西村賢太のレビュー一覧

  • 瘡瘢旅行

    Posted by ブクログ

    西村賢太の読み残しでした。
    私小説家はアーティストのように自分の内面を小説を通して表現するものだと感じました。

    そこには、フィクション小説とは違って、自らの思考をどれだけ包み隠さずに出せるかという自己に対する客観性と責任を持たなければならず、そういう意味では、西村氏は現在、他に見当たらない本物の私小説家だと感じます。

    本書は、いずれ貫多の元を去ることとなる秋恵との生活ですが、人称の使い分けにはどういう意味があるのかわかりませんでした。

    0
    2013年08月14日
  • 二度はゆけぬ町の地図

    Posted by ブクログ

    2chでスレ立てするレベルの内容

    笑えるところもあるし、実体験に基づくのかリアリティがある部分もあるんだけど、なぜか全体通して読むとあまり好きになれない

    0
    2013年07月27日
  • 人もいない春

    Posted by ブクログ

    私小説。
    貫多はどうしようもないクズだな!って思うけど、つい暴言が出てしまうだけで実はそんなに酷い人ではないのでは……とも。いや、まあ実際にいたら関わりあいたくはないですけど。遠巻きに見守っていたい。

    0
    2014年05月02日
  • どうで死ぬ身の一踊り

    Posted by ブクログ

    読み進めていると、なんだかとても哀れな気持ちになった。
    DVの表現はやけにリアルで落ち込んだ。
    西村賢太凄いな。無頼。

    0
    2013年05月18日
  • 二度はゆけぬ町の地図

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「二度はゆけぬ町の地図」西村賢太
    読み終わりました

    二度はゆけぬ町の地図という一つの物語ではなくて、短編4つの構成になっていた。
    西村賢太といえば、テレビやネットで見た印象では、あまり清潔な作風ではないのかなという感じを受けたのだが、例に漏れず本題や短編のタイトルどおり、どこか気味の悪い作品だった。
    だからといって作品が面白くないわけではなく、薄気味悪さ、不気味さなどがある中でも、所々に笑える部分があったりなど、サクサク読み進めることができた。

    内容は、ふしだらな生活を続ける男の生活を描いたものである(西村賢太自身を投影している?)
    典型的なダメ人間である主人公が日雇いで稼いだお金をその日

    0
    2013年03月30日
  • 人もいない春

    Posted by ブクログ

    モデルがいるに違いない「秋恵」さんの心境を知りたいなと思った。
    レストランの話は、思わずのけぞってしまいました。

    0
    2013年03月09日
  • 二度はゆけぬ町の地図

    Posted by ブクログ

    「苦役列車」の世界につながる私小説集。
    「春は青いバスに乗って」のタイトルと内容のギャップがよい。

    0
    2013年03月09日
  • どうで死ぬ身の一踊り

    Posted by ブクログ

    作者の人並みならぬ藤澤清造という作家に対する熱意とパッションを書いた本です。
    小説というかエッセイ的な本でした。
    こういうのを『私小説』って言うのかしら~?

    藤澤清造なんて作家、ちょっとマイナーなので初めて聞いたけど、この本の作者は自分に似た清造にほれ込んでたみたいね~。すっごい情熱。
    それには頭が下がるけど、作者も清造も一筋縄じゃいかない暴れん坊。
    女に金せびって暴力ふるうのは最低。

    でも、その女とのやりとりの場面は、かなり面白く読ませてもらいました~。

    しかし、作者の西村賢太は中卒で作家として活躍し、それが芥川賞候補になったんだから、ほんとタダもんじゃないわ。JapaneseDrea

    0
    2012年11月27日
  • どうで死ぬ身の一踊り

    Posted by ブクログ

    あるフォロアーさんが言うには「中学生くらいまでは偉い人とか真面目に努力して成功した人の人生を学んだほうがいい。高校生ぐらいからは、全然ダメダメなんだけど、何故か楽しそうに生きてる人がこの世にいるってことを知っておくべきだ」とのこと。これには「そうかも」と共感している。
    それで言えば西村さんは完全に後者。変態DV文学青年なんだけど、こんな生き方で生きれちゃってる人もちゃんといて、こんなに心にズシンとくる小説も書ける。楽しそうかどうかは別として。

    0
    2012年09月09日
  • 寒灯

    Posted by ブクログ

    西村賢太作品5冊目を読み終えた。芥川賞受賞作『苦役列車』よりも後に出版されたものなので、話題も比較的新しい。
    以前読んだ作品にもちょくちょく登場していた恋人秋恵との同棲生活が話のメインになる。相変わらずの貫多の性癖、嫌いだわ。秋恵もよくこんな奴と付き合って、1年半以上も辛抱したなと思う。でも、男って未練タラタラなんですよ。好きな女が離れていけば、どんな愚か者でもなかなか立ち直れない未練の生き物なんですよ。そんな俺も未練タラタラなタラ男です。「腐泥の果実」では離れていった秋恵への未練タラタラ感が、情けなさと共に何故か共感できてしまう男の性が表現されていて、タラ男の私、読んでいて切なかったですわ。

    0
    2014年03月29日
  • 二度はゆけぬ町の地図

    Posted by ブクログ

    人は歳を重ねるたびに,いくつもの荒波を切り抜け,多くの人と交わるうちに常識を身につけ,60歳,70歳になるころには精神的な余裕をもっていくものだと思っていましたが,そうではないようです。ここ数年,怒る老人を幾人も見てきました。キレる老人ともいわれます。
    貫多の大家もまさにそれです。元中学の校長という肩書きに近所の人たちは立派な人と思い込み,その人のなすことに間違いはないと思い込んでいますが,実は僅かなお金のために人を侮辱する人でした。
    あいかわらず貫多の自堕落な生活にはあきれますが,キレる老人には幻滅します。

    0
    2013年03月19日
  • 二度はゆけぬ町の地図

    Posted by ブクログ

    北町貫太17歳。青春時代の生き様です。
    「春は青いバスに乗って」題名はさわやかなのにという点、いつもと違う場面ということもあり、おもしろかったです。

    0
    2012年07月02日
  • どうで死ぬ身の一踊り

    Posted by ブクログ

    僕が読んだ西村賢太の小説は、『苦役列車』『二度はゆけぬ町の地図』『暗渠の宿』であり、さらに今回これが加わる。同棲していた女性の話すなわち「秋恵モノ」は『暗渠の宿』しか読んでいないのであるが、それなのにこの『どうで~』における秋恵話のごり押しに、読者としての失速、ありていに言えば食傷を感じてしまったことをまず記しておきたい。

    表題作においては藤澤清造の逸話と秋恵の話がふんだんに盛り込まれている。著者は上手く女性と藤澤清造についての話を絡ませているが、もともとその二つは相いれないというのか、やはりどうしてもバランスの悪さが目立ってしまうように思う。

    著者の手腕は短編集『二度はゆけぬ町の地図』の

    0
    2012年03月18日
  • 人もいない春

    Posted by ブクログ

    「とりあえず、あすこで二週間ばかし働いて生活を安定させる第一歩としよう。で、少し金を貯めたら、まともな仕事先を探してみよう。ぼくの人生はそこからだ。」という北町貫多のセリフが気に入りました。

    0
    2013年03月19日
  • どうで死ぬ身の一踊り

    Posted by ブクログ

    藤澤清造関連のやや文体が堅いものと、いつもの秋恵ものの2部構成的な内容。インパクトの強いタイトルと装丁に惹かれて読むのを楽しみにしてました。

    西村賢太の芥川賞授賞式ニコ生中継では「何というおれたち」「なかま!」的なコメが大量に流れてましたが、、、、、これはひどい\(^o^)/もちろん文章じゃなくて賢太のキレっぷりがひどい(笑)今回はいつもにも増してひでえので★みっつ!

    【備考】
    ベンチでスーパーのおにぎりを食べる賢太はセコ可愛い。

    0
    2012年03月05日
  • 人もいない春

    Posted by ブクログ

    6編の短編が収められている。どの話も短く、小綺麗にまとめられている。その分だけ、西村賢太ならではの、破壊的な感じや陰湿な感じは薄まったが、サクサクと読みやすいので、これはこれで良いと思う。「悪夢」という、西村賢太には珍しい私小説ではない作品も、ダークでオモロかった。

    0
    2012年03月03日
  • 人もいない春

    Posted by ブクログ

    貫太と秋恵の短編が5編、フィクションの短編が1編。
    『赤い脳漿』貫太の理不尽な怒りも解らなくもない。怒りと後悔とのせめぎあい。
    『悪夢』私小説以外の話を初めて読んだ。オチは読めたが諸々のえげつない描写は良かった。

    MVP:なし

    0
    2012年02月20日
  • 寒灯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    NHK週刊ブックレビューで紹介されていたので読んでみた。

    他の人のレビューを見たら、シリーズ物らしい。

    主人公は性格がクズな人間だけど、初めて同棲する相手を見つけた。
    そのことに浮かれていたが、だんだん本性がでて、相手が去っていくという話。

    主人公の性格はホント読んでいて理解出来ないレベルでダメだし、若干の不快感さえ覚えるのに、最後まで読むのは文章の上手さだと思う。

    ただ、短編の連作だと思うけど、一冊の本としてみると、これで終わり?って思ってしまった。
    最後まで書ききらず、読者に想像させる小説(教科書でいうと羅生門とか)はあんまり好きじゃないので・・・

    0
    2011年12月04日
  • 寒灯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ようやく出来た彼女 秋恵と同棲を始めた貫多。
    その約1年の同棲生活を綴った短編集。
    秋恵の実家に借金をし、秋恵のレジ打ちのパート収入で生活。
    自身は固定収入にならない小説を書き、陶酔する作家の高額な古本を買う。
    言ってみれば、秋恵に食べさせてもらっているのだ。
    だからと言って彼女を大事にするかといえば、まったくその逆、自分の欲望通りに扱うのみ。
    引っ越したマンションの管理人に言いがかりをつけられたと怒り、
    それを丸く収めようとした秋恵の常識的な態度にキレる。
    帰宅した秋恵の肩先に付いていた香りから、彼女に疑いを抱き、
    後日、自分に付いた他人の整髪料の匂いに気付かぬ彼女にキレる。
    大晦日、年越し

    0
    2011年11月11日
  • 瘡瘢旅行

    Posted by ブクログ

    おなじみ西村賢太氏の秋恵シリーズ。
    芥川賞受賞前の初期に近い作品のせいか、やや泥臭い。
    同じ秋恵シリーズでも、「寒灯」はもう少しスタイリッシュな読後感があったなあ。
    貫多の祖母への思いを初めて読んだが(「膿汁の流れ」)、盲目的に可愛がられた体験が彼にもあったんだなあと、少し安堵の思いがした。

    0
    2011年10月22日