【感想・ネタバレ】墨攻 1のレビュー

あらすじ

▼第1話/革離、易水を渡る▼第2話/革離、宣言する▼第3話/革離、城壁をなおす▼第4話/革離、敵兵を斬る▼第5話/革離、強者をのぞむ▼第6話/革離、武器を作る▼第7話/使者、来たる▼第8話/模擬戦▼第9話/開戦▼第10話/蔡丘、立つ ●登場人物/革離(城邑防衛を専らとする墨子教団から、梁城を守るために唯一人でやってきた墨者) ●あらすじ/約2300年前韓・魏・趙・齊・燕・秦・楚の七国が争う戦国時代の中国。趙の大軍が、燕の小城、梁城を落とそうと、国境の易水川岸に軍を構えていた。梁城では、城を守るため城邑防衛のエキスパート集団、墨家から墨者を呼んだ。しかし、やって来たのは唯一人、革離のみだった(第1話)。▼一万五千の趙軍がやって来るまで後一か月。革離はその短い間に城壁を修理し、武器をととのえ、農民を兵に鍛え上げるために、城内の全権を自分に与えろと城主、梁渓に迫り、将軍たちの不快を買う。夜になって、死ぬのがいやで逃げ出した農民の蔡丘の妻が産気付いき、取り押さえられる。夜が開けると城壁の外に狼の頭が刺された竹槍が立てられていた。革離はそれが城内に潜り込んだ趙兵の仕業と見破る(第2話)。 ●本巻の特徴/戦国時代の中国で、殺人行為を否定し、城邑を守ることで戦争を終わらせようとした墨家教団のひとり、革離の登場シーンから初戦の勝利までが描かれる。また、敵方の巷淹中将軍に、墨家の内情を見破られる(第8話)。 ●その他の登場キャラクター/梁城城主・梁渓(第1話)、梁渓の息子・梁適(第2話)、農夫・蔡丘(第2話)、梁適の兄・梁魁(第5話)、巷淹中将軍(第7話) ●その他のデータ/孫子の兵法(墨子と反対に、敵を攻めるための法)

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感情タグBEST3

無料版購入済み

しっかり楽しめる。

ずっと昔 酒見賢一の原作を読んで感銘を受けた記憶があるのでコミカライズされたこの作品も読んでみた。原作は比較的短めの作品で、戦記物にしては淡々とした筆致で描かれていたのが印象に残っていたが、このコミカライズ版はまるで別物。グロテクスなまでに迫力いっぱいに描いている。これはこれでしっかり楽しめる。

2
2021年01月02日

Posted by ブクログ

痛い、臭いというような五感をきちんと描ききってある。それこそが人間性でありすばらしい。強靭なプライドは痛快です。

2
2009年10月04日

無料版購入済み

今でもすごい

30年以上前、「ビッグコミック」で連載されていた本作を読んでいた。

当時から圧倒的な「戦場のリアルさ」を感じさせる作品だと思っていたが、今久々に読み返してもやはりすごい。

戦国末期の話と言えば、今ではすっかり「キングダム」が代表作となっているが、少年マンガとしての面白さはともかく、戦場のリアルさと言う意味で言えば本作とはやはり比べものにならない。

今回読み返す前でも、古代中国のリアルな戦闘と言えばこの「墨攻」がまず頭に浮かぶほどの圧倒的な存在感があった。
本作はこのジャンルに於いて、稀代の名作の1つと言えると思う。

1
2024年10月04日

無料版購入済み

専守防衛の現実を見れる

初めて「墨家」を知りました。古代中国の戦国時代の中国で専守防衛の思想を体現する主人公・革離の姿が印象的でした。
圧倒的不利な状況下でも、城を守るため知略と信念で戦う様子がリアルに描かれ、戦争漫画にもかかわらず非戦・防衛の姿を見ることが出来ました。とはいえ、戦いはします。守防衛の現実やそれに必要な覚悟が伝わる一冊です。

#アツい #カッコいい #タメになる

0
2025年05月31日

Posted by ブクログ

主人公、革離には覚悟がある。
取り繕うべきプライドはあまりない。
それは信念があり、覚悟があるからである。
その他の事はどうでもよい。

普通の登場人物にはプライドがある。
権力というプライドだったりする。

プライドは肩書につく。
個人につくのは覚悟や信念である。

似たような感じで全く違うものだと思う。

革離は墨子であり、墨家として学んできたことに絶対の自信がある。
それが信念であり、覚悟を持っているのだ。

バックボーンのない、信念や覚悟は単なる独りよがりなものである。

革離をみればわかるが、バックボーンがあってさえ、
覚悟がある人間は人から疎まれるものである。

しかし、
覚悟を持って生きたい。
もちろん覚悟を持てるための信念を持たなくてはならず、
そのためには勉強がとても大切である。

何も恐れることはなく覚悟を持つことが、
それが難しいんだけど、そして孤独だ。

そんな革離にも何巻だったか仲間ができる。よかった。

3
2012年10月10日

Posted by ブクログ

守のエキスパート墨家であるスキンヘッドな漢の生きざまを描いた中国戦乱記。武将ではなく庶民からの目線で戦をとらえています。
城の守りについての内部の動き、虫という刺客のアイデアなど無駄なくストーリーが進行していく展開が好きです。

1
2013年10月10日

ネタバレ 購入済み

最終巻までイッキ読み!

随分前に途中まで読んだ事があったんやけど、
ラストを覚えていなくて電子書籍で購入。
意外に夢のある終わり方で安心しましたww

#アツい #エモい #深い

0
2023年07月25日

無料版購入済み

原作小説からはだいぶ脚色されているのだけど
それが良いように作用している
小説、漫画、映画、それぞれ気に入りを探すといい

0
2023年05月01日

無料版購入済み

紀元前の古代中国を舞台に、革離の知恵と信念が戦国の世に一石を投じる。圧倒的なリアリティで描かれる攻城戦は、緊迫感に満ち、ページをめくる手が止まらない。知略と勇気の物語。

#笑える

0
2025年09月20日

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