木下けい子のレビュー一覧
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大正ロマン。白い軍服がめちゃくちゃカッコいい海軍少尉×英国帰りの純情英語教師のピュアピュアラブです。
こういうの描くのが上手いセンセです。
港町の学校が舞台になっていて、そこの教師が糸井でその教え子の兄が少尉の手塚です。
詳細な歴史検証したわけではなさそうですが、それでも登場するあらゆるものがレトロで懐かしさがあふれていて、古きよき時代を堪能しました。
あこがれの海軍将校さんである手塚がステキです。登場した時には弟を平手打ちして、厳しい軍人気質かのように思えたのですが、話が進むにつれてどんどん人間らしい良い面がいっぱい見えてきて魅力ある人物でした。
一方の糸井も教師という職業柄、マジメで融通 -
Posted by ブクログ
木下さん鉄板の幼馴染みもの。キスブルーが大学生編ならこちらは社会人になった後のリーマンもの。年月が長い分だけこちらの方が切なさ倍増で好きです。男女の恋愛と男同士の恋愛。恋をする気持ちは同じでも覚悟が違う…その思いの深さが心に染み入ります。
幼馴染みとして仲良く過ごしてきた二人の関係が恋愛に発展していくストーリーは、確かに世に溢れているし、だからこそ作家さんの描き方で感じ方が全く違ってきます。木下さんはやっぱり微妙な心理描写やモノローグが上手いなぁと思うし、エロシーンよりもキスだけだったり会話だけで萌えられる貴重な作家さんです。そして最終的に攻より受の漢っぷりが素晴らしい!リクローは確実にヤスに -
Posted by ブクログ
表題作と「明日も空は青い」、「瓢箪から駒が出る」の3編が収録された短編集。
短編ですが読み応えは充分。リーマンもので統一されているのもよかったです。普遍な恋愛の悩みをベタくさくなく見せてくれて、すごく共感できました。
表題作面白かったです。高校では手の届かない憧れの存在だった先輩が、いざおつきあいできるようになって一緒に暮らすまでになったら、なんだかがっかりなことがあれこれ見えてきちゃう…というリアリティ感満点な話。
憧れと現実のギャップをやさしくほんわかとした目線でコミカルに描くあたり、木下センセの本領が発揮されていて見事です。
瑛太、かわいい嫁です。胸キュンでした。
幻滅したり、腹が立った