西村賢太のレビュー一覧

  • 棺に跨がる

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    それならおまえの股ぐらにもラップをまけ。
    その悪罵ににやつかせてもらった秋恵もの、終わりとは寂しい。

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    2016年04月25日
  • 形影相弔・歪んだ忌日

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     9冊目。文庫化しているものに関して粗方読んできたが、それを踏まえた上で、丸くなった印象を受けた。20年以上没交渉になっていた母から手紙が届く『感傷凌轢』のセンチメンタルはまさにそれで、あぁ、こういうのも書くんだなぁという感じ。さすがに実母にまで悪態尽くしにしてしまっては読み心地が悪過ぎてしまうからだろうか、あるいは著者が持つ子心か。

     ただ、作風に慣れたためか、最初に同著者の小説を読んだ時の衝撃はなくなった。6篇のうち3篇は芥川賞受賞後の貫多を描いた作品であり、従前の爆発的な憤怒や雁字搦めにねじ曲がった感情はややトーンダウンしているように思える。

     より破壊的、というか破戒的な小説が読み

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    2016年03月28日
  • 形影相弔・歪んだ忌日

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    まあ、いつもの内容だけれども。
    「黙れ、経血!」

    形影相弔
    青痣
    膣の復讐
    感傷凌轢
    跼蹐の門
    歪んだ忌日
    ポストモダンの時空に舞う貫多 富岡幸一郎

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    2016年01月16日
  • 人もいない春

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    北町貫多 パレット ソープランドに行く為の積立資金 日雇いの湾岸人足仕事 件の職工に見咎まれる 歪み根性 醜女の部類 余裕の舌舐めずり 金輪奈落の憎しみを抱いてしまう 鬱憤が蓄積 睥睨 潜在的に抱いている雰囲気を、敏に感じとってしまった。 イニシアチブ ろう弄し 肉慾の計画 排斥はいせき 無能視 疎まれて 瞬間興醒め 飯田橋の厚生年金病院裏のアパート 青春を、十全に謳歌 これで彼奴は一生土方だと嗤ってあたらしく 不快な予言 屈辱の澱 インフェリオリティーコンプレックが再度頭を擡げてくる 鶯谷 諦観めいたものを抱きながら 脳を麻痺させる為にも 顰めっ面 異常な嗜虐の虫 嗄れた声 ゲテモノによる、

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    2016年01月18日
  • 東京者がたり

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    「私小説の背負う宿命を悪く無視し、不自然さと偶然のみをたたみかけた中途半端に陳腐な青春ムービー。」自らの著作を映画化した「苦役列車」の西村評である。短い言葉でまこと見事に本質を射抜いている。本書は著者自身が生き抜いた東京を舞台としたエッセイ。どの項も心境の変化と状況の変化が丹念に綴られている。小説で描ききれなかった部分がさりげなく補われており、小説との微妙なシンクロも魅力の一つ。随所に小さな発見があり、驚いたり感嘆したり。後楽園球場にはじまり、隅田川、蒲田、早稲田、・・・・・新宿二丁目の病院、そして、聖地芝公園で終結する。著者のこれからの人生を暗示するようで興味深い。真実のみが持つ迫力に、今回

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    2015年12月20日
  • 痴者の食卓

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    余りにも黙り込み続けているので、目を開けたまま寝ているのではないかと疑った程の緘黙。西村賢太氏が母校で初めて課外授業に立つというのに、アイデアの方は全く出てこない。結局、児童自らのダメ体験を書くという陳腐な案が終着点となる。著者は謙遜するが実は大変イイ授業であった。私小説の素晴らしさを広く伝え、大きな意義があったと思う。授業後の感傷の確認作業も非常に良かった。二度は戻ることはないと捨て去った生育地の、長年心の奥に引っかかっていた残影を綺麗に押し流す。新たな小説のスタートに立ち決意を固める。果て無き挑戦の意気込みに頗る熱いものを感じた。

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    2015年09月19日
  • 人もいない春

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    『だめんずウォーカー』的面白さといえばよいか。仕事仲間に対する卑下する態度、秋恵に対する酷い態度、金銭に対する著しいルーズさなどなど、貫多の屑っぷりを味わう私小説である(脚色はあるだろうが著者の体験を基とすると、、、なかなか恐ろしい)。

    (登場人物の方々には申し訳ないが)貫多の小市民的破天荒さは娯楽作品としては面白いのだが、文学作品として見た場合『どうで死ぬ身の一踊り』と比べると言葉選びの推敲がやや稚拙な印象を受けてしまう。従って、十分に面白いが、少し辛めに4点に近い3点。

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    2015年06月18日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    自分のどうしようもなさをここまでさらけ出すのはすごいと思うのですが、どうしようもなさすぎてみていられませんでした。文学としてはすごいものなのかなあ。分からず。

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    2014年01月13日
  • 瘡瘢旅行

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    西村賢太の読み残しでした。
    私小説家はアーティストのように自分の内面を小説を通して表現するものだと感じました。

    そこには、フィクション小説とは違って、自らの思考をどれだけ包み隠さずに出せるかという自己に対する客観性と責任を持たなければならず、そういう意味では、西村氏は現在、他に見当たらない本物の私小説家だと感じます。

    本書は、いずれ貫多の元を去ることとなる秋恵との生活ですが、人称の使い分けにはどういう意味があるのかわかりませんでした。

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    2013年08月14日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    2chでスレ立てするレベルの内容

    笑えるところもあるし、実体験に基づくのかリアリティがある部分もあるんだけど、なぜか全体通して読むとあまり好きになれない

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    2013年07月27日
  • 人もいない春

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    私小説。
    貫多はどうしようもないクズだな!って思うけど、つい暴言が出てしまうだけで実はそんなに酷い人ではないのでは……とも。いや、まあ実際にいたら関わりあいたくはないですけど。遠巻きに見守っていたい。

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    2014年05月02日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    読み進めていると、なんだかとても哀れな気持ちになった。
    DVの表現はやけにリアルで落ち込んだ。
    西村賢太凄いな。無頼。

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    2013年05月18日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    ネタバレ

    「二度はゆけぬ町の地図」西村賢太
    読み終わりました

    二度はゆけぬ町の地図という一つの物語ではなくて、短編4つの構成になっていた。
    西村賢太といえば、テレビやネットで見た印象では、あまり清潔な作風ではないのかなという感じを受けたのだが、例に漏れず本題や短編のタイトルどおり、どこか気味の悪い作品だった。
    だからといって作品が面白くないわけではなく、薄気味悪さ、不気味さなどがある中でも、所々に笑える部分があったりなど、サクサク読み進めることができた。

    内容は、ふしだらな生活を続ける男の生活を描いたものである(西村賢太自身を投影している?)
    典型的なダメ人間である主人公が日雇いで稼いだお金をその日

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    2013年03月30日
  • 人もいない春

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    モデルがいるに違いない「秋恵」さんの心境を知りたいなと思った。
    レストランの話は、思わずのけぞってしまいました。

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    2013年03月09日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    「苦役列車」の世界につながる私小説集。
    「春は青いバスに乗って」のタイトルと内容のギャップがよい。

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    2013年03月09日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    作者の人並みならぬ藤澤清造という作家に対する熱意とパッションを書いた本です。
    小説というかエッセイ的な本でした。
    こういうのを『私小説』って言うのかしら~?

    藤澤清造なんて作家、ちょっとマイナーなので初めて聞いたけど、この本の作者は自分に似た清造にほれ込んでたみたいね~。すっごい情熱。
    それには頭が下がるけど、作者も清造も一筋縄じゃいかない暴れん坊。
    女に金せびって暴力ふるうのは最低。

    でも、その女とのやりとりの場面は、かなり面白く読ませてもらいました~。

    しかし、作者の西村賢太は中卒で作家として活躍し、それが芥川賞候補になったんだから、ほんとタダもんじゃないわ。JapaneseDrea

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    2012年11月27日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    あるフォロアーさんが言うには「中学生くらいまでは偉い人とか真面目に努力して成功した人の人生を学んだほうがいい。高校生ぐらいからは、全然ダメダメなんだけど、何故か楽しそうに生きてる人がこの世にいるってことを知っておくべきだ」とのこと。これには「そうかも」と共感している。
    それで言えば西村さんは完全に後者。変態DV文学青年なんだけど、こんな生き方で生きれちゃってる人もちゃんといて、こんなに心にズシンとくる小説も書ける。楽しそうかどうかは別として。

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    2012年09月09日
  • 寒灯

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    西村賢太作品5冊目を読み終えた。芥川賞受賞作『苦役列車』よりも後に出版されたものなので、話題も比較的新しい。
    以前読んだ作品にもちょくちょく登場していた恋人秋恵との同棲生活が話のメインになる。相変わらずの貫多の性癖、嫌いだわ。秋恵もよくこんな奴と付き合って、1年半以上も辛抱したなと思う。でも、男って未練タラタラなんですよ。好きな女が離れていけば、どんな愚か者でもなかなか立ち直れない未練の生き物なんですよ。そんな俺も未練タラタラなタラ男です。「腐泥の果実」では離れていった秋恵への未練タラタラ感が、情けなさと共に何故か共感できてしまう男の性が表現されていて、タラ男の私、読んでいて切なかったですわ。

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    2014年03月29日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    人は歳を重ねるたびに,いくつもの荒波を切り抜け,多くの人と交わるうちに常識を身につけ,60歳,70歳になるころには精神的な余裕をもっていくものだと思っていましたが,そうではないようです。ここ数年,怒る老人を幾人も見てきました。キレる老人ともいわれます。
    貫多の大家もまさにそれです。元中学の校長という肩書きに近所の人たちは立派な人と思い込み,その人のなすことに間違いはないと思い込んでいますが,実は僅かなお金のために人を侮辱する人でした。
    あいかわらず貫多の自堕落な生活にはあきれますが,キレる老人には幻滅します。

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    2013年03月19日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    北町貫太17歳。青春時代の生き様です。
    「春は青いバスに乗って」題名はさわやかなのにという点、いつもと違う場面ということもあり、おもしろかったです。

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    2012年07月02日