後宮小説

後宮小説

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに……。さて、銀河の運命やいかに。第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。

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後宮小説 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    奇想天外

    とても綿密に作り込まれた世界観、複雑なのに無理のないストーリーが読みやすい文体で構築されています。
    宮女候補の銀河と一緒に素乾王朝の歴史を辿りましょう。

    2
    2017年03月27日

    Posted by ブクログ

    第一回のファンタジーノベル大賞受賞作品。
    よくこんな話作り込めるなぁと感心するしかないファンダジー小説。
    ありそうでなさそうな中国っぽい王朝の後宮(日本で言う大奥)の話。
    ありそうでない感じの絶妙な雰囲気が漂う。
    それにしてもいかにも本当っぽく光の当て方が様々でランダムめいていて凄い。
    フィクションとわかっていても面白い。
    歴史小説でも中国の時代小説でもない中国風のちょっとオトナなファンタジーノベルです。

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    最初は歴史小説だと思っていたが,よくよく読むと歴史小説小説であった。
    いかにも本当の歴史を題材としているようで,まったくのデタラメなのが面白い。

    考えてみれば,当然歴史小説には史実という制約がある。そこに独自の解釈や想像による補間を行い物語として肉付けしていくわけだけれど、その装飾が行き過ぎると軽い印象を受けて興醒めだし,逆にそれっぽ過ぎると司馬史観などといった批判を受ける。しかし,この歴史小説風の小説は、扱っている歴史そのものが完全にフィクションであるから,全くもってその制約を受けない。
    だからか,豪放で型破りな主人公とか奇想天外な合戦とか,歴史小説の面白さのエッセンスを無制限に盛り込んだ物語が展開される。歴史小説の語り口で無さそうでありそうなエピソードを展開しつつ,『事実は小説よりも奇なり』なんて抜け抜けと述懐していて,むしろ面白いを通り越し小憎たらしいと感じるほどの痛快さがあったな。

    0
    2026年04月13日

    Posted by ブクログ

    出だしから痺れたし、終わり方も痺れた。私の中では一番の天才作家。酒見賢一さんにはその後も痺れっぱなしだった。もっと作品を読みたかった。

    0
    2026年04月08日

    Posted by ブクログ

    第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞作
    書き出しが
    腹上死であった、と記載されている
    と超弩級の始まり方
    この賞を作った人達はきっとハリー・ポッターのような小説を望んでいたのではないだろうか
    しかしこの物語は
    (シンデレラ+三国志)÷半沢直樹といった所か
    正妃になる為14歳の主人公の銀河が儒学に囚われず自由な発想で周りを巻き込みながら成長していく

    デビュー作にして圧倒的に読みやすい文章
    (テーマが後宮なだけに)
    冒頭から後半の盛り上がりの為の伏線を仕込まれており起伏がとても心地好い
    明るい主人公に頑張れと応援していたらやってくる三国志パートに山場も抜かりなし
    こんなものが送られてきたら受賞に決まっている

    一軍本棚の目立つ所に置いた、と記載されている

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

     最初読んだ時は、読む前に想像していたほどのすごさはないような気がしたけど、再読してみてなんでそう思ったかわかった。この作者の語り口はうますぎる。うますぎるし、なめらかすぎて読んでいるとき盛り上がりに欠けると思っちゃたらしい。
     銀河のとぼけた会話がなかなか笑える。

      「もし本気であるなら、お前様は馬鹿じゃと言われよう」
      「だれに?」
      「わしに」

     ハハハ、いいっすねえ。
     後宮教育の場面とか、少女漫画の学園ものの雰囲気ありかな。

     追記… 作者が亡くなっていたことを知る。大ベストセラーを書くような作家ではなかったけど、作者のSFとか、あとがきでのエロゲーへの言及とか物語へのこだわりに共感していたからめっちゃ残念。冥福をお祈りします。

     この小説が「薬屋のひとりごと」に引き継がれたと思えば…。

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    スタジオぴえろ45th記念期間限定で、こちらの映画が、YouTubeで放映中です。
    作家の酒見さんは、23年に、まだお若くして亡くなられてしまったと聞きました。
    中高生くらいに、映画の雲のように風のようにに出会って、こちらの原作も読んで、その世界観に惚れ込んでしまい、ビデオテープまで買ったほどでした。
    私の中華ファンタジー好きが始まったのも、この作品がきっかけでした。素敵な出会いをありがとうございました。
    鬼籍に入られたこと、本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    初めて出会ったのはアニメ。数年後、この本面白そうだなと手に取ったら「これ、見たことある!」という出会い。
    銀河の生き様が清々しい。純粋で乱暴で一直線。
    ファンタジーなのに歴史物読んでる気分になれる。

    0
    2024年10月25日

    Posted by ブクログ

    ファンタジーノベル大賞を受賞した際に書名は知っていたのだが、読んだのは初めてだった。泣き虫弱虫諸葛孔明が結構面白いので、改めて読んでみたら、非常に面白かった。司馬遼太郎に通ずるような小説として登場人物が活写されるパートと、作者が説明的に挿入する叙実的なパートが絶妙なバランスで配分されている。しかも、過去の事実を述べているような記述部分も全くの虚構というあたりが面白い。非常によく構想された作品だという印象を得た。

    0
    2021年01月11日

    Posted by ブクログ

     先帝は腹上死 であったと一応の「正史」にある記述を引用し、正史がどう言ふ風に書かれるかを描き、そんでもって、金瓶梅な世界へ行ったシンデレラな娘さんが三国志的なアレをバックにラストエンペラーと添ひ遂げるが、と言ふすごい世界が展開する。
     うんうん。
     宦官の人が(作中ではひらがなの)、宮女候補の人の、宮中用語を覚えるために奮闘する(女性っぽい体の娘さんを脱がせて体へ直接書く)と言ふのをメモすると言ふ設定は、なんか来る。

    0
    2019年05月10日

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