酒見賢一のレビュー一覧

  • 後宮小説
    好奇心が服を着て歩いているような素直な平民少女の銀河が後宮へ召し上げられ、前代未聞の活躍を遂げる話。

    銀河がいかに真っ直ぐで破天荒な人間であるか、彼女が成した偉業がどのようなものであったか、ということが歴史小説風に記されている。
    サッパリした性格の銀河が、彼女の周りのくせのあるルームメイトや女大学...続きを読む
  • 後宮小説
    さすがファンタジーノベル大賞
    ずっとど真面目にシモの話してるから人に勧められるかって言われたら違うけど個人的にはめちゃくちゃ好き
    何よりそれぞれのキャラクターが良くて一切モヤモヤしなかったスッキリ読めて気持ちよかった
    これは物語の為に書かれた物語
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部
    評価は5巻を通してのもの。

    様々な三国志の中でも特異な世界観の三国志。この第5巻は、流石に主だった登場人物も物故して、孔明の切れ味も鈍りがちになるが、最後にキラリと光り輝いて歴史に名を残します。

    中国人にも判官贔屓ってあるのかな。現代の中国人にはない気がしますが。

    案外、初めて三国志を読む人に...続きを読む
  • 後宮小説
    ファンタジーノベル大賞を受賞した際に書名は知っていたのだが、読んだのは初めてだった。泣き虫弱虫諸葛孔明が結構面白いので、改めて読んでみたら、非常に面白かった。司馬遼太郎に通ずるような小説として登場人物が活写されるパートと、作者が説明的に挿入する叙実的なパートが絶妙なバランスで配分されている。しかも、...続きを読む
  • 墨攻 1

    しっかり楽しめる。

    ずっと昔 酒見賢一の原作を読んで感銘を受けた記憶があるのでコミカライズされたこの作品も読んでみた。原作は比較的短めの作品で、戦記物にしては淡々とした筆致で描かれていたのが印象に残っていたが、このコミカライズ版はまるで別物。グロテクスなまでに迫力いっぱいに描いている。これはこれでしっかり楽しめる。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
    物語も佳境に入り益々絶好調。有名な赤壁の戦いが対曹操より、孔明と周瑜の暗闘に力点が置かれている。しかも孔明が超変態(笑)。

    こんな三国志読んだことないが面白いし、それなりに説得力があるのが作者の力量のなせる技か。

    呉の人達の広島弁?が絶妙にハマってます。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部
    劉備亡き後のお話はどうなんだろう? と思いながら読み始めましたが、南方成敗も滅法面白かったです。
    結局最後まで読むスピードは衰えませんでした。
    最後の方、しんみりしてしまうのは仕方がないですね。
  • 後宮小説
     先帝は腹上死 であったと一応の「正史」にある記述を引用し、正史がどう言ふ風に書かれるかを描き、そんでもって、金瓶梅な世界へ行ったシンデレラな娘さんが三国志的なアレをバックにラストエンペラーと添ひ遂げるが、と言ふすごい世界が展開する。
     うんうん。
     宦官の人が(作中ではひらがなの)、宮女候補の人の...続きを読む
  • 陋巷に在り7―医の巻―
    医眼
    医狂
    医略
    月蠱

    著者:酒見賢一(1963-、久留米市、小説家)
    解説:月本裕(1960-2008、文京区、作家)
  • 陋巷に在り8―冥の巻―
    祝融
    越境

    著者:酒見賢一(1963-、久留米市、小説家)
    挿絵:南伸坊(1947-、世田谷区、編集者)
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 1

    おもしろい!

    僕は酒見賢一さんのファンで、この作品がマンガになると聞いて、あの文章がうまく表現できるんだろうかと思いましたが杞憂でした。嫁とりしかり、三顧の礼しかり。最後のシーンは感動すら覚えました。続巻が楽しみです。
  • 後宮小説

    何度読んでも面白い

    私がこの小説に出会ったのは2・30年前です。
    歴史小説にハマりだしたキッカケになった本です。
    そもそも、テレビでアニメ化されていたものを先に観て、その当時だったか観て何年か経ってからだったのか中学校の図書館でこの本を見つけて喜んで借りて読み、好きすぎて購入し、それ以降何度も何度も読み返し、数年前に電...続きを読む
  • 墨攻 11
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部

    ツイツイ一気読み。

    ツイツイ寝不足になるほど熱中して読んでしまいました。劉備、関羽、張飛の死後、どうしも寂しさがあり、もう読むの止めようかなと思ったのですが…!
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明

    人間が人間らしく

    酒見賢一さんの諸葛亮孔明は、いわゆる英雄としての軍師ではないが、その智謀を凡人がはかるにはわかりやすく、そしておもしろい人物となっている。こんなにおもしろい三国志演義はなかなかない。ここに出てくる登場人物はみな身近に感じられ、英雄視するばかりが良いわけではないと気づかされる。みな愛らしく、好ましい。
  • 後宮小説

    奇想天外

    とても綿密に作り込まれた世界観、複雑なのに無理のないストーリーが読みやすい文体で構築されています。
    宮女候補の銀河と一緒に素乾王朝の歴史を辿りましょう。
  • 墨攻 2
    古代中国の生々しい現実の一端が画けているような気がする。忘れ得ないシーンが、いつまでも残像で残ってしまう。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
    【なんだこりゃ!?三国志】も3巻目。有名な話赤壁の戦いも、「なんだこりゃ!?」だった。本編読んでないので、ますますだけど、とっても面白い!
    呉の人達が喋ってるのは、広島弁?博多弁?高知弁??誰か教えて下さい。
    巻末のフリペもグッド!
  • 後宮小説
    この本のタイトル通り後宮、日本版でいうと大奥と言ったらわかりやすいかと思うが
    中国モノのファンタジー小説。
    とはいえこれファンタジーじゃなくて実際あったのではないのか?というくらい
    内容の濃さに天晴れと言いたい。
    素乾国の後宮に入ることになった主人公の女の子
    、銀河。
    この名前がすでに私の中ではファ...続きを読む
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    天井天下唯我独尊的な怪青年諸葛亮孔明がクレイジー極まる劉備軍団と出会うまでを描いた第1巻。
    作者の圧倒的な知識と人を小馬鹿にしたかのような的確で愛のあるツッコミが凡百な三国志モノと一線を画す!