとも感じましたが、全体的にほんわかしていて二人のやり取りが可愛かったので満足。
特に由利先生は好きな子ほど素直になれずいじめてしまうという小学生のような大変可愛らしい性格をしているので読んでいてニヤニヤしてしまいました。
エロは少なめですが雰囲気が良く、キャラも魅力的なので読んでいて面白かったです。
それと由利先生の言う"唐変木のすっとこどっこ -
Posted by ブクログ
我がままで偏屈な由利先生に振り回されて、いつの間にか「嫁」になってしまった六車君。それはひとえに先生に対する愛があるからこそ。
ますます、けなげでかわいい六車君です!
今回は、新しい強敵佐倉が出張って由利先生がヤキモチを焼いてしまったり、先生の義母がものすごいイケズでパワフルに二人の仲を邪魔しに入ってきたりします。
盛り上がりました。佐倉が六車の母性?にめろめろになったり、由利先生の婚約者のせいで、六車が嫉妬してしまったり、山あり谷ありの展開です。みんな個性が強くて面白いキャラばっかりで、どうなるのかハラハラさせられながらも楽しかったです。でも、自分の立場を考えて悩む六車君の姿はとても切なくて -
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ミステリ作家×編集者。ツボです。レトロな時代背景もロマンティック。
才能溢れるミステリ作家、由利先生の担当になった編集の六車君。思いっきりムチャ振りしてくる先生に振り回されて悪戦苦闘する六車君の姿を、由利先生だけではなく読者も一緒に愛でるお話です。
由利先生は真夏に焼き芋を、真冬に西瓜を所望してくる我がままっぷりですが、六車君は原稿をゲットするために奔走。けなげにあれこれお世話しまくります!!
きゅん。
たとえ仕事のためとはいえ、やはり愛がなければここまでできないでしょう。愛です、愛。
もう嫁でいいですよね。編集部公認の嫁。六車のいれたお茶しか飲まない!とか枝豆の方が大事なのか!とか、意外