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Posted by ブクログ
学生時代ならともかく、社会人となり、結婚して子供でも出来ると、ひとり旅をする機会は、かなり限られる。もちろん出張も、同行者がいなければひとり旅であり、それなりに楽しいのであるが、あらかじめ殆どの予定が決まっていて、ひとり旅の自由気ままさがない。そういうまれな機会なので、家庭を持ってからの、ひとり旅は、よく覚えている。
結婚して子供が出来てからの最初のひとり旅は北海道だった。北海道に出張があり、おそらく札幌で金曜日に仕事から開放されることになり、かつ、夏休みをとってもおかしくない時期だったので、翌週1週間を北海道ひとり旅に使ったはずだ。妻は何故か寛容でまったく文句も言わずにOKと言ってくれた。当時、仕事がとても忙しく、ストレスを溜めていたのを知っていたのだろう。鉄道好きだったので、かなり長時間、鉄道に乗った。釧路周りで知床、そこから旭川。今でもあるのか知らないが、当時は、旭川から稚内、稚内から旭川までの夜行列車があり、旭川から稚内の行き帰りにそれを利用した。稚内から利尻島に渡り、稚内に戻ってから夕陽を見て、市内に戻って銭湯に入ってから夜行で旭川に向かったことをよく覚えている。他人に話しても自分が旅行期間中、どのように感じていたのかを分かってもらうことは出来ないだろうが、まさに、「ひとり旅は楽し」という旅行だった。
筆者の、個人的に楽しい旅行経験が書かれている本。面白い文章もあったので、記録しておきたい。
【引用】
■何を考えているわけではないが、何かしら思いがある。かといってそれが何なのか、当人にもわからない。遠い昔の記憶のようでもあれば、はるかな未来の呼び声のようでもある。母親の胎内にいるとき、胎児もまた、こんなこころもちでいるのではあるまいか。
■過去にこだわらない。それはもう過ぎてしまっているのだから。未来にもこだわらない。それはまだ来ていないのだから。
Posted by ブクログ
知り合いに池内紀をリコメンドされたので、試しに読んでみた。
ひとり旅でどんなことを感じるのか、彼ならではの視点で記載されている。この視点が正しいかは分からないが、きっと参考にしてくれということなのだろう。
ひとり旅をよくする身として、彼の視点に頷けるところもあるが、なんとなく対抗心が芽生えてしまっているのだろうか、うまく迎合できない自分がいる。
なんでか考えてみると、彼の視点は日本史が支柱となって、そこでの史跡や風景で感じた独自の感想が埋め込まれているのだが、なんとなく各所に居るであろう人々の匂いがしない。私は、現地でざわついている人の息遣いが好きなので、それが足りないのが残念であった。
もう少し大人になってから読むと、また違った感想になりそうな気もする。
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