池内紀のレビュー一覧

  • 森の紳士録 ぼくの出会った生き物たち

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    人間の紳士と言うとどんなイメージだろうか?森にいる著者が出会った生き物たちの中の紳士とは、いったいどうゆう生きものなのだろうか?ワクワクしながら読んだ。
    なるほど、人間のイメージとは全く違う。ムササビ、ヒグマ、キノコ、ぶな、果てはオオカミまでもこのリストに入っている。興味深く、そして愉快な文章で別世界に引き込んでくれる本です。ただ、紳士録があるなら、淑女録はないだろうか?「森の淑女録」誰か書いてくれないだろうか。
                    ちゃちゃ

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    2012年07月28日
  • カフカ寓話集

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    「断食芸人」と「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」、「最初の悩み」、そして未完のままに終わっている「巣穴」がよかった。

    「巣穴」の主人公は未知なる外敵に怯え、完璧に作り上げた彼の巣穴をめちゃくちゃに掘り返しはじめる。
    しかし読者には、静謐な巣穴をこの上なく愛するこの「私」が誰なのか、いったいどのような獣なのか、まるでわからない。
    取るに足らないことに思える妄想に振り回され、ひたすら穴を掘り続ける「私」に、つい自分を重ねてしまったりする。

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    2011年01月06日
  • となりのカフカ

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    カフカの人となりを、家族、プラハ、当時の状況、作品に触れながら、講義の形で記述。読み物として面白く、最終章のプラハ案内を読んだら、プラハに行きたくなってきた。写真豊富。

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    2010年06月01日
  • 無口な友人

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    カフカの訳者で有名な池内先生のエッセイ。
    パーティーきらいなところも、他人との距離感の持ち方も共感する分多し。ただ一本気の通ったところはずっとうわて。
    特に銭湯セットがいつもバッグに忍ばせてあって、喫茶店代わりに銭湯はいるところとか、なるほど!その手があったか、とかおもった。
    これから先の人生、池内先生をお手本にしようと決めた。J。MASCISでも加藤一二三先生でも内田百閒先生でもなく!

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    2010年01月20日
  • カフカ寓話集

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    カフカの書くものはなかなか難しい。けどこれは寓話で短いのばかりなので読みやすい。
    カフカのみょうちくりんなえがかわいい。

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    2009年10月04日
  • ひとり旅は楽し

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    旅先の風景をつづりつつ、ひとり旅の楽しみと心得をとく軽妙なエッセイ集。寡聞にして知らなかったのだが、著者の池内紀さんはこの手のひとり旅エッセイでは有名な人らしい。

    学生時代には長期休暇のたびにでかけていたひとり旅も、就職して自由になるお金ができてからは今一つまらないものになってしまい(著者曰く、旅ではなくてリクリエーション)、さらに結婚してからは疑いをかけられないように、ひとり旅には出ていない。この本を片手に、またブラリとでかけてみたくなった。ちょっとかけ足で速読し過ぎてしまったので、旅先でもっとのんびり、ゆっくり読んでみたい。

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    2009年10月07日
  • 富の王国 ロスチャイルド―ロスチャイルド一族の歴史から学ぶ上手なお金の生かし方

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    名前を聞いたことがあっても、どんな一族だか知らないロスチャイルド。大富豪でありながら、目立たない。フィクサーに徹する。多くの慈善事業も宣伝しない。とても興味深いです。

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    2009年10月04日
  • ドイツ 町から町へ

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    もともとは新聞の連載記事だったらしく、1つの町がだいたい2ページ半くらいで収まっていて、とても読みやすい。全部で50以上の町や地域を紹介しているが、読んでいると頭の中にその町の風景が浮かんでくるような、分かりやすい文章で書いてある。内容は町の様子や雰囲気が書いてあって、あとはその町の歴史的な小話が中心。「散歩道」というコラムも楽しく読めて、特に「みなし児カスパール・ハウザー」の話は面白い。ガイドブックではないので、観光情報を期待するのはお門違い。

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    2009年10月04日
  • となりのカフカ

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    カフカってどんな人?単純に言えば、こんな疑問に答える本。難しいことは一切抜きで、等身大のカフカを語ることに注力している。カフカはどんな人生を送り、どのような執筆生活を送っていたか、またそれがどんな風に彼の作品に活きているか。そういったことが読みたければぜひどうぞ。

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    2014年02月19日
  • カフカ寓話集

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    やはり独特の悪夢っぽさが目に付きます。不条理さと唐突さの中にも何故か引き摺り込まれてしまう。個人的には「柩」が一押し。

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    2009年10月07日
  • 新編 みなかみ紀行

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    樅黒檜黒木の山のかこみあひて真澄める沼にあそぶ鴨鳥

    入り行かむ千曲の川のみなかみの峰仰ぎ見ればはるけかりけり

    万巻の書を読み、万里の道を歩む

    旅に出たいなあ

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    2025年08月02日
  • きまぐれ歴史散歩

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    アットランダムに歴史も織り交ぜながらの日本各地の旅行記。
    司馬遼太郎の「街道をゆく」をlightにしたような感じ。
    文章的には読み易く、参考になる情報もある。

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    2025年06月14日
  • カフカ短篇集

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    ときどき小説を読んでいると、ああそうだったなと、それまで意識もしていない自我のようなものに気づく時がある。そういう感覚は覚えがあるが言葉にできていなかったなと。
    しかし、それはもしかすると“そういう感覚”は今まで経験すらしていなかったのかもしれない。
    作品を読んで、自我の中にある、“そういう感覚”が呼び醒まされただけなのかもしれない。
    それは、自分が認識するこの世界を押し広げているということだ。だから私は本を読む。

    どんな短い作品でも、カフカの作品はああそうだったかと膝を打つような感覚は覚えない。
    その作品を体で理解したということは、一度もない。でも、一度読み出すと止まらなくなる。
    私の中に

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    2024年10月11日
  • カフカ短篇集

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    「変身」くらいしか読んだことがなかった「判決」はとてもらしさを感じる一方で「橋」や「万里の長城」みたいなものも書くのかという発見もあった。

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    2024年08月23日
  • カフカ短篇集

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    「流刑地にて」目当てで買いました。

    短編になるとカフカの世界観が鋭さを増している。
    例えがすんなり受け入れられるものは、読みやすく、あっと思わせる表現が多様にありました。

    正直、何言ってんだこれ分からんぞという、難解なものもあり、首を傾げながら読んだものもありました。

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    2024年07月14日
  • 山の本棚

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    山にまつわる本の読書案内。山しばりでこんなに紹介できる著者の読書量がすごい。また読みたい本が増えちゃったなあ。

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    2024年02月04日
  • すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる

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    池内紀(1940~2019年)氏は、東京外語大外国語学部卒、東大大学院人文科学研究科修士課程修了、神戸大学講師、東京都立大学助教授、東大文学部助教授・教授等を経て、早期退官後、文筆業・翻訳業に従事。カフカを中心にドイツ文学の評論・翻訳が専門ながら、旅行記ほか、幅広く文筆活動を行った。毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、読売文学賞等を受賞。宇宙物理学者の池内了は弟、アラブ研究者の池内恵は子供。
    本書は、著者が70歳になったときから、自らの老いに関して気付いたことを、自分の「観察手帳」に書き綴ってきた内容を、76歳の時点で聞き書きにより書籍化したものである。尚、著者は、観察手帳を書き始めたときに、77

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    2024年02月01日
  • ひとり旅は楽し

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    標題に惹かれ、なんとなしに購入。徒然な紀行文、エッセイ。筆者の旅への思いが伝わり、自分の旅心もくすぐられる。思い切って、家族に「ひとり旅をしてきてもいいか」と切り出してみようか。

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    2023年08月08日
  • すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる

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    歳をとってからの老いに対する向き合い方、時間の使い方、身体の衰えへの対処のしかたなどをエッセイ風に軽快に書いていておもしろかった。

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    2023年03月25日
  • ひとり旅は楽し

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    旅の究極の愉悦は、やはりひとり旅に収斂されるのであろうか。一人で旅することが、旅というものの本質を最もよく実感できるのかもしれない。

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    2022年09月07日