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Posted by ブクログ 2024年02月20日
だいすき。カフカはちゃんと読めていないので、これをきっかけに読んでみたいなあ、と思った。かの有名な「オドラデク」から、「こま」「人魚の沈黙」「町の紋章」など、短いのがいろいろ入っていて取りかかりやすい。私が強烈に覚えているのは「掟の門」と「雑種」。「掟の門」の終わり方、ものすごく格好いい。カフカはも...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月26日
【判決】
ゲオルグの最大の罪は、真に相手を思いやることができず、常に周囲を見下しているにもかかわらず、自身がそのような側面をもつことを、自分に対してすら偽り、誠実なふりをしていること。
ゲオルグのような偽善的な性質を無意識にもつ人は、わりと自分の周囲にも多くいる。決してそれは好ましいものではない...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月23日
フランツ・カフカ
チェコを代表する小説家、彼の作品はどこかユーモラスで、孤独感を感じさせる。
発表してきた作品は少ないが、どの作品もとても
素晴らしい世界観を持った作品だと思う。
彼の代表作品「変身」は読んだことがあるのですが、「変身」を読むのは難しくて、ページ数が
少ないわりには、世界観が複雑で...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月25日
池内紀さんによるカフカの翻訳。
大学時代に池内教授の授業を受けたことがあるが、穏やかな語り口が印象に残っている。
授業でも取り上げた「流刑地にて」など所収。
話の急展開、ぐらりと地平が歪む感覚、不思議な読後感。
訳者による解説も興味深かった。
短編ばかりなので、原文で読めたら面白かろうと思う。
ドイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月12日
特に印象に残った章を二つ。
・判決
ゲオルグは父と話したことで、他者の視点による事実を知る。自分の見ていた現実がただの世界の一面に過ぎない事実を突きつけられる。
階段を転げ落ちるようなスピードで急速に崩壊してゆくゲオルグの現実。
・流刑地にて
ある流刑地にて犯罪者の処刑を行ってきた将校は、自分の...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月06日
2009年4月1日~2日。
これだよこれ! と思わず大声で叫びたくなるのは、数日前に読んだ「カフカ寓話集」の面白味の無さに呼応してのこと。
この「カフカ短篇集」を読むと「カフカ寓話集」は残りものを集めたんじゃないの? って疑問すら湧いてくる(強ち外れているとも思えないが)。
各作品の面白...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月30日
カミュに言わせれば、カフカの作品は極めてファンタジーであると言うが、決して単なるお伽噺に過ぎないというそういう侮蔑ではないと思う。カフカの想像は、人間の想像の限界を超えられないというところで超えてしまっている。
決して近未来や未知のテクノロジーだったりそういう類の想像ではない。いつも等身大の生活の中...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月02日
仕事は忙しいし、官僚的なわけのわからいないプロセスのなかで、なにをやっているのか分からなくなる。
という状況のなかで、これってカフカ的だなと思い。仕事の合間に、短編をパラパラと読む。
すると、これがすごい。カフカって、幻想的というイメージだったのだが、これは、全くリアル以外の何ものでもない。...続きを読む
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