酒見賢一のレビュー一覧
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最終巻は巻が入ったのか面白キャラが通説をなぞっただけのようになってしまったのが残念。孔明自身タイトルとは裏腹にかなり腹が据わってて、周瑜の弔問時に嘘泣きするくらいしか泣かなくて、「泣き虫弱虫」が死に設定。長く続いてれば違った描写にもできたんだろうけど。
魯粛を筆頭に呉の広島ヤクザ連中(あ、もしかして...続きを読むPosted by ブクログ -
関羽、張飛、曹操、劉備、三国志の中心人物が次々と亡くなる。そのためか、この本の主人公たる孔明の活躍は少なく、
「変質者」ぶりも、もう少しというところ。
次巻で完結。主を失った国で、孔明はどんな「変質者」ぶりを発揮してくれるのか?
それにしても中国の戦いは大きいよね。。。局地戦で数万、総力戦で数十万...続きを読むPosted by ブクログ -
真面目な孔明本かと思ったらそんなことなかった
そして長い。1巻でやっと三顧の礼までたどり着いた
小説とエッセイの混ざりもののような感じで、笑い要素が強いかなPosted by ブクログ -
赤壁の戦いから劉備が荊州切り取るまで
孔明を変質者として、常に白羽扇を持っていることを揶揄したりしながら、しばしば話の中に割り込んで突っ込む作者。
このため、うるさいというほどではないが、読むリズムをつかみ損ねてしまった。
三国志は他にも読んだけれど、これはこれで読み物として面白いと思う。Posted by ブクログ -
13巻。結局どれくらいかかったかな。
あとがきのところで著者が指摘していたように、実は論語とか史記とか、記紀や万葉集ってしっかり読んだことなくて、部分部分しか知らなかった。
だから、孔子や顔回、儒や礼といったことを知るきっかけになった。もちろん、この小説だけで決めつけることはできないので、文献読...続きを読むPosted by ブクログ -
授業のネタになるかな~と買ったものの、なかなか機会がなくて…やっと1巻。『論語』の世界が実にファンタジック…つうかおどろおどろしく展開。
古代世界の重要事であっただろう呪術による権謀術数をクローズアップ。孔子も、弟子も卓越した呪術つかい。ピンポンのような呪の応酬。
注目の白川漢字のネタも交えつつ...続きを読むPosted by ブクログ -
うをををを、ながいよう・・泣 12巻まであるなんて涙
酒見著作は特有の解説がシリーズものにおいても逐一丁寧なので、
ストーリーがサクサク進まなくなってきた。サクサク進めないのが酒見流ではあるけども。むしろシリーズものとして考えないほうが、気楽かもしれない。中盤ですが、なんかたるんできた印象感が。面...続きを読むPosted by ブクログ -
酒見氏の特有な物語進行が面白いです。
孔子とシャーマニズムの話は大変深く興味を持ちました。
巻末に記載されてる参考文献に、漢字学の巨匠・白川静氏の著書が列記されていました。
一時、白川静氏の著書を少しだけ齧ったことがあり、漢字のシャーマニズム世界に感心したのですが、浅学ながら白川氏に孔子についての...続きを読むPosted by ブクログ