酒見賢一のレビュー一覧

  • 後宮小説
    なかなか面白いが、ちょっと乗り切れないかな。思わず史実かと思ってしまったが、違うみたい。しかし、よくこれをアニメにしたな。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部
    関羽、曹操、張飛、劉備と亡くなり、物語は新しいフェーズへ突入します。馬超と黄忠も亡くなったので、蜀の五虎将軍も趙雲だけです!!
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
    2巻まで読んでて超久しぶりに再開。面白かった。赤壁から周瑜の死まで。やっぱ私、サンゴクシシャンだな!
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 3
    最終巻は巻が入ったのか面白キャラが通説をなぞっただけのようになってしまったのが残念。孔明自身タイトルとは裏腹にかなり腹が据わってて、周瑜の弔問時に嘘泣きするくらいしか泣かなくて、「泣き虫弱虫」が死に設定。長く続いてれば違った描写にもできたんだろうけど。
    魯粛を筆頭に呉の広島ヤクザ連中(あ、もしかして...続きを読む
  • 後宮小説
    中国史と思わせるような後宮をテーマにしたファンタジー小説。
    史実だと思って読んでいたが、著者の創作だった。
    田舎娘が正妃になり軍隊を組織するという突拍子もない話だが面白く読めた。

    真理は子宮から生まれる。
  • 後宮小説
    素乾国の後宮に入ることとなった銀河の人生と国が滅ぶまでを、後世の筆者が資料を見ながら語るという設定で描く。はじめはファンタジーなのかよくわからなかったと作家さん自身もいっていたが、ファンタジーノベル大賞なので、一応ファンタジーか。
    後世の人が書いたという設定なので、はしょれるところは堂々とはしょって...続きを読む
  • 後宮小説
    日本ファンタジーノベル大賞、第1回大賞受賞作。
    であるが、思わず中国史の辞書を引きそうになった。何から何まで、世界すべてが創作フィクションで、著者の構想力の凄さを知った。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部
    関羽、張飛、曹操、劉備、三国志の中心人物が次々と亡くなる。そのためか、この本の主人公たる孔明の活躍は少なく、
    「変質者」ぶりも、もう少しというところ。
    次巻で完結。主を失った国で、孔明はどんな「変質者」ぶりを発揮してくれるのか?

    それにしても中国の戦いは大きいよね。。。局地戦で数万、総力戦で数十万...続きを読む
  • 後宮小説
    壮大な作り話。
    まさにファンタジー。

    終始エロに振り回されているような、、、
    でも不快ではない。
    下世話な猥談に走るでもなく、
    恋だ愛だに囚われるでもなく、
    人の営みとしての性を根底に
    描こうとしているように思えるからかな。

    語り口がやや回りくどく感じられるが、
    登場人物たちそれぞれに個性があり...続きを読む
  • 後宮小説
    軽妙な語り口にノせられてついつい読み進めてしまう。ただ常に伝聞調(こうであったようである、とか、こう言っていたようであるがわからない、とか)で、誰かに感情移入するということはないし、なんだか読み疲れてしまう感じはある。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    真面目な孔明本かと思ったらそんなことなかった
    そして長い。1巻でやっと三顧の礼までたどり着いた
    小説とエッセイの混ざりもののような感じで、笑い要素が強いかな
  • 後宮小説
    「墨攻」の酒見先生の処女作品。空想だけでここまで書けるか。中国(っぽい)国の後宮(所謂大奥)で成り上がる少女を生涯を、まるで歴史書(もちろん存在しない)を紐解くように描く。魅力的なサブキャラに関してやや不完全燃焼は否めないが、パワーがあり面白い。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
    赤壁の戦いから劉備が荊州切り取るまで

    孔明を変質者として、常に白羽扇を持っていることを揶揄したりしながら、しばしば話の中に割り込んで突っ込む作者。
    このため、うるさいというほどではないが、読むリズムをつかみ損ねてしまった。

    三国志は他にも読んだけれど、これはこれで読み物として面白いと思う。
  • 陋巷に在り13―魯の巻―
    13巻。結局どれくらいかかったかな。

    あとがきのところで著者が指摘していたように、実は論語とか史記とか、記紀や万葉集ってしっかり読んだことなくて、部分部分しか知らなかった。

    だから、孔子や顔回、儒や礼といったことを知るきっかけになった。もちろん、この小説だけで決めつけることはできないので、文献読...続きを読む
  • 月刊!スピリッツ 2022年12月号(2022年10月27日発売号)
    付録と新連載目当てで購入。
    前半の連載作品は非常に面白く、初見の私にも大変満足できる。しかし、後半に差し掛かるとレベルは落ち、後ろ7作は読むに耐えん作品であった。
  • 陋巷に在り1―儒の巻―
    授業のネタになるかな~と買ったものの、なかなか機会がなくて…やっと1巻。『論語』の世界が実にファンタジック…つうかおどろおどろしく展開。

    古代世界の重要事であっただろう呪術による権謀術数をクローズアップ。孔子も、弟子も卓越した呪術つかい。ピンポンのような呪の応酬。

    注目の白川漢字のネタも交えつつ...続きを読む
  • 陋巷に在り5―妨の巻―
    うをををを、ながいよう・・泣 12巻まであるなんて涙 
    酒見著作は特有の解説がシリーズものにおいても逐一丁寧なので、
    ストーリーがサクサク進まなくなってきた。サクサク進めないのが酒見流ではあるけども。むしろシリーズものとして考えないほうが、気楽かもしれない。中盤ですが、なんかたるんできた印象感が。面...続きを読む
  • 陋巷に在り1―儒の巻―
    酒見氏の特有な物語進行が面白いです。
    孔子とシャーマニズムの話は大変深く興味を持ちました。

    巻末に記載されてる参考文献に、漢字学の巨匠・白川静氏の著書が列記されていました。
    一時、白川静氏の著書を少しだけ齧ったことがあり、漢字のシャーマニズム世界に感心したのですが、浅学ながら白川氏に孔子についての...続きを読む
  • 後宮小説
    井上ひさしが「シンデレラと三国志と金瓶梅とラストエンペラー」と賞したチャイニーズ・ファンタジー。個人的には、一部の煽情的な記述が著者の妄想のあらわれとしか思えず、『家畜人ヤプー』を想起した。

    この手のファンタジー作品は、作者がどれだけ異世界に没頭しているか、また、いかにして読者をその作者と同じ境地...続きを読む
  • 墨攻 7
    秦王の襲撃は失敗、逃げることになるが追っ手がやってくる。
    「わが軍は邯鄲城を攻める。それを墨守したら自由をう与える」と言う。しかし邯鄲の趙はこの前、敵として戦った相手方、申し出は一笑にふされ処刑されることとなるが・・・。

    秦王の自信と気まぐれにしてはちょっと無理な展開かと。なんとか墨守ものにもって...続きを読む