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Posted by ブクログ
この巻では悪の根源ともいうべき少正卯との対決で衰弱してしまった太長老が南方から招いた医者、医鶃(いげい)が初めて登場します。彼はこの時代の医術を駆使して、子蓉の媚術に操られて暴動を起こすなど過激な行動により死の淵を彷徨っている少女、「妤」の治療を始めます。
医鶃は諸国を遍歴して自身の腕で数々の患者やそれに伴う危機を経験してきただけあって、腕には絶対の自信があり、妤の病根が呪術をしかけられたことによる心の病であることをつきとめます。結局のところ治療は妤の体を借りた媚女、子蓉との対決になるのですが、その準備は着々と進められ満月に近い夜に山場を迎えます。神秘的な月の光を使った強大な力を持った術が、医鶃や顔回たちの前に立ちはだかろうとしています。
一方孔子は、ようやく治まった戦火の基になった武将が、少正卯一味の陰謀により孔子に憎悪の念を抱いたことを知り、魯国の政治の正常化への道を推し進めようと一層念を強くするのでした。
子蓉が孔子に面会を求め、初対面の二人がお互いの印象を確かめ合う非常に興味深い場面も登場するのでこれも見ものです。
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