酒見賢一のレビュー一覧

  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    吃驚仰天して引っくり返ってしまうような内容の三国志トンデモ珍品新意訳解釈読本。寝食忘れて読み耽るべからず。

    諸葛亮にスポットを当てた話なのだが、
    何故か嫁や姉や師や徐庶や徐庶母の為に大幅にページが割かれている曹操も真っ青な酒見版三国志。
  • 後宮小説
    中国史風小説。とある田舎の少女・銀河のシンデレラストーリーを追いながら、後宮を描く。


    魔法も幻想種も出てこないファンタジー小説があってもいいじゃない。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    気づくと読み終わっていた。面白いんだろうか?うーんどうだろう?と思いながら読み進める本。孔明が変人だという解釈は面白いし私もそう思う。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    これを楽しむために、頑張って「三国志」を読みました(笑)三国志をここまでいじっちゃっていいの!?っていうくらい最初から最後まで茶化しっぱなしの1冊。さすがは酒見さんです。オリジナルは読んでなくても十分楽しめるとは思いますが、オリジナル読んでた方がもちろん楽しめるかと。あの劉備が、孔明が、関羽が、張飛...続きを読む
  • 墨攻 3
    城攻めも最終戦まじか。死闘ぶりがなかなかいい。
    中にもぐりこんだ敵を探り出すために点を仰いで10数える間黙祷すると言っといて皆はすぐ座る 
    退却の命令をきかない2000人
    重傷を負って、そのまま敵陣に行き、大将を刺そうとする
    などなど。
    原作がしっかりしていると読み応えもある。
    結局革離は王様に追放...続きを読む
  • 墨攻 2
    穴攻になる。
    これは映画でもあったな。袁羽という顔が馬のように前に伸びている男のキャラがいい。こういうのは映画ではなかった。そのいじめを小さい時に革離がしていたというオチもなかなかにうまい。
    2作にして読み応えが十分だという手ごたえ。
  • 墨攻 5
    映画化の部分以後になって新鮮です。
    薛併への復讐モードになっていくんですね。
    今回は飛蝗の大群に話になってこれも新鮮。墨家には農耕部門があって、飛蝗を操ることで武器にするなんてのは例がない。原作がしっかりしてると読み応えもあります。
  • 墨攻 8
    股裂きの刑が印象に残る。どの程度に絵にするのかと思ったら。バキバキと音がして足が宙に舞う。本体のほうが悲惨なように思うがそれは描かないんですね。
    どちらにせよそういう目にはあいたくないものです。

    邯鄲と秦との戦いが本格化する。
  • 墨攻 6
    虫部隊の話は済み。蜂を武器とし操るというのはなかなかのアイデアです。

    次は、秦によって滅ぼされた韓の反乱の話。こちらでも秦の王に似ているというだけで処刑する顔狩りや秦の王様が通る専用道路の設置など中国ならではのネタが面白い。
  • 墨攻 10
    敵の下層階級をあじって反乱を起こさせる。
    もともと利益を受けていないのに国のために戦えといっても反発がある。敵に味方して国を倒せばかえって恩賞があるとすれば裏切ることも容易だ。
    そんな話で説得力ある。そんな作戦もアリだろうな。
  • 墨攻 9
    飛蝗を武器とする相手に爆弾で対抗する。この時代まだ爆弾はなかったんですね。猛毒の石つぶてなど武器の応酬が面白い。
  • 分解
    短編集。酒見さんといえば歴史物のファンタジーのイメージが強いけど、この作品群はそこまで歴史的な要素は多くない。
    表題作「分解」。着眼点は面白いけど、分解対象となるものに関心が持てないと専門用語の羅列にちょっとうんざりする。
    「童貞」。女系社会に生きる男の物語。展開に引き込まれる。
  • 陋巷に在り1―儒の巻―
    あの孔子サマの弟子の顔回が主役なのですが、流石酒見センセ。はちゃめちゃ過ぎて面白すぎます。続きが読みたいけれど、酒見センセの著書って何故か近辺の本屋では置いてないんだよねぇ。ネット書店で買うしかないかも。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    ずっと文庫化待ってました!!
    が、分厚い…分厚すぎるよ!!
    せめて上下巻にしてほしかったです、電車で読めない。というか小さいバッグに入れるスペースないよ。
  • 陋巷に在り1―儒の巻―
    また長編に手を出してしまった。圧倒的な情報量。孔子の生きていた、紀元前の世界、魑魅魍魎が跋扈していたのか。想像するだけで楽しい。
  • 陋巷に在り13―魯の巻―
    酒見氏の本はどれもおすすめですが、せっかくなので長編のこれ。
    話が逸れがちなのもご愛嬌の古代中国歴史ファンタジー大作ポロリもあるよ!
  • 陋巷に在り13―魯の巻―
    酒見賢一の陋巷に在り 魯の巻を読みました。顔回の物語の最終巻、13巻目です。この巻で物語は一応結末を迎えることになります。楽しんで読んできた顔回の活躍もこれで終わりかと思うとちょっと淋しくなってしまいます。思い返して見れば、この長い物語を通して、顔回、孔子、子容、五六、徴在、祝融、顔穆、?、子路、医...続きを読む
  • 陋巷に在り1―儒の巻―
    『礼』とは何か?
    鬼神が支配した古代の闇を『礼』に基づいた理論体系で理性の光で薙ぎ払う孔子とその一番弟子顔回の物語。
    逆に、現在を生きる我々にも。普段何気なく使っている言葉、立ち振る舞い、文字、声音の中に鬼神をも使役し得る何かが宿っているのかもしれない。
  • 陋巷に在り12―聖の巻―
    酒見賢一の陋巷に在り 聖の巻を読みました。顔回の物語12巻目です。とうとう、顔儒の邑も滅びてしまいましたが、いつの日か復活するための試練であれば仕方がないのでしょうか。子容の最期がちょっと物足りなかったですね。顔回もいたのだからもう少しいろいろあってもよかったような気がします。
  • 陋巷に在り11―顔の巻―
    酒見賢一の陋巷に在り 顔の巻を読みました。顔回が主人公の物語11巻目です。今巻は顔回はちょっとしか出てこないけど。とうとう顔儒の里が子容と成の兵により滅びてしまいます。子容も死んでしまうようだし、とうとう徴在(徴が在るということでしたね)の啓示が表われたのですね。この巻で酒見賢一は形骸化した伝統とい...続きを読む