カフカ短篇集

カフカ短篇集

935円 (税込)

4pt

実存主義、ユダヤ教、精神分析、――。カフカは様々な視点から論じられてきた。だが、意味を求めて解釈を急ぐ前に作品そのものに目を戻してみよう。難解とされるカフカの文学は何よりもまず、たぐい稀な想像力が生んだ読んで楽しい「現代のお伽噺」なのだ。語りの面白さを十二分に引きだした訳文でおくる短篇集。二十篇を収録。

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カフカ短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    フランツ・カフカの魅力たっぷりの短篇を20篇収録した短篇集。途中で一気に雰囲気が変わる「判決」や文化の違いを見せつけられる「流刑地にて」。クスリと笑える「雑種」や「父の気がかり」など。

    味付けの濃いフルコースみたいな一冊。最高。

    カフカの短編がこんなにも面白いとは!!買って良かったー!!と思える

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    オイなんだよ!カフカめっちゃエンタメじゃん!

    2年前、私がはじめて触れたカフカの代表作『変身』が思いのほかおもしろかったことと、保坂和志さんのエッセイにあった「カフカなんて難しくない」という文言が頭に残っていたのでこの岩波文庫版『カフカ短編集』を手に取りました。

    またつい最近、批評家・蓮實重彦さ

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    『カフカ短編集』はひとつひとつの作品がとてもコンパクトなので気軽に読むことができるのも嬉しいです。『審判』や『城』は長い上に難解な部分も多いので、正直読むのが大変です。ですがこの短編集はそのカフカの魅力をそのままに気軽に読むことができるのでとてもおすすめです。

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    だいすき。カフカはちゃんと読めていないので、これをきっかけに読んでみたいなあ、と思った。かの有名な「オドラデク」から、「こま」「人魚の沈黙」「町の紋章」など、短いのがいろいろ入っていて取りかかりやすい。私が強烈に覚えているのは「掟の門」と「雑種」。「掟の門」の終わり方、ものすごく格好いい。カフカはも

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    【判決】
     ゲオルグの最大の罪は、真に相手を思いやることができず、常に周囲を見下しているにもかかわらず、自身がそのような側面をもつことを、自分に対してすら偽り、誠実なふりをしていること。
     ゲオルグのような偽善的な性質を無意識にもつ人は、わりと自分の周囲にも多くいる。決してそれは好ましいものではない

    0
    2023年07月26日

    Posted by ブクログ

    フランツ・カフカ
    チェコを代表する小説家、彼の作品はどこかユーモラスで、孤独感を感じさせる。
    発表してきた作品は少ないが、どの作品もとても
    素晴らしい世界観を持った作品だと思う。
    彼の代表作品「変身」は読んだことがあるのですが、「変身」を読むのは難しくて、ページ数が
    少ないわりには、世界観が複雑で

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    池内紀さんによるカフカの翻訳。
    大学時代に池内教授の授業を受けたことがあるが、穏やかな語り口が印象に残っている。
    授業でも取り上げた「流刑地にて」など所収。
    話の急展開、ぐらりと地平が歪む感覚、不思議な読後感。
    訳者による解説も興味深かった。
    短編ばかりなので、原文で読めたら面白かろうと思う。
    ドイ

    0
    2021年10月25日

    Posted by ブクログ

    カフカの短編はほぼ読んだことがなかったのですが、ドイツ文学者の池内先生の編訳になるこの一冊で、カフカの作品世界は深く、広いのだと実感しました。

    0
    2019年07月20日

    Posted by ブクログ

    特に印象に残った章を二つ。

    ・判決
    ゲオルグは父と話したことで、他者の視点による事実を知る。自分の見ていた現実がただの世界の一面に過ぎない事実を突きつけられる。
    階段を転げ落ちるようなスピードで急速に崩壊してゆくゲオルグの現実。

    ・流刑地にて
    ある流刑地にて犯罪者の処刑を行ってきた将校は、自分の

    0
    2018年10月07日

    Posted by ブクログ

    2009年4月1日~2日。
     これだよこれ! と思わず大声で叫びたくなるのは、数日前に読んだ「カフカ寓話集」の面白味の無さに呼応してのこと。
     この「カフカ短篇集」を読むと「カフカ寓話集」は残りものを集めたんじゃないの? って疑問すら湧いてくる(強ち外れているとも思えないが)。
     各作品の面白

    0
    2018年01月06日

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